【AFP=時事】チンパンジーの高度なメッセージのやりとりの解読を目指す研究で、チンパンジーの間で「ついて来い」、「やめろ」、「受け取れ」などの意思を手話のように伝えるジェスチャーが存在するとみられることが明らかになった。
遺伝的に最もヒトに近い種であるチンパンジーが、ジェスチャーで意思の疎通を図っていることは過去の研究で明らかになっており、その情報伝達システムは人間の言語を共通の起源を持つのかという疑問が持ち上がっていた。
米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)が3日付で公開した英スコットランド(Scotland)のセント・アンドリューズ大学(University of St Andrews)の研究チームの論文には、チンパンジーが互いに何を伝えようとしているかを解読するための初の「チンパンジー手話辞典」ともいえる内容が 示されている。
合計66種類のジェスチャーを解読した研究者らによると、これらは単独で使われるほか、複数をつなげて使うことにより、さらに複雑なやりとりを行うことができる。どの個体によるジェスチャーであれ、意味する内容が一貫して同じだったということが重要な点だという。
研究チームはアフリカ中部のウガンダで2007~09年に撮影された3400以上のチンパンジー同士のやりとりを対象に、4500を超えるジェスチャー について調べた。伝えられるメッセージには「2~3のジェスチャーを使うちょっとした頼み事から、もっと多くのジェスチャーを使った社会的な交渉まで、さ まざまなものがあった」という。
母親が赤ちゃんに自分の足の裏を見せるのは、「お母さんに抱きつきなさい」という意味で、ほかのチンパンジーの腕に触るのは、「私の体を掻(か)いて」。葉をかむのは、性的な意味で注意を引こうとしているのだという。
研究チームは観察によって、「葉をかむ」ことが誘惑のメッセージであるというような、いくつかのジェスチャーとその結果として見られた行動の間に明確なつながりがあることが示されたと説明している。
その一方で、複数の意味を持つジェスチャーもあるとみられている。別のチンパンジーの体の一部をつかむのは場合によって「やめろ」、「自分に抱きつけ」、「向こうへ行け」という意思表示になるとみられるという。【翻訳編集】 AFPBB News
チンパンジーといえば志村動物園のパンくん。
パンくんは研究者の間では話題にならないのだろうか。
だってパンくんはまるで人間の言葉を全て理解しているようでしたから。
しかし今は檻の中にいます。
チンパンジーは大人になったら人間になつかないそうですから。
チンパンジーは手話まるだろうし鳴き声とかでも会話はできているんでしょうね当然。
なんだか日本人にとってはパンくんを見てきたからチンパンジーの手話程度で驚く人は少ないような気がします。
もしかして、京都大学の霊長類研究者もそうだけど世界中の霊長類研究者はあえてパンくんを無視してないかい?
パンくんは本当にすごかったのに。
犬の面倒だってみるし。
あと人間の赤ちゃんが大好きでしたね。チンパンジーは人間の赤ちゃんが好きです。
チンパンジーにかぎらず動物は本能的に違う種の赤ちゃんでもかわいいと感じるのかもしれません。
昔テレビでみたのですが、ライオンの大人のメスがトラの赤ちゃんを自分の子供として育てようとしていたっことがありました、もちろん野生です。
霊長類研究は欧米にまかせておいたほうがいいのかもしれません。
日本ではこういった発表も少ないように感じます。
なにせやはりパンくんがいたから。
世界中の霊長類学者諸君!パンくんを見なさい。もっとすごいから。
今は飼育員を襲って檻の中ですがw
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