それで、予約を取り、先日地元の教習所に出かけた。もう10年以上運転していないし、免許証を返してしまおうと、当初は思った。自主返納して、それと引き換えに「運転経歴証明書」をもらえばいいと考えたからだ。何しろ運転免許証は身分証明書代わりになり、生活上、いろいろ便利だ。ところが、葉書をよく読むと、
「運転経歴証明書の交付後、6か月を経過した場合には銀行等における本人確認書類として用いることができなくなります」と書いてある。
これでは困るので、「高齢者講習」を受けることにした。いきなり筆記試験を課せられた。動物や家具などの絵を見せられて、すぐではなく、他のテストを2つくらい答えた後に、それらの絵(16個くらい?)の名を答案に書き出すのである。私は見せられた絵の順番が問題になるものとばかり思ったので、絵の半分も答えられなかった。講習の最初に時計をバッグなどにしまわせ、途中で「現在の時刻を書きなさい」など、他にもいろいろ問題があったが、どうやら「認知症」を調べる問題のようだった。
眼に関しても動体視力や視界範囲など、従来にないテストがあった。私の場合、暗いところでの視力が極端に落ちていることが分かり、免許更新時には「めがね着用」が義務付けられそう。
話はそれるが、最近の免許所得講座には、心臓マッサージの緊急処置などの時間も3時間ほどあるとのことで、最近の講座や講習も時代とともに、必要性に応じて変化していることがよく分かった。
実技もやらせられたが、10年以上運転していなかったので、大丈夫かな、と不安であったが、教官がやさしくリードやアドバイスをしてくれたので、なんとか走らせることができ、「高齢者講習終了証明書」をもらって帰ってきた。