風の冷たさを感じ始めた、10月の下旬に、エクセレント東山での第22回目の活動を行いました。
さいわいが活動を始めて、三回目の秋となりました。
今回の活動では、もちろん恒例となった春咲きの花を植えて頂く計画を立てました。
またクラフトでは、植えたお花が成長していくのを、さらに楽しみにして頂けることはないか‥と考えました。
そして担当が思いついたのが、プランターのお花の横に挿すガーデンピックです。
ご自分で植えられたお花の横に、ご自分で作られたガーデンピックを挿して頂くことにしました
ガーデンピック作り
秋の苗植え~春咲きのお花を植える~
今回は、はなとエイミーが担当しました。
ガーデンピック作り
ガーデンピック は、軽くて柔らかい樹脂粘土を使って作って頂くことにしました。
樹脂粘土は、指や手でこねている時の感触がとても心地よく利用者さんにも