■藤井寺の研究家ら「多くの人に知ってもらいたい」
坂本龍馬や篤姫がテレビドラマで人気を集め、幕末の歴史がブームとなるなか、同時期の、尊皇攘夷派の集団・天誅(てんちゅう)組について書かれた絶版本「実記天誅組始末」が、藤井寺市の天誅組研究家と著者の遺族の手で復刊された。幕末ブームで、同書は定価の5倍以上の値段で取引される“幻の本”となっていた。遺族らは「復刊により、多くの人に天誅組を知ってもらいたい」と話している。
復刊したのは、研究家の草村克彦さん(54)=藤井寺市小山=と、著者の次女、上西多恵子さん(58)。同書は、上西さんの父親で八尾市在住の元公務員、故樋口三郎さんが新人物往来社から昭和48年8月に出版。四六判、282ページで、5千部を刷ったが、初版のみで絶版となった。
上西さんによると、樋口さんは約10年間かけて、休暇に電車やバスを使って、天誅組ゆかりの地や天誅組同志の遺族らを訪ねた。苦労して現場に足を運んで入手した資料や、同志の子孫らの口伝に基づいて書かれた同書は、近年になり歴史書として価値が高まっているという。また、天誅組ゆかりの地や同志の子孫の住所が詳しく記され、その後の研究の材料にもなっているという。
草村さんは、約20年にわたって天誅組について研究し、天誅組に関するコラムを雑誌に投稿したり、自宅を資料館として開放したりして、天誅組の歴史を伝える活動に取り組んでいる。以前同書を読んだ際に、同志の一人、乾十郎の墓石が大阪市天王寺区上本町の正念寺にあるくだりを見つけ、子孫に連絡。同寺で子孫が法要を営むというエピソードもあったという。
復刊は上西さんと草村さんが相談し、費用を分担して300冊を自費出版。上西さんは「より多くの人に手にとってもらい、天誅組の存在を次世代に受け継いでいきたい」と話している。
復刊本は1冊1200円。問い合わせは草村さん((電)072・955・3309)。
◇
【用語解説】天誅組
幕末期に公卿・中山忠光を主将に、土佐脱藩浪士らで構成した尊皇攘夷派の武装集団。文久3(1863)年、大和国で挙兵し、五條の代官所などを襲撃したが、幕府軍により追討された(天誅組の変)。
10/22 産業経済新聞
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復刊したのは、研究家の草村克彦さん(54)=藤井寺市小山=と、著者の次女、上西多恵子さん(58)。同書は、上西さんの父親で八尾市在住の元公務員、故樋口三郎さんが新人物往来社から昭和48年8月に出版。四六判、282ページで、5千部を刷ったが、初版のみで絶版となった。
上西さんによると、樋口さんは約10年間かけて、休暇に電車やバスを使って、天誅組ゆかりの地や天誅組同志の遺族らを訪ねた。苦労して現場に足を運んで入手した資料や、同志の子孫らの口伝に基づいて書かれた同書は、近年になり歴史書として価値が高まっているという。また、天誅組ゆかりの地や同志の子孫の住所が詳しく記され、その後の研究の材料にもなっているという。
草村さんは、約20年にわたって天誅組について研究し、天誅組に関するコラムを雑誌に投稿したり、自宅を資料館として開放したりして、天誅組の歴史を伝える活動に取り組んでいる。以前同書を読んだ際に、同志の一人、乾十郎の墓石が大阪市天王寺区上本町の正念寺にあるくだりを見つけ、子孫に連絡。同寺で子孫が法要を営むというエピソードもあったという。
復刊は上西さんと草村さんが相談し、費用を分担して300冊を自費出版。上西さんは「より多くの人に手にとってもらい、天誅組の存在を次世代に受け継いでいきたい」と話している。
復刊本は1冊1200円。問い合わせは草村さん((電)072・955・3309)。
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【用語解説】天誅組
幕末期に公卿・中山忠光を主将に、土佐脱藩浪士らで構成した尊皇攘夷派の武装集団。文久3(1863)年、大和国で挙兵し、五條の代官所などを襲撃したが、幕府軍により追討された(天誅組の変)。
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