人間っていつまで生きるんだろう。
そりゃあ「死ぬまで」だよなぁ…。
そんな当たり前な事を、特養の入居者さんを見ていると思ってしまいます。
私は事務所内勤務ですが、色々な用事で、入居者さんのユニットにも足を運びます。
私の職場の特養は、9割以上が認知症の方です。
寝ているか起きているか分からない様子で、ただずっと椅子に座っている方。
ベッドでほぼ寝たきりの方。
机をバンバン叩き続ける方。
コップをず〜っと舐め回している方。
外出できるわけでもなく、食事の時間、お風呂の時間、寝る時間…毎日のルーティーン以外、何の変化も無い日々。
居室が並ぶユニットから出る機会もありません。半径数メール以内が「全ての世界」です。
これが毎日ずっと続くわけです。
そう、亡くなる日まで…。
『特養の方が退所される=亡くなる』
が殆どですから。
そんな光景を目にすると、どうしても思ってしまうんですよね…。
こんな日々が死ぬまで続くなんて、耐えられないな…と。
きっと私だけでなく、あの光景を見ると、元気な人は皆、そんな風に思うとおもいます。
だから、入居者のみなさんが、どうかそんな毎日を苦痛だと思わず、できれば、楽しいと思えるほどの認知症でありますように…と、思わずにはいられません。