下記の記事は日刊ゲンダイヘルスケアデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。
ブリの旬は冬。産卵する春にかけて栄養素を体内に蓄えるため、脂が乗っておいしい時季になります。
成長魚であるブリ以外の呼び方は地域によってさまざまです。関東では養殖ものをハマチ、天然ものをブリと区別することも多いですし、関西では天然のハマチを食べることも。他にも地域ごとに特色ある名前がたくさんある、実に興味深い魚です。
そんなブリの栄養素にはどのようなものが含まれているのでしょうか。
まずはタウリンです。アミノ酸に似た成分であるタウリンは、体内の数多くの臓器や組織に広く含まれているので、生命の維持に必要な成分と考えられています。血中コレステロールの低下、心臓や肝機能向上、高血糖予防、高血圧予防、視力回復などの効果が報告されています。
次に鉄です。ブリは身が白っぽいため白身魚と思われがちですが、実はアジ科の赤身魚。赤身の魚には白身魚より多く鉄分が入っているため、貧血予防のためにぜひ取りたい赤身魚のひとつ。特に女性の方は男性よりも推奨量が多いので、積極的に取るとよいですね。
さらには、カルシウムの吸収を促して骨を丈夫にしてくれるビタミンDも含まれます。厚生労働省の食事摂取基準にも、ビタミンDをより積極的に取るよう書いてありますし、カルシウムは骨を丈夫にするだけでなく、筋肉の収縮や神経伝達にも関わる大切な栄養素ですので、筋力を衰えさせないためにも必要になります。
ブリに含まれる動脈硬化や高血圧の予防に役立つDHAや、血栓予防に役立つEPAなどの不飽和脂肪酸と呼ばれる脂も見逃してはいけません。30~40歳代女性で1日当たり1.6グラムが摂取の目安になっていますが、この量は切り身1切れ(80グラム)でDHA(1360ミリグラム)、EPA(752ミリグラム)をともに十分摂取することができるのです。
時間栄養学的にカルシウムの吸収は夜にアップします。鉄などのミネラルもより吸収しやすい夜に取るのがいいでしょう。ただし、DHAとEPAは、朝にシャキッと体内時計をリセットさせるのに重要な栄養素です。ご自身の目的に合わせて食べる時間を変えてみるのもいいかもしれません。
古谷彰子
愛国学園短期大学非常勤講師
早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学非常勤講師、アスリートフードマイスター認定講師。
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