ミモザの花をどんべ様のブログで拝見して、つい懐かしくなって昔のことを思い出してしまいました。
池田理代子氏の代表作 『オルフェウスの窓』 をリアルタイムで読んでいたあの頃、読者が陥る罠(?)にまんまとハマっていた私は、物語の舞台がドイツならドイツのこと、舞台がロシアに移るとロシアにと好奇心が移ろっていました。
ドイツ編のクライマックスで、男装の麗人の主人公ユリウスは、宿命の恋人クラウスを追って再会し、招かれざる客としてある館に連れられます。
館の主は“ミモザの香り”のひと・美しいアルラウネ。クラウスの表向きの婚約者です。
その館にはむせ返るほどにミモザが咲き乱れていたのです。
当時近所にミモザの木があって、人目を忍んで先っぽを摘ませていただいたものでした。
枝に黄色くて可愛いボンボンの花がいっぱい。
緑の香りがします。
その後にはミモザの香りのシャンプーなるものが発売されて、もちろん我が家のお風呂場にもご登場。
アルラウネの香りと、自己満足に浸っていました~。
使命を果たすためにアルラウネとロシアへ向かおうとするクラウスの哀しい嘘を信じて、眠り薬の入れられていたワインを飲んだ主人公ユリウスは、目を覚ますと館にひとり、置いていかれてしまっていました。
漠然と、どこかでこうなる予感を感じていたユリウス。
ミモザの香りのあの人が、またクラウスを連れて行ってしまった…。
アルラウネ…断頭台の下に咲くという真紅の花の名前です。(ユリウス曰く)
それ以上のことは知りません。
そうだ、せっかくだから調べてみよう!
多分スペルは Alraune。
検索してみると、あった!ありました。
えーっと…どれどれ?
う、うーん…。
なんだか…すごいことになってます…(汗)
処刑場で死刑囚の血を吸って咲く真紅の花の精。アルラウネの花を枕元において寝ると、夢の中に美女の姿をしたアルラウネが現れて精気を吸っていくと伝えられている。
アルラウネとはドイツ語でマンドラゴラ(マンドレーク)のこと、もしくはマンドラゴラの根のことで、引き抜こうとすると物凄い叫び声をあげ、掘り起こそうといた人は死に至ってしまう。
しかし掘り起こす特別な方法があり、それにのっとって採取することが出来る。採取したアルラウネを細かい取り扱い方を順守して世話をすると意思と言葉を持つようになり、未来のことや秘密の話をしてくれるようになって持ち主を幸せにしてくれるが、世話を怠ると不幸に落ちいる。
…とまぁ、さまざま言い伝えがあるようです。
中には結構グロテスクな云われもあります。
Alraune は古くは 「Alruna」「Alrune」 と綴り、「ささやき、ざわめき」 などを意味する rune(ルーン文字のルーン) から来ているそうで、アルラウネという語は「謎を……書かれたるものを」という意味を持っているとも書いてあります。
言葉をもって秘密の話をしてくれる…という話の由来は、ここからなのでしょうか。
さて、そろそろ現実的なお話をすると、このアルラウネ、マンドラゴラ(マンドレーク)ですが、実は実在の植物なんです。
ヨーロッパの地中海沿岸地方に広く分布する多年草で、ナス科マンドラゴラ属。
特に根にアトロピン、スコラミン、ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを多く含み、服用すると興奮、麻痺、幻覚、意識不明、昏睡などの症状が出て、多量の服用は死に至る毒草だそうです。
古代には催眠飲料、吐剤、催淫剤などとして重要な役割を担っていたともいいます。
トリカブトなどと同様、適量の使用で薬としても使われていたものでしたが、人間の形のように枝分かれして伸びる根とその恐ろしい毒性で、人々が恐れ慄き忌み嫌い、このような伝説が生まれていったのでしょうね。
そうそう!
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 の薬草学の講義の中で、スプラウト教授の質問にマンドレークの特性についてハーマイオニーが答えていたし、マンドレークを引っこ抜く練習をする授業の場面では、けたたましい声を上げるマンドレークに生徒たちが慌てふためくシーンがありましたね!
よーし、だんだん怖くなくなってきたぞ。
マンドレークの花や詳しいことを知りたい方はこちらへ。
えーっと、この植物の花言葉は…恐怖、幻惑
やっぱり、ウギャーです~。
あれれ?
そういえば、ミモザの話だったはずなのに…
池田理代子氏の代表作 『オルフェウスの窓』 をリアルタイムで読んでいたあの頃、読者が陥る罠(?)にまんまとハマっていた私は、物語の舞台がドイツならドイツのこと、舞台がロシアに移るとロシアにと好奇心が移ろっていました。
ドイツ編のクライマックスで、男装の麗人の主人公ユリウスは、宿命の恋人クラウスを追って再会し、招かれざる客としてある館に連れられます。
館の主は“ミモザの香り”のひと・美しいアルラウネ。クラウスの表向きの婚約者です。
その館にはむせ返るほどにミモザが咲き乱れていたのです。
当時近所にミモザの木があって、人目を忍んで先っぽを摘ませていただいたものでした。
枝に黄色くて可愛いボンボンの花がいっぱい。
緑の香りがします。
その後にはミモザの香りのシャンプーなるものが発売されて、もちろん我が家のお風呂場にもご登場。
アルラウネの香りと、自己満足に浸っていました~。
使命を果たすためにアルラウネとロシアへ向かおうとするクラウスの哀しい嘘を信じて、眠り薬の入れられていたワインを飲んだ主人公ユリウスは、目を覚ますと館にひとり、置いていかれてしまっていました。
漠然と、どこかでこうなる予感を感じていたユリウス。
ミモザの香りのあの人が、またクラウスを連れて行ってしまった…。
アルラウネ…断頭台の下に咲くという真紅の花の名前です。(ユリウス曰く)
それ以上のことは知りません。
そうだ、せっかくだから調べてみよう!
