Rosso Laboratory

当たり障りのない話

前々回の続き。

結局のところ、例え機能を追加したとしてもVRMレイアウトの鉄道模型レイアウトとしての動作保証は難しいであろうという意見が寄せられ、「なるほど」と納得したわけであります。メーカーにとってはコストがかかる上に「ハイリスク・ノーリターン」というわけですな。

勾配についてはmokoさんの仰る通り、車両による性能差も大きい訳で、使おうと想定している現物で試験するのが早いし、間違いもないでしょう。建築限界についても、仮組みした上で細かい部分は現物で微調整すれば大体いけそうな感じもするので、そんなに支障はないといったところでしょうか。シミュレーションしたからといって必ずしもその通りになってくれる訳ではないですからね。

・・・と、話を終えてしまってもつまらないので、建築限界についてだけは少し足掻いてみましょう。ビューワー上で車両が構造物にめり込むのは見ていて決して気分の良いものではないですから。

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という訳で、「レイアウター上で建築限界の目安を作る」というのが今回のテーマ。で、すぐに思いつくのが、全線にトンネルを配置して凡その目安を作れば、結構やりやすいのではないか?という安易な考えな訳です。ある程度の裏付けは必要な感じがするのでまたもやCADに登場してもらいましょう。

<画面クリックで数値も見えるハズ>

今回は鉄道模型レイアウトがターゲットなのでTOMIX規格を使用。以下検討のための数値を説明します。

一番右の緑の四角は、目の前にあったKATOのキハ110を採寸したもので車体サイズ130mm×19mm、台車間距離91mmでした。その外側の白い二点鎖線で描かれた四角の幅25.3mmというのは、「模「景」を歩く」P.20に書かれていた建築限界幅3800mmを1/150にしたもので、紫の弧がその軌跡。なお、左の赤い四角は同じく目の前にあったGMのホキ9500。キハ110はスーパーミニレールで通過できなかったので、ミニレールはホキ9500を参考用として配置しました(ホキ9500はスーパーミニレールで通過できました)

さて、図中の上にある寸法値がそれぞれのカーブ時に必要な建築限界幅ということになりますが、この考えと「現実世界でのカーブ時に必要な建築限界幅」とが同じ考え方なのかどうかはわかりませんので、あくまでも目安ということで。

結果、ミニレールの方はホキの車体がかなり小さいせいもあって大分狭くても良いようです(少しチョイスを間違えたかも)。標準レールの方は34mm以下ですね。さて、ここでVRM4では、

地下鉄トンネル・・・32mm幅
IMAGIC規格トンネル・・・34mm幅
TOMIX規格トンネル・・・36mm幅


ですので、IMAGIC規格トンネル採用か・・・と思ったのですが、あのトンネルはあまり面白味がない&なるべく小さい幅でいきたいという独断と偏見により、地下鉄トンネルにしました。「模「景」を歩く」P.20にも、電化直線部トンネル最小幅として4800mm(1/150なら32mm)という数値があるので、まぁイイんじゃないでしょうか。

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となれば、次に必要な工程はフレキシブルの地下鉄トンネルでTOMIX規格のものを作るということで、まずはフレキシブルレールでTOMIX規格を作りました。御存知だとは思いますが、このフレキシブルレールのパターンさえ作っておけば、ハンドルコピーでトンネルでもバラストでも簡単に同じRに出来ますからね。いきなりフレキシブルトンネルでカーブを作ると目安になるものがないので非常に作りづらいのです。レールなら元となるTOMIXレールがある訳ですから、暗めの色の別レイヤに置きそれを下絵に使って合わせることが出来るので作りやすいということです。ミニレールの方は以前作った「IFLX128-TOMIXmini」を使ってトンネルを作りました。


<このデータは後日体裁を整えて公開する予定>

C243-45用はIFLX128ですが、それ以上のものはIFLX256を使っています。15度用は作っていません。

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実際に今作っているレイアウトに持ってくるとこんな感じで、一応わかりやすくはなったかなというところ。



・・・むむむ。無理して作らなくてもTOMIXの高架橋(ちなみに36mm幅)でも良かったかな? まぁいいや。TOMIX規格レールで地下鉄トンネルを使いたいという人も中にはいるでしょう、多分。

さて準備は整った。レイアウト作り再開・・・と思いきやちょいと手間がかかりそうな仕事が入る。これで暫くVRMともお別れですわ。まぁ下準備は出来たので良しとしましょう。

当たり触りなく、心安らかにあらんことを願って。・・・大嘘(笑)。

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