蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

五ノ井さん・陸自性被害初公判 元隊員3人 無罪主張

2023-06-30 13:44:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年6月30日 23/24 19/24

この陸上自衛隊の五ノ井さんの性被害は、表沙汰になって、五ノ井さんが様々にネットで配信し始めた頃から、関心を持って注意して報道なども見てきた。
五ノ井さんのTwitterアカウントをフォローして、流れも見続けてきたと思っている。

そして、案の定、社民党の福島みずほやら立憲民主党の辻本清美など、香しい方々が勢揃いして応援したのでうんざりしてしまったのだった。
政治家の後押しはプラスにもマイナスにもなる。
安易に政治問題化させると、野党の思惑は自衛隊廃止論に向かうので、好ましいとは言い兼ねる。

問題は自衛隊と言う組織の「慣習的無神経さ」が大多数の男性隊員の、中学生の修学旅行のノリで演習後に行われた宴会が恒例化していたことによる。
若干20歳の女性隊員だった五ノ井さんが、ひとりだけで宴会に参加を強制させられて、訓練の延長の風を装われて、5人の男性隊員に手足の自由を奪われ、性被害に合った。
他の隊員たちは笑って見ていた。
いわゆる、宴会芸の延長にしか思っていなかったのだろうし、これまでも大勢の女性隊員が同様に被害に遭っていても、問題化しなかったことが、実に「大問題」だと思う。
でも、それが犯罪だと誰も思わなかったのだろうか?

果敢に五ノ井さんは「良くない」行為だと、隊へも訴えたと言う。
最初はもみ消そうとされたのだろう。
次は、五ノ井さんの将来が無くなると脅されただろう。
どうにも解決して貰えないので、公に裁判と言う手段を取らざるを得なかった。
裁判は金がかかる。
どこかで五ノ井さんが諦めるだろうと引き伸ばしにあっているのだろう。
五ノ井さんを応援するにせよ、カンパして応援したいとまでは思わない。
私もそうだ。
それ以前に自衛隊の中から我がこととして捉えて、応援する体勢が取られることが前提にあるべきだろうと思う。

五ノ井さんの事件は刑事と民事で審議されている。
印象をよくしようとしたのだろうか?
加害者の数人は謝罪文を書き、五ノ井さんに涙を流し詫びたと言う。
しかし、五ノ井さんは懐柔されなかった。
自分の一生を通して自衛隊に勤務しようとした強い決意を、彼らによって木っ端微塵にされたのだから、五ノ井さん側から見れば当然だろう。
加害者側は甘すぎるし、反省も足りないと思う。
裁判で強制わいせつ罪を否認したと言う。
一人は認めて謝罪しているが3人は運が悪かったとでも思っているのだろうか?
五ノ井さんが求めている、真剣な謝罪には程遠い。

自衛隊のこのような不祥事を無くすためにも、一罰百戒の強い判決が必要だろうと思う。
本来なら、今後の自衛隊の風紀が良くなるためにも、自衛隊の中の良識ある方々が率先して五ノ井さんを応援しバックアップして欲しいもの。
さらに、口先だけで正義を唱える与党自民党や公明党議員の応援する姿が見当たらないのは何故だろう?


津軽三味線 響き合い頂点 仙台の福士さん姉妹 2大会で快挙

2023-06-28 17:11:00 | 日記
河北新報 電子版 朝刊
令和5年6月28日 16/26

津軽三味線は、ご存知の通り、青森県津軽地方で演奏されていた三味線奏法である。
最初は、正月などで家々を回って歌や演奏、漫才などを行なう地方特有の門付(かどづけ)と言う風習のひとつだった。
20世紀初頭に、ボサマ(お坊様)と呼ばれている盲の演奏家がいた。
名前は神原の仁太坊(1857-1928)と言う。
本名を秋元仁太郎と言う。
彼の演奏は生活のために編み出されたものであったが、その奏法に惹かれた何人かが継承した。

