河北新報電子版 朝刊
2023年6月8日 15/26
大崎市にある宮城県畜産試験場に、和牛の銅像がある。
かつて、宮城県和牛の中興の祖とも称えられ、生きているうちに銅像が建てられた「茂重波(シゲシゲナミ)」である。
昭和49年に兵庫県から導入され、60年に銅像が建てられ、それまで4万頭の子を送り出し、63年に死んだ。
仙台牛は宮城牛の正式名称と言って良いが、宮城よりも仙台のほうがネームバリューに優れているとして呼び習わされた。
他の東北地方の牛肉の産地である山形県の米沢牛、岩手県の前沢牛など、当時先行していた和牛畜産の例に習ったとも言える。
仙台牛と言うと、他県の方々から「牛タンを食いたい」と希望を伝えられることも多い。
「仙台牛タン」は一般的呼称であって、仙台牛のタン(舌)ではない。
当初は、オーストラリア産の牛の舌を輸入して需要に充てていた。
現在も多くは輸入したもので賄っている。
ただし、仙台牛タンの知名度が上がるに従って、仙台牛や宮城県黒毛和牛の舌を提供する店も出て来て、料亭や高級旅館などで提供されていることもある。
当初から庶民の食べ物として、一般的に食べていたものであって、人気が出たから需要が増えて輸入した物で間に合わせたものでは無い。
ネットの友人に頼まれて送ると、賞味期限が短く、和牛が材料ではないとお叱りを受けることもあった。
ハムなどのような加工食品ではなく、騙そうと作られた物でもない。
仙台牛のタンではなく、仙台の牛タンとご理解願いたい。
錯覚され、迷惑を被っているのは、他県の方々より宮城県人、仙台人のほうが多いのではなかろうか?
我々東北地方の人間から見ると、神戸牛の旨さは絶品に思う。
しかし、兵庫県に行って、神戸牛を見たいと言うと、但馬牛を見せて貰える。
但馬牛の中から、一定以上の条件をクリアした牛肉が神戸牛として流通しているので、神戸牛と言う生きている牛は居ない。
しかし、仙台人が神戸牛に懐かしい旨さを感じるのは、茂重波が仙台牛の祖であり、仙台牛のほとんどと言っても過言ではなく、兵庫県の牛が祖先であるから、と思っている。
今やもっとも厳しい選別で生産しているのは、仙台牛であると思っている。
今回の基幹種牛になった「勝茂桜」は、スーパー種牡牛「茂洋」の孫。
種牡牛(しゅゆうぎゅう)は、優秀な遺伝子をもっている限られた中から選別され、子牛の成績が良い物を主要な種牛として使う。
勝茂桜の子牛17頭の内、去勢牛11頭の平均枝肉重量が、初めて600kgを超えた。
全国平均が500kgとして比較すると、600kgという数字が与えるインパクトは強い。
日本政府は、何をとち狂っているのか知らないが、農業、漁業、畜産、林業と言う日本の中心とするべき産業を蔑ろにして、諸外国からの輸入に血道を上げている。
コオロギ太郎に至っては、中国の代弁者同然。
国民をいかにして騙して、中国の利益を確保しようかと画策が凄まじい。
美味しい物をどのように提供しようかと、生産者は大変な思いで仕事をしている。
彼らをこそ大切に保護して育成することを考えなければ、自給率はどんどんとゼロに近づいている。
コオロギ産業に4兆円と言うバカバカしい無駄金を投じる前に、自国の食べ物や住環境を守ろうとしている方々を助けて欲しい。
国会議員を初めとして、真に大切なグランドデザインを描くことを辞めないで貰いたい。
2023年6月8日 15/26
大崎市にある宮城県畜産試験場に、和牛の銅像がある。
かつて、宮城県和牛の中興の祖とも称えられ、生きているうちに銅像が建てられた「茂重波(シゲシゲナミ)」である。
昭和49年に兵庫県から導入され、60年に銅像が建てられ、それまで4万頭の子を送り出し、63年に死んだ。
仙台牛は宮城牛の正式名称と言って良いが、宮城よりも仙台のほうがネームバリューに優れているとして呼び習わされた。
他の東北地方の牛肉の産地である山形県の米沢牛、岩手県の前沢牛など、当時先行していた和牛畜産の例に習ったとも言える。
仙台牛と言うと、他県の方々から「牛タンを食いたい」と希望を伝えられることも多い。
「仙台牛タン」は一般的呼称であって、仙台牛のタン(舌)ではない。
当初は、オーストラリア産の牛の舌を輸入して需要に充てていた。
現在も多くは輸入したもので賄っている。
ただし、仙台牛タンの知名度が上がるに従って、仙台牛や宮城県黒毛和牛の舌を提供する店も出て来て、料亭や高級旅館などで提供されていることもある。
当初から庶民の食べ物として、一般的に食べていたものであって、人気が出たから需要が増えて輸入した物で間に合わせたものでは無い。
ネットの友人に頼まれて送ると、賞味期限が短く、和牛が材料ではないとお叱りを受けることもあった。
ハムなどのような加工食品ではなく、騙そうと作られた物でもない。
仙台牛のタンではなく、仙台の牛タンとご理解願いたい。
錯覚され、迷惑を被っているのは、他県の方々より宮城県人、仙台人のほうが多いのではなかろうか?
我々東北地方の人間から見ると、神戸牛の旨さは絶品に思う。
しかし、兵庫県に行って、神戸牛を見たいと言うと、但馬牛を見せて貰える。
但馬牛の中から、一定以上の条件をクリアした牛肉が神戸牛として流通しているので、神戸牛と言う生きている牛は居ない。
しかし、仙台人が神戸牛に懐かしい旨さを感じるのは、茂重波が仙台牛の祖であり、仙台牛のほとんどと言っても過言ではなく、兵庫県の牛が祖先であるから、と思っている。
今やもっとも厳しい選別で生産しているのは、仙台牛であると思っている。
今回の基幹種牛になった「勝茂桜」は、スーパー種牡牛「茂洋」の孫。
種牡牛(しゅゆうぎゅう)は、優秀な遺伝子をもっている限られた中から選別され、子牛の成績が良い物を主要な種牛として使う。
勝茂桜の子牛17頭の内、去勢牛11頭の平均枝肉重量が、初めて600kgを超えた。
全国平均が500kgとして比較すると、600kgという数字が与えるインパクトは強い。
日本政府は、何をとち狂っているのか知らないが、農業、漁業、畜産、林業と言う日本の中心とするべき産業を蔑ろにして、諸外国からの輸入に血道を上げている。
コオロギ太郎に至っては、中国の代弁者同然。
国民をいかにして騙して、中国の利益を確保しようかと画策が凄まじい。
美味しい物をどのように提供しようかと、生産者は大変な思いで仕事をしている。
彼らをこそ大切に保護して育成することを考えなければ、自給率はどんどんとゼロに近づいている。
コオロギ産業に4兆円と言うバカバカしい無駄金を投じる前に、自国の食べ物や住環境を守ろうとしている方々を助けて欲しい。
国会議員を初めとして、真に大切なグランドデザインを描くことを辞めないで貰いたい。