まずは、3D-CTで確認できた、主な頭蓋底の経路と内容を書いてみます。
真上から見た、頭蓋底部の3D-CTです。
前方に30°傾けてみました。下眼窩裂は、矢印の先端がやや不正確です。下記の説明をご覧下さい。
・篩板:第1脳神経、篩骨動脈が通過。
前頭蓋底と鼻腔天蓋部を連絡。
・上眼窩裂:第3,4,6脳神経、第5脳神経第1枝、上眼静脈が通過。
眼窩と中頭蓋窩を連絡。
・下眼窩裂:眼窩下神経、頬骨神経が通過。
眼窩と翼口蓋窩を連絡する。頭蓋底とは、直接関係しない。
・正円孔:第5脳神経第2枝、正円孔動脈、導出静脈が通過。
Meckle腔と翼口蓋窩を連絡。
・卵円孔:第5脳神経第3枝、海綿静脈洞から翼突筋静脈叢への導出静脈、副硬膜動脈が通過
Meckle腔と咀嚼筋間隙を連絡。
・棘孔:中硬膜動脈、下顎神経の硬膜枝が通過。
中頭蓋窩と咀嚼筋間隙を連絡。
・破裂孔:上行咽頭動脈の硬膜枝が通過。
*真の穴ではなく、線維軟骨構造で満たされている。
・頚静脈孔:後頭蓋窩と上咽頭部の頸動脈間隙を連絡する。
神経部;下錐体静脈洞、第9脳神経、Jacobson's nerve
血管部;内頚靜脈、第10,11脳神経、Arnold's nerve、上行咽頭動脈と後頭動脈の硬膜枝
・舌下神経管:第12脳神経が通過。
大孔と、上咽頭部の頸動脈間隙を連絡する。
・大孔:延髄、第11脳神経のspinal segment、椎骨動静脈、前・後脊髄動脈が通過。
後頭蓋窩と頸部脊柱管を連絡する。
他にも、視神経管、翼突管(vidian canal)、頚動脈管、茎乳突孔など重要な構造がありますが、今回の図ではっきりと示せた、経路はこのくらいでしょうか?
各経路と、それぞれの断面画像や臨床的な重要性はまた後日作成します。
真上から見た、頭蓋底部の3D-CTです。
前方に30°傾けてみました。下眼窩裂は、矢印の先端がやや不正確です。下記の説明をご覧下さい。
・篩板:第1脳神経、篩骨動脈が通過。
前頭蓋底と鼻腔天蓋部を連絡。
・上眼窩裂:第3,4,6脳神経、第5脳神経第1枝、上眼静脈が通過。
眼窩と中頭蓋窩を連絡。
・下眼窩裂:眼窩下神経、頬骨神経が通過。
眼窩と翼口蓋窩を連絡する。頭蓋底とは、直接関係しない。
・正円孔:第5脳神経第2枝、正円孔動脈、導出静脈が通過。
Meckle腔と翼口蓋窩を連絡。
・卵円孔:第5脳神経第3枝、海綿静脈洞から翼突筋静脈叢への導出静脈、副硬膜動脈が通過
Meckle腔と咀嚼筋間隙を連絡。
・棘孔:中硬膜動脈、下顎神経の硬膜枝が通過。
中頭蓋窩と咀嚼筋間隙を連絡。
・破裂孔:上行咽頭動脈の硬膜枝が通過。
*真の穴ではなく、線維軟骨構造で満たされている。
・頚静脈孔:後頭蓋窩と上咽頭部の頸動脈間隙を連絡する。
神経部;下錐体静脈洞、第9脳神経、Jacobson's nerve
血管部;内頚靜脈、第10,11脳神経、Arnold's nerve、上行咽頭動脈と後頭動脈の硬膜枝
・舌下神経管:第12脳神経が通過。
大孔と、上咽頭部の頸動脈間隙を連絡する。
・大孔:延髄、第11脳神経のspinal segment、椎骨動静脈、前・後脊髄動脈が通過。
後頭蓋窩と頸部脊柱管を連絡する。
他にも、視神経管、翼突管(vidian canal)、頚動脈管、茎乳突孔など重要な構造がありますが、今回の図ではっきりと示せた、経路はこのくらいでしょうか?
各経路と、それぞれの断面画像や臨床的な重要性はまた後日作成します。
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