自然食品店・オーガニック珈琲店「ろばや」のブログ

小金井にある自然食品店『ろばや』のブログです(※2014年2月閉店しました。珈琲、紅茶、一部の雑貨等は国分寺店にて継続)

遺伝子組み換えコーヒー

2015年10月11日 06時28分08秒 | 【コラム】 ロバの深呼吸
オリンピックに向け、国立競技場の解体に合わせて、樹齢100年を超す木1500本ほどが伐採されましたよね。木があることで都心を冷やしてくれたり、保水や鳥、虫たちの生息など、木があることによる恩恵は「経済」では表現しにくいからか、バッサリ切られました。

これも「数値化」は難しいのですが、農薬を使っていない上野さんの田んぼには、オタマジャクシやミジンコ、ゲンゴロウやタニシ、ドジョウやアマガエル、チョウやトンボ、カモや冬に田んぼに水をはれば白鳥まで来るのです。災害時の保水効果だけでなく、景観など安らぎを与えてくれます。グローバル企業のためのTPPによって、既に平均年齢65歳といわれる農家が減り、放置される田畑の増加は、今後どうなるのでしょう。


TPPはグローバル企業のためのものですから、ややこしくなります。コーヒーについても、ほとんど情報がはいらないのですが以前から心配していたことに、「遺伝子組み換えコーヒー」があります。

遺伝子組み換え「種」と強力除草剤『ラウンドアップ』をセットで売り込む、寡占状態の種業界の代表格「モンサント社」は、遺伝子組み換えコーヒーを進めていています。

ハワイでの試行はうまくいかなかったようで少し安心していたのですが、第三国でまだ試験をやっているようで、一つはTPP参加国ベトナム。むかしはモンサント社が作った枯葉剤をベトナムに散布していたのですが、今度は遺伝子組み換えコーヒーでベトナムに上陸。

これが結構進んでいるようで、ベトナムから日本に入ってくるコーヒーを心配しています。「ISD条項」というものがTPPの柱で、グローバル企業の活動を国が妨げてはならないのです。遺伝子組み換えコーヒーという表記すらできなくなるかもしれません。のどかに田園風景を見ているうちに、グローバル企業の経済は田畑・農産物を虫食い状態にしているようです。(とも)

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