花色倶楽部

粋な魅力に溢れる宝塚歌劇団花組を応援します。

バウ公演「ヴィクトリアン ジャズ」観劇

2012-11-19 01:39:39 | バウホール
望海風斗さん初主演作「ヴィクトリアン ジャズ」


文句なく面白く楽しい作品だった♪


望海風斗さん扮するインチキ降霊師がヴィクトリア女王とエドワード皇太子の親子の確執を取り除き、英国王室の崩壊を狙う男の野望を打ち砕くコメディタッチのお話し。


望海風斗さんの二枚目半振りも面白く、コンビを組む鳳真由さん扮するアーサー、コナン、ドイルがその上を行く面白さで笑わせてくれた。

ヴィクトリア女王の桜一花さんは堂々の女王振りなんだけど、これまたコメディセンス抜群!

そしてなんといっても目立っていたのは、エドワード皇太子の柚香光さん。

生来のスターオーラに益々磨きがかかった。

親に反抗する不良!?皇太子の雰囲気が抜群で、立ち居振る舞いも堂に入ったもの。

特に皇太子が秘密のクラブで煙草を吹かしながら踊る時のカッコ良さったらない。

この場面、観ていて嬉しくなった!

それは花組若手男役陣の濃さ!

濃い花組男役健在で良かったし、この濃さが受け継がれてホッとした感じ!





バウ公演「近松 恋の道行」観劇

2012-05-04 19:05:16 | バウホール
愛音羽麗さん主演の「近松 恋の道行」を観劇。


植田景子先生の脚本、演出で近松門左衛門が生きた時代の心中物でお初、徳兵衛の人気に沸く江戸時代の上方が舞台になっている。

瀬戸物屋の跡取り息子愛音羽麗さんと遊女実咲凛音さんの道ならぬ恋に金が絡み、二人は心中。

それを儚く見る近松門左衛門夏美ようさんが狂言廻し。


近松門左衛門の世界観を保ちながら、人間の生きる意味を問いかける内容になっていたと思う。


主演の愛音羽麗さんは持ち味を生かした安定した演技で凄く良かったし,本当に上手かった。


実咲凛音さんは情感のある芝居が上手くて、愛音羽麗さんにシッカリと付いていってよかった。

ただ、最後の舞いの場面は白い着物の裾さばきが汚く、残念!

実力派の若手ヒロインだけど…日本物の所作はまだまだ課題。


今回組み替えした春風弥里さんは偉大な父近松門左衛門を持つ放蕩息子の悩みを上手く表していたと思う。

あと、華形ひかるさんが芝居巧者振りをみせて光っていた。

そしてなんといっても、愛音羽麗さんの父親役の汝鳥怜さんが秀逸で,息子を想う心情を表現して秀逸!
涙、涙で感動した。