継承した中に、津軽三味線が今日のように三味線だけでも充分魅力ある奏法に仕上げた白川軍八郎が居た。
彼もまた4歳で失明して、9歳になって、同じ金木町に住んでいた仁太坊に弟子入りし、同じように津軽三味線の原型になった演奏をしていた他の演奏家たちの奏法も取り入れて、15歳の頃になると独自の奏法にたどり着いた。

今日のように三味線だけでの奏法に仕上げた著名な演奏家に高橋竹山が居る。
竹山も幼くして失明し、生活のために津軽三味線を覚え、独自の境地にたどり着くまでは、16歳から各地を流して演奏をして歩いた。
もっとも、晩年になると、竹山の名声を慕い遠くから青森までそのためだけで聴きに行く人が続出したと聞いている。
誰だったか、思い出せないのだが、雪の青森県に到着して演奏を聴き、宿をとることも忘れて聞き入ったことを随筆で読んだ記憶がある。

近年の津軽三味線は、若い演奏家が続出して、それぞれが素晴らしい演奏を披露してくれるので、私のように、たまに聴きたい程度の不真面目なファンともつかない者にとって、選ぶにも知識が追いつかない現状である。

今回は弘前市で行われた世界大会の初心者クラスで、お姉さんの福士奏(かなで)さん16歳が優勝、青森市での日本一決定戦では妹の福士あみなさんが出場部門で優勝と、姉妹で素晴らしい成績だった。
宮城県には、何人もの著名と言って良い演奏家が居る。
浅野祥くんなどと呼ぶと叱られるだろうか?
昨日もFMで彼のおしゃべりと演奏を聴いたばかりだった。
隠れファンくらいには入るだろう。
須貝麻由さんも華やかな演奏である。
柴田三兄妹は当然、ご存知の方は多いだろう。
他にも大事な人を思い出せないかも。
福士姉妹の今後に期待している。

カマ神38点 表情豊かに 大崎市図書館で展示会 来月2日まで

2023-06-26 09:50:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年6月26日 13/22

私の母方の実家は、幼い頃は伯父夫婦が守っていた。
既に祖父母は他界していたが、庭の広い大きな家で、玄関から入ると、土間にカマドがあり、土間続きの上がり部屋には囲炉裏があった。
当時は、伯父は2度目か3度目だったかの再婚した伯母がいたが、赤坂だったかの芸者だったのを引かせて嫁にしたとかで、えらく粋な伯母だった。
長いキセル(煙管)を巧みに使って、いつもタバコをふかしていた。

伯父は引き込む前は、何度か勘当させられた遊び人だったらしく、自分の名前を染め抜いた法被姿でハーレーダビッドソンのオートバイにまたがり、粹がっていたと聞いた。
私が物心のついた頃には市会議員などをして真面目に生活していた。



伯父よりも年上の姉の伯母が、面白おかしく、伯父の遊びが止まないので、祖父母が東照宮に財産の半分を差し上げてしまったら、閉口した伯父がようやく家に戻って仕事を始めたのだと、食事の時に伯父を冷やかすと、戻る家が無くなったら行くところが無いと、酔った伯父が悲しそうにつぶやいたりした。

囲炉裏には時々木がくべられて、広い部屋中が煙っている時もあった。
そうすることで虫除けと天井のカヤが燻されて、家の強さが増すんだと聞いた。
もちろん、カマドにも木が燃えていて、炊きあげた釜から直接よそって食べたご飯は甘くて、町に住んでいる家で食べるご飯とは雲泥の美味さに感じたのだった。
自宅も当時はカマドで炊いていたはずだが、なぜだったのだろう?



