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お久しぶり!

「ペーパーバード 幸せは翼にのって」

2012-02-16 22:01:00 | 映画
内戦下のスペイン。


喜劇役者のホルヘは妻マリア・息子ラファと
貧しくも幸せに暮らしていた。
ところがホルヘの留守中爆撃があり、
マリアとラファは瓦礫の下敷きになってしまう。

その後1年間劇団を離れたものの
再び劇団に戻ったホルヘ。
相棒のエンリケと組んで仕事を再開するが
そこには両親を亡くした少年ミゲルがいた。

ホルヘはラファを失った悲しみから
ミゲルを邪険に扱うが
ミゲルはホルヘを慕い、芸を習うことに情熱を見せる。

いつしかホルヘ・エンリケ・ミゲルは名トリオとなり、
食べるものにも困る暮らしながら、まるで家族のような絆を持ち始める・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~

もう、だめ。
ラスト涙が止まらない。

ライフイズビューティフルだった・・・・。

フランコ政権に反抗するものを厳しく弾圧する軍。
喜劇という手段で、精一杯抗議をするホルヘ達。
巨大権力の前に、あまりにも小さな抵抗。

すべてが切ない。

様々な劇団員たちが出てきて
皆が切ない事情を抱えているけれど
でも日々を一所懸命に生きる姿が素敵だった。


ペーパーバード 幸せは翼にのって - goo 映画



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ここからネタバレ。






どうして撃たれなきゃいけないんだろうって思う。
何もしてないのに。
撃つ側だって、何もしてないのを知っているのに。
目の前で大好きなホルヘを殺されたミゲル。
走り始める列車に
「まだお父さんが乗ります!」と叫ぶ。

暗転。

ミゲルらしきお年寄りが出てくる。
大御所コメディアンといった扱いを受け、
何かの賞を獲った様子。
彼の一言一言に満場が笑いさざめく。
平和な世の中になり
戦争の悲劇はもはや墓地に眠る人々とミゲルの頭の中だけになっているのだ。

ミゲルの両親も芸人だった。
「ミゲルには才能がある。一族の名は引き継がれていく。」と
実は記憶を失って生きていたミゲルの母に語ったホルヘの言葉そのままになったようだ。
一族の名だけではなく、
ホルヘとエンリケの名前、
かつての劇団の日々も
引き継がれていくのだと、
戦争ですべてが失われても、
人の生きた証は消えないのだと伝える。




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