多分スペルは Alraune。
検索してみると、あった!ありました。
えーっと…どれどれ?
う、うーん…。
なんだか…すごいことになってます…(汗)
処刑場で死刑囚の血を吸って咲く真紅の花の精。アルラウネの花を枕元において寝ると、夢の中に美女の姿をしたアルラウネが現れて精気を吸っていくと伝えられている。
アルラウネとはドイツ語でマンドラゴラ(マンドレーク)のこと、もしくはマンドラゴラの根のことで、引き抜こうとすると物凄い叫び声をあげ、掘り起こそうといた人は死に至ってしまう。
しかし掘り起こす特別な方法があり、それにのっとって採取することが出来る。採取したアルラウネを細かい取り扱い方を順守して世話をすると意思と言葉を持つようになり、未来のことや秘密の話をしてくれるようになって持ち主を幸せにしてくれるが、世話を怠ると不幸に落ちいる。
…とまぁ、さまざま言い伝えがあるようです。
中には結構グロテスクな云われもあります。
Alraune は古くは 「Alruna」「Alrune」 と綴り、「ささやき、ざわめき」 などを意味する rune(ルーン文字のルーン) から来ているそうで、アルラウネという語は「謎を……書かれたるものを」という意味を持っているとも書いてあります。
言葉をもって秘密の話をしてくれる…という話の由来は、ここからなのでしょうか。
さて、そろそろ現実的なお話をすると、このアルラウネ、マンドラゴラ(マンドレーク)ですが、実は実在の植物なんです。
ヨーロッパの地中海沿岸地方に広く分布する多年草で、ナス科マンドラゴラ属。
特に根にアトロピン、スコラミン、ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを多く含み、服用すると興奮、麻痺、幻覚、意識不明、昏睡などの症状が出て、多量の服用は死に至る毒草だそうです。
古代には催眠飲料、吐剤、催淫剤などとして重要な役割を担っていたともいいます。
トリカブトなどと同様、適量の使用で薬としても使われていたものでしたが、人間の形のように枝分かれして伸びる根とその恐ろしい毒性で、人々が恐れ慄き忌み嫌い、このような伝説が生まれていったのでしょうね。
そうそう!
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 の薬草学の講義の中で、スプラウト教授の質問にマンドレークの特性についてハーマイオニーが答えていたし、マンドレークを引っこ抜く練習をする授業の場面では、けたたましい声を上げるマンドレークに生徒たちが慌てふためくシーンがありましたね!
よーし、だんだん怖くなくなってきたぞ。
マンドレークの花や詳しいことを知りたい方はこちらへ。
えーっと、この植物の花言葉は…恐怖、幻惑
やっぱり、ウギャーです~。
あれれ?
そういえば、ミモザの話だったはずなのに…
「オルフェウスの窓」はベルばらより濃厚な香りがしますもんね。
不思議ー。
やはりキャラが濃い人物が多くてなぞがいっぱいだからでしょうか。
私の記事から思い出してくださったことがあって記事にしてくださるの嬉しいですよ。
ありがとうございます。
http://retail-shops.hankyu.co.jp/gyousyu.html#kissa
池田理代子といえば、べるばら。
べるばらといえば、タカラヅカ。
タカラヅカといえば、阪急東宝グループ。
なぜ阪急の駅に「ミモザ」があるのかを、
関東のりょうさまから教わることができました
今日は卒業式日和のよいお天気ですね!
風邪の具合の方はいかがですか?
今頃お式の時間でしょうね。息子さんの旅立ちの姿を目を細めて見守っておられることでしょう。
記事をリンクさせていただきましてありがとうございます
ホント、ミモザには思い出があって…!
最近では界隈でまったく見かけなくなりましたが、おうちの方々が花粉で困ってしまったのかなぁ?
ミモザの花粉症ってあるんですよ。
ヨーロッパとかにも。
素敵な花なのに…きっと私もくしゃみ連発になるはず…
別のところで誤字があって書き直そうと思ったら、間違ってこちらに書いたものを消してしまいました~(泣)
ごめんなさい!
もう一度思い出しながら書き直しますね。
「オルフェウスの窓」に出てくる花は、真っ赤な薔薇とミモザの花。
アルラウネ人気でというよりも、理代子さんの漫画といえば“薔薇”だったところ、おニューのミモザの花が登場したことに読者がいち早く反応したものでした。
個人的には「ベルばら」よりも「オルフェ」が好きです。
でも一番好きな漫画は、萩尾望都さんの「スターレッド」です。
(↑って、関係ないぞ!)
…という感じでコメントしたと思いますが…。
いやはや、ドジもここまでくるとどうしたものか…。
まことに、あいすいませんでした