カマドの上の壁の柱に煤けた怖い顔の大きな面があって、火の神様なので、家を守ってくれているのだという。
囲炉裏の周りは、誰が座るのかは決まっていて、掘りごたつ風に足を下ろし、吊るされている鍋に入った具材が煮えるのを待つ時間は、とても楽しみだった。



カマド神、釜神などと呼ぶが、幼い頃から見慣れていた。
友人の家なども、古い家も少なくなかった。
何処にも、釜神様を見ることはあった。
無い家もあった。



中学生の頃に、父親が亡くなり、弟や妹の面倒を見ている同級生がいて、田植えなどを仲の良かったグループで手伝いに行ったりすると、仕事の終わりには、砂糖や漬物を肴に酒が振る舞われるのだったが、釜神様は同級生が囲炉裏の主(あるじ)の席に座ると、優しい顔で彼を見ているようで、その頃には、屋敷の守り神と言うことは実感としてあった。



中学生で、大人の代わりをする奴は、少なかったが、近所やら親戚などは、そう言う場合には、大人と同様に、酒もタバコも禁止されたことはほとんど無かった。
学校にまでタバコなどを持っていけば、もちろん怒られたが、実質上の立場を尊重する時代だったように思う。

マダニ媒介? ウィルスで死亡 茨城の女性 世界初事例

2023-06-24 15:25:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年6月24日 3/26

マダニの被害は、通常の場所で起こらないと思う方も少なくないだろう。
案外に多いのだが、犬や猫などが噛まれて、皮膚にイボでも出来たような腫れ上がった部分をよく見ると、異様な大きさに虫がいるのに驚くこともある。
あるいは幼児が草むらで遊んでいて噛まれていることもある。
痛みがある時もない時もある。
引きちぎったりすると、マダニの頭部が残って、後々医者に行って切開して取り出すことになる場合もある。

昔からマダニに噛まれたら、線香に火をつけ先端をマダニに押し付けるとポロリと落ちると言われている。
確かに、そうやることでマダニを殺すこともできるのだが、取れないこともある。
Tick Twisterと言う専用のマダニ取りがあるようだ。
今回、調べてみて初めて見た商品だが、なるほど理にかなっている。
嘘のようにスッキリとマダニを取ることができるようだ。
紹介に、いずれ使うこともあるだろうと購入したら、その翌日に使うはめになってしまった人もいるようである。

マダニなどは感染症の塊のような物。
茨城県の70代の女性は、発熱と倦怠感で医療機関に行き、肺炎と診断されたが、悪化して入院したら、内ももに血を吸ったマダニが発見され、入院から26日後に死亡した。
「オズウィルス」と言う日本で2018年に発見されたウィルスで、死亡例は初めてだと報告されている。

今回は珍しいウィルスなので新聞で報道されているのだが、ライム病・回帰熱・日本紅斑熱・ダニ媒介脳炎・重症熱性血小板減少性症候群(SFTS)など重篤な症状を伴う様々な病原菌などを持っている場合もある。
マダニ避けの薬剤などもあるので、園芸などや農家などの方は薬剤を準備して、予防措置をおこなって欲しいもの。
野良猫とか野生動物が出没する地域だと、ときどきマダニ被害を聞くことがあるので、注意したいもの。

角館の桜 保全へ若い力 仙台出身28歳樹木医補 仙北市職員に

2023-06-23 17:02:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年6月23日 19/22

樹木医と言う資格がある。
一般財団法人日本緑化センターが認定試験を行っている。
東北の養成機関は、秋田県立大学、岩手大学、山形大学、山形県立農林大学校の4校。
北海道は北海道大学、札幌工科専門学校。
新潟県は新潟大学、新潟工科専門学校 、新潟農業・バイオ専門学校、専修学校 日本自然環境専門学校、新潟食料農業大学の5校。
他の都府県に関しては、日本緑化センターのホームページで検索してください。

しかし、樹木医制度はあっても仕事があるとは限らないと思うので、就職が必ずしも有利かどうかはご検討の上、例えば他の植木屋さん(造園業)などの上位資格のひとつと言う判断で考えられたらと愚考します。
ですが、土木園芸分野は今後ますますの需要は考えられるので、面白そうですね。

自然保護と言う分野での植物を扱う大きなチームなどがあったなら、動物の伝染病と同様に植物のウィルスなどから、新たに動物と共通するなにかが発見されて、病気などの治療法が一気に進むなどは当然と言っても良いほど考えられるでしょう。

このような感性は、日本人にとっては非常に得意な分野に思われるので、バイオなどと影響し合いながら、いずれは大きなマーケットが誕生するのかもしれません。