飯舘村長選が告示 現職と新人の争いに
任期満了に伴う飯舘村の村長選挙が、28日に告示され、現職と新人のあわせて2人が立候補しました。
飯舘村の村長選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属で、新人の造園業、塚越栄光氏(49)と、2期目をめざす現職の杉岡誠氏(48)の2人です。
飯舘村は、原発事故のあと一時、全域に出された避難指示が去年5月までに大部分で解除されましたが、南部の長泥地区では、村の面積の4パーセントにあたる区域で、いまも避難指示が出されています。村では住民の帰還と新たな移住者の呼び込みが併せて進められていて、現在、村に居住している1500人余りのうち、原発事故後に移住してきた人は2割に上ります。
しかし、全体の居住者の数は事故前の2割あまりにとどまっていて、村のにぎわいや雇用の創出をどう進めていくかが課題となっています。
このため今回の選挙では、居住者を増やす施策やなりわいの再生など、村が進める復興のありかたについて論戦が交わされる見通しです。
飯舘村の村長選挙は、10月6日に行われ、即日開票されます。