Walking Holidays ~ニュージーランド編~

大好きなトレッキングを中心にニュージーでの生活を綴ります。なのでWorkingではなくWalking Holidays!

Routeburn Track3 ー山岳散歩ー

2013-04-16 | ニュージーランド・トレッキング
二日目、ランチを取った後、人気のサイドトリップ(side trip)、コニカヒルへあがりました。

ちなみに、サイドトリップ(Side Trip)とはなにか!

サイドトリップとは、メインのルートからは見ることの出来ない見所へ設けられた脇道、支流ではなく支道(←こんな日本語あったかな?)へのトレッキングのことです。
往復10分くらいのものから、片道4時間など、けしてサイドと言ってもオマケ的な気持ちでは歩けないものまで色々あります。
共通していることは、サイドトリップはだいたい向こうへ抜けていけないので、メインルートへ戻ってくる往復ウォークになります。

ニュージーのトラックには、サイドトリップがたくさんあると思います。
興味があれば行けばいいと思うのですが、個人的には、ただひたすらメインの道を進んで行くのではなく、サイドトリップへの寄り道をしながら進んでいく方が、トラックをより味わえるのではないのかなと思います。

ミルフォードを歩いたときに感じたことなのですが、
ミルフォードは超人気トラックとあって、一日の歩行人数や宿泊するハットが厳密にコントロールされています。
なので、「私はたくさん歩けるから次の次のハットまで歩きたい」と言っても叶いません。
たくさん歩ける人も歩けない人も、みんな3泊4日の行程で動かないとなりません。
この毎日の朝出発して(産まれて)から、到着する(死ぬ、または何かの節目;就職・進学・結婚とか)までの行程って、人の一生の縮小のようだなと感じたのです。

各人によって歩き方はさまざま。
ひたすら、前に進んで先へ先へと歩いていく人。
写真を撮ったり、休憩しながら、自分の世界を満喫して進んでいく人。
川で泳いだり、昼寝したり、寄り道をしまくって進んでいく人。

自分は一日という白地のキャンパスに、どんな絵を描いていきたいのか。

日本人だからなのか、単に小心者だからか、自分が精神的に安心する選択肢は、『早くゴールに着きたい。だから早くはやく進んでいく。』だと思う。けれど、振り返ったとき、その行程はひどくチープで、何を見てきたんだろうと感じると思う。

なので、小心者でビクビク、ドキドキもしているけれど、自分の興味と好奇心に従って、道中で色んなものを体験したい。
暗くなってからの到着は嫌だなと思いつつ、この道を歩けるのは一度だけ。
やっぱり、めいいっぱい、この道を堪能したい。

寄り道、バンザイ☆
サイドトリップは、主食を引き立ててくれる素晴らしい副食だ。


人生は寄り道だ。
人生はひまつぶし。

かつて聞いた、著名な方の言葉です。


人によって、考え方はそれぞれだと思うけれど、色々な経験は人生を豊かにしてくれると私は思う。

一日の終わりに、今日の良いウォークをしたベストウォーカーはアナタ!
なんて評価は与えられないし、誰かに評価をしてもらう、してもらいたいって考え方自体が、組み込まれた良くない習慣なんだろうな。

誰になんて言われようと、自分が最高だと思ったら、間違えなく最高なんだよね。

トレッキングでなら、設けられたサイドトリップを歩いたり、
自分だけのサイド○○を探して、満足できる自分時間を描いていきたい。


・・・・ああ。
今回は、今回も、ものすごく脱線しました。
ルートバーンからミルフォードにいき、トレッキングから離れた話に。
だいぶ脱線したので、今日は脱線したままで終えたいと思います 笑。

でも、山歩きって色々と考えるには最高で、やめられません!
















Routeburn Track2 ー山岳散歩ー

2013-04-16 | ニュージーランド・トレッキング
二日目の山腹をずーっと歩いていくウォークは、本当に最高でした。

山好きのハイカーにとっては、山の楽園をお散歩している気分でした。

もちろん晴れていたからですが、見える景色を例えるならば小さなアルプス
・・・実は本場のアルプスには行ったことが無いので、イメージですが(笑)、
ロッキー山脈を小さくしたようって言うよりは分かりやすいでしょ?

(ちなみに、昔むかし、ヨーロッパの人がロッキー山脈に来た時、「ここはアルプスを100こばかり集めたような場所だ!」といったそうで、それほどロッキーは広大な山の世界なんだと思います。今でもヨーロッッパからの旅行者の方々に聞くと、「いやあ、アルプスもいいけれど、ロッキーは規模が半端ないわあ。」と言いいますね。)

私にとっては、ロッキーは昨年しばらく住んでいた場所なので
かわいらしいロッキーに出会ったようでした。

氷河や雪のついた山々を見ていたら、ロッキーの思い出が頭をよぎり、
山や出会った人々、ちょっと恋しくなってきてしまいました。みんな、元気かな。

不思議なものです。
正直、ロッキーの山々は、東京者の私には、あまりに荒々しすぎて、心落ち着く感はありませんでした。
けれど、冒険的な体験ができ、自分の人生にすばらしいものを与えてくれた場所だし、また行けば、
与えてもらえると分かっているから、心惹かれる場所なのでしょう。

さて、ルートバーンに話をもどして

その山腹ウォークは、Divideからトラックに入ると海の方を正面に歩いていくことができるんです。
海といっても、約100キロぐらい先にタスマン海が見えるので、遠いです(笑)。
けれど、山々のずーっと先、谷間の向こうにぼやっと見える砂浜と青い海は、やはり感激です。
ああ、海に続いているんだっと。

(ちなみに、山から海まで行きたいぜ!という方は、ルートバーントラックの下にHollyford Trackというトラックがあります。
グレートウォークでないので、ちょっと大変かもしれませんが海まで歩けるコースです。
しかし、海までは谷間、谷底をひたすら歩くので、日本の山歩きに慣れている方には・・・・忍耐の要求されるウォークになるんじゃないかと思います、修行です(笑)。

谷間を挟んで向かいには、氷河のついた山々が連なっていて、思わずスキップしてハナ歌をうたいたくなってしまいます。はるか前を見ても人はゼロ。うしろもゼロ。大声で歌を歌ってもオッケーだと思いますよ 笑。

視界に入る限りの範囲に人がいないと、ほんとうに贅沢な気分になります。


しかし、こんな谷間の山腹にトラックをつくった人、つくろうと思った人って、
すごいなといつも思うんです。

自分はたとえソロで歩いて「冒険」的な気分になっていても、
あくまで誰かが作ってくれた道に沿っているだけだから「探検」や「開拓」ではなく、自分の中での冒険。

なので、
初めてパイオニアとして来て、道を拓いた人。
グレートウォークにして、多くの人が歩けるようにと、こんな危ない斜面で工事を頑張ってくれた人。
そんな方々の勇敢さとたくましさには、いつも「すごいなあ」と尊敬と感謝でいっぱいになります。



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