百年戦争では、ジャンヌ・ダルクが救国の英雄として有名だけど、
それに勝るとも劣らない英雄がいたのだそうです。
ブルターニュの都市、デュナン。
ベルトラン・デュ・ゲクラン
母親はすごい美人だったらしいけれど、
長男のゲクランは『レンヌからディナンまでの間で最も醜い子供』と呼ばれ、
母親に愛されず疎まれて育ったガキ大将。
家出して成長して出た馬上槍試合で勝ち続けたことで
偶然その場にいた父親に認められたという。
その後、時のフランス王シャルル5世に仕え、
イギリスに明け渡した領土を取り戻した。
戦いで捕虜になった時も、低い出自の彼に
シャルル5世が莫大な身代金を立て替え、解放されている。
佐藤賢一の書いた「双頭の鷲」は脇役も含めて、
人物造営がなかなかおもしろい。
だが、どこまでが史実でどこからが創造か、
史実の羅列を知りたくなる。
で、すごい醜男に生まれたということだけど、
この像からはあまり実感できません。。
彼の死後、シャルル5世は、
王家の墓所パリのサン=ドニ大聖堂に彼を埋葬するよう命じ、2か月後自身も死亡。
王の足元に今もゲクランの石棺は置かれている。