渉の足跡

SL230からSEROW250Sへ変化しても、ひき続き「バイク旅」を主な話題に ぐだぐだと書き綴るブログです。

おもしろかった本(だいたい四国八十八ヶ所)

2013-11-20 20:53:10 | おもしろかった本



おもしろかった本の(その14)は、宮田珠己さんの「だいたい四国八十八ヶ所」です。
なんと 「日本全国津々うりゃうりゃ」「四次元温泉日記」に続き、宮田珠己さんの本の3連チャンになってしまいました。

一応、誤解がないように付け加えておくと、この間に宮田珠己さんの本ばかり読んでいた訳ではありません。 
航空ファンや月刊オートバイなどの雑誌類は別としても、手当たりしだいに図書館で借りてきた本を通勤電車の中で読むのが楽しみなのです。
その中でも、山本博文さんの「日曜日の歴史学」や「外国人が見た近世日本」、それに「小林直樹のマジックライディング!」などは、
電車を乗り越しそうになるぐらい夢中になったりして、ちょっと違った意味でこの本よりおもしろい本でした。

  



ではなぜ ここで取り上げないのか? それは「バイク旅」をメインテーマとしたブログなので、関係ありそうな本を取り上げようと思っているから...
っと言うのは真っ赤なウソで、どんなふうに感想を書けば良いのか分からなくて、考えているうちに面倒くさくなってやめました。

最初は、旧街道や神社仏閣などを巡ることが目的だったバイク旅も、今じゃ 景色が良いところをビュ~ンと走ることに重点が移りつつあるので、
この本の中では「だいたい四国八十八ヶ所」が正解に一番近いのです。


では、本題へ





タイトルを見れば誰でも分かるように、四国八十八ヶ所のお遍路に挑戦された宮田珠己さんの旅行記みたなエッセイみたいな本です。

「だいたい...」が付いているので、面白そうなところだけを乗り物を使って適当にまわられたのだろうと思うでしょう。
ところがどっこい、しっかり徒歩だけで四国八十八ヶ所をまわられているのです。 足掛け3年、8回に分けての区切り打ちですが、これは凄いです。

先ずは、歩き遍路で無事結願された宮田珠己さんに拍手です。 ヒュ~ヒュ~

目次
1章一番霊山寺から、徳島駅まで
2章徳島駅から、土佐一宮駅まで
3章土佐一宮駅から、四万十大橋まで
4章宇和島駅から、今治駅まで
5章土佐昭和から、南レク御荘公園前バス停まで
6章尾道から、伊予三島駅まで
7章伊予三島駅から高松駅まで
8章南レク御荘公園前バス停から、宇和島駅まで 高松駅から、六番安楽寺まで


で、この本を読み始めて最初に思ったのは、今までと違ってただウケだけを狙ったふざけた文章が少ないということです。
最初にこの本を読んでいれば、宮田珠己さんのイメージもだいぶ違っていたでしょう。 それに、意外と名言が多かったりします。

まず、第一章の書き出しが「何のために、なんて考えていると、旅はいつまでたっても始まらない。意味を考える前に計画を立て、結論が出る前に出発しよう。」
から始まり、「おお、私は、今、こんなところにいます!」へと続きます。

「おお、私は、今、こんなところにいます!」 
...この臨場感にこそ旅の本質はあるのである。 観光や、出会い、食事や、知識の増進など、それらはすべてオプションだ。 ...
残念なのは、多くに旅人が、この <今自分はここにいる> の醍醐味を、特に意識しないで帰ってしまうことである。


ん~、ちょっとだけ分かるような気もするかな? そして、もうちょっと分かるような気がしたのが ↓↓↓ これ

...マメが痛いったら痛い。
私はこゆうとき、何分後か何時間後、あるいは何日後かの未来に、この瞬間のことを他人事のように思い出している自分を想像する。
ああ、あのときはしんどかったなぁ、なんて言っている未来の自分に意識を重ね、しんどい今を、いい思い出として味わおうという作戦だ。


ってな感じで、
四国を一周してみようと思っている人で、四国八十八ヶ所巡礼にも興味がある人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。 おもしろいです。





そして、この本の影響が多少あったりもして、次の長距離ツーリング(たぶん来年のゴールデンウィーク)の行き先は 四国 に決定。
剣山スーパー林道を走ってみたいのが本音だったりしますが、ちょっとだけでもお遍路さんの気分が味えたら嬉しいのですけどね~


では、では、



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