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次回の復元画では、私が長く興味を惹かれていた奇蹄類の絶滅種を、形態に関する新たな仮説を反映させて描く予定です。
その作品を上げる前に、始新世のアジア大陸を代表する三大猛獣を描いた旧作を、当時よりも高画質でアップし直してみました。
Prehistoric Safari : The Eocene Central Asia
ⓒthe Saber Panther
「雷獣」の異名を持つブロントテリウム科のエンボロテリウム(マルミミゾウほどの大きさの、サイによく似た奇蹄類)については、新作にて再登場させるつもりです。
アンドルーサルクス(一番手前の動物)にはエンテロドン科の形態要素を反映させていますが、これを描いた当時(2014年)、アンドルーサルクスが偶蹄類に新分類されたことやエンテロドン科との類似はあまり認知されていなかったので、かなり怪しい目で?見られたものです。その後、同種偶蹄類説は広く浸透するに至りました。
同じく頭骨しか見つかっていないサルカストドン(中段の動物。多くの場合クマそっくりに描かれる)を、系統的に近縁とされるパトリオフェリスのポストクラニアル形態に基づき描いた恐らく最初の例だったと思いますが、この判断は今も最善だったと思う反面、あれから肉歯目一般に対する(系統、形態、サイズなどの)知識も増しており、今、同種の復元画を描くならば少し違った風に仕上げると思います。
ちょうどヒアエノドン科巨大種のシンバクーブワの新発見を受けて肉歯目全般に再脚光が当たっていた折でもありますし、サルカストドンも新作に描き入れます。
それでは、次回も皆様 よろしくお願いします。
:Species: (上から順に)
エンボロテリウム属 最大種 Embolotherium andrewsi
サルカストドン属種 Sarkastodon mongoliensis
アンドルーサルクス属種 Andrewsarchus mongoliensis
イラスト ©the Saber Panther (all rights reserved)
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