花色倶楽部

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バウ公演「近松 恋の道行」観劇

2012-05-04 19:05:16 | バウホール
愛音羽麗さん主演の「近松 恋の道行」を観劇。


植田景子先生の脚本、演出で近松門左衛門が生きた時代の心中物でお初、徳兵衛の人気に沸く江戸時代の上方が舞台になっている。

瀬戸物屋の跡取り息子愛音羽麗さんと遊女実咲凛音さんの道ならぬ恋に金が絡み、二人は心中。

それを儚く見る近松門左衛門夏美ようさんが狂言廻し。


近松門左衛門の世界観を保ちながら、人間の生きる意味を問いかける内容になっていたと思う。


主演の愛音羽麗さんは持ち味を生かした安定した演技で凄く良かったし,本当に上手かった。


実咲凛音さんは情感のある芝居が上手くて、愛音羽麗さんにシッカリと付いていってよかった。

ただ、最後の舞いの場面は白い着物の裾さばきが汚く、残念!

実力派の若手ヒロインだけど…日本物の所作はまだまだ課題。


今回組み替えした春風弥里さんは偉大な父近松門左衛門を持つ放蕩息子の悩みを上手く表していたと思う。

あと、華形ひかるさんが芝居巧者振りをみせて光っていた。

そしてなんといっても、愛音羽麗さんの父親役の汝鳥怜さんが秀逸で,息子を想う心情を表現して秀逸!
涙、涙で感動した。

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