Walking Holidays ~ニュージーランド編~

大好きなトレッキングを中心にニュージーでの生活を綴ります。なのでWorkingではなくWalking Holidays!

Keplar Track(ケプラー・トラック)の記

2013-04-08 | ニュージーランド・トレッキング
「ここは、虹がたくさん見えるんですか?」

TeAnauからスタート地点のRainbow Reachへ
送迎してくれているドライバーさんと
話すこともそろそろなくなってきたので、
冗談半分で訊いてみた。

「うん、そうだね。天気によっては見えるよ。」

名前だけかと思っていたら、本当に見えるんだ。

そんなことを話していたら、スタート地点に到着。
人がまばらだ。

本当は、TeAnauから出発し、Control Gateでトラックに入り、
反時計回りで回ろうと思っていた。

自分の住む街からの交通手段やら宿を調べて、
よし山小屋を申し込もうと思った矢先、
わずかなタイミングで1泊目に泊まろうと
思っていたLuxmore Hutが埋まってしまった。

どうしよう・・・・・。

日程的に先にはもう伸ばせない。
そして、今まで調べたものが・・・泣。

きっと、手段はあるはず。

焦りつつも探し直すと、
Queenstown-TeAnau-Rainbow Reachの
バスがあることが分かった。

歩くルートを反対回りに設定し直し、色々調べ直し、
全ての予約を終え、どうにか予定通りに行けることに。

良かった。

QueenstownからTeAnauに到着したバスが遅延していたため、
Rainbow Reach行きのバスは乗れなかった。。。
けれど、すぐにワゴン車が私だけのためにやってきてくれた。

なので、トラックのスタートを切るのは自分一人で。

前回のミルフォードのスタートが、なんだかお祭りのような
雰囲気だったので、今回は、あまりに何気ないスタートだった。

けれど、橋を渡り、Kiwi Zone
という看板を発見し、キウイがいるのかとワクワクしたり、
ブナ林の下、ふかふかの天然のウッドチップの道を歩き、
気分は爽快!

そんな気持ちよい森林を歩いていて、日本で勉強していた
森林セラピーのことを思いだした。森林浴でリラックスを
したいなら、どんな森林でも歩けばいいのではなくて、
自分が安全だと感じられること、なんだか気持ちがいいな~
と思えること、主観で「感じのイイ森林」と思えることが
まずは大事だなあと思った。

今日は渓谷の間をずーと歩いていくのがメイン。
うーん、正直、谷底をずっと歩いていくのは好きではないんです。

森や渓間のトレッキングは視界が悪い。
けれど、森の中を歩く場合の良い点は、何かに守られている
感じがあること。
ちょっとかたく言うなら、沈静作用を与えてくれる気がする。
だから、自分とじっくり向き合うことができる気がする。
これ、一切遮るものの無い平原や尾根を歩いているときは、
できないんですよね。

森のチカラなのでしょう。


まだかな、まだかな。
もーう、そろそろ。

標識も出てこず、自分があとどれくらい歩くのか分からない。
迷ってはいないと分かっているのだけれど、先の見当がつかないのは、
人生でも山道でも、何度経験しても落ち着かなくなる。

ふと森の向こうに明るい場所が見えてきた。

「ハットだ。」

今日のハットは、アジア人は自分だけ。

前回のミルフォードでは、私の他にもアジア勢がいたので、
アジア人がいないのは、ちょっと寂しい。

一瞬、アジア人ぽい人たちを発見したが、
ハットでは顔を合わせなかった。
気のせいだったのかな・・・。

翌日分かったことだが、キャンプ場に泊まっていたそうで、
日本から卒業旅行でやってきた男の子たちだった。