諏訪市博物館で26日から、企画展「高島藩主・諏訪忠誠と動乱の幕末―幕府老中を務めた諏訪の殿様」が開かれる。江戸幕府の要職を歴任した高島藩第9代藩主、諏訪忠誠(1821―1898年)を取り上げ、ゆかりの資料から忠誠の実績や緊迫感あふれる幕末の様子を紹介する。
諏訪忠誠は寛政の改革で有名な松平定信を母方の祖父に持ち、若年寄や寺社奉行、老中など江戸幕府の要職を務めた。第2次長州征伐に反対して老中を辞職。その後も、次々と続いた高島藩の難局をしのいだ。
企画展では、「伝諏訪忠誠所用紺糸威二枚胴具足」などの鎧兜、高島藩兵と水戸天狗党との交戦を描いた「和田嶺合戦図」、同合戦で使われたという大砲の玉をはじめ、歴代将軍家とのつながりを示す書状、藩所有の国産第1号とされる天体望遠鏡、忠誠の肖像写真など、初公開品を含めて同館所蔵品を中心に約60点を展示。祖父の松平定信、母の清昌院にまつわる資料も並べる。
同館では「動乱の江戸幕府の中枢部にいた忠誠の実績を知ってもらうとともに、幕末のきな臭さや切羽詰った雰囲気を感じてほしい」と話している。
6月22日まで。時間は午前9時―午後5時。月曜休館(29日―5月6日の大型連休中は無休)。オリジナルかぶと作り(4月29日)、「ぎゃらりーとーくスペシャル」(6月14日)などの関連イベントも企画している。問い合わせは同館(電話0266・52・7080)へ。
同館では今年度、地域住民に気軽に足を運んでもらおうと、リピーター(再来館者)割引制度を導入する。企画展初日の26日から年度末までを試行期間として実施。個人入館者を対象に、入館した日から4カ月以内に再び来館すると、一般210円(通常310円)、小中学生100円(同150円)の団体割引料金で入館できる。
長野日報 4月26日
諏訪忠誠は寛政の改革で有名な松平定信を母方の祖父に持ち、若年寄や寺社奉行、老中など江戸幕府の要職を務めた。第2次長州征伐に反対して老中を辞職。その後も、次々と続いた高島藩の難局をしのいだ。
企画展では、「伝諏訪忠誠所用紺糸威二枚胴具足」などの鎧兜、高島藩兵と水戸天狗党との交戦を描いた「和田嶺合戦図」、同合戦で使われたという大砲の玉をはじめ、歴代将軍家とのつながりを示す書状、藩所有の国産第1号とされる天体望遠鏡、忠誠の肖像写真など、初公開品を含めて同館所蔵品を中心に約60点を展示。祖父の松平定信、母の清昌院にまつわる資料も並べる。
同館では「動乱の江戸幕府の中枢部にいた忠誠の実績を知ってもらうとともに、幕末のきな臭さや切羽詰った雰囲気を感じてほしい」と話している。
6月22日まで。時間は午前9時―午後5時。月曜休館(29日―5月6日の大型連休中は無休)。オリジナルかぶと作り(4月29日)、「ぎゃらりーとーくスペシャル」(6月14日)などの関連イベントも企画している。問い合わせは同館(電話0266・52・7080)へ。
同館では今年度、地域住民に気軽に足を運んでもらおうと、リピーター(再来館者)割引制度を導入する。企画展初日の26日から年度末までを試行期間として実施。個人入館者を対象に、入館した日から4カ月以内に再び来館すると、一般210円(通常310円)、小中学生100円(同150円)の団体割引料金で入館できる。
長野日報 4月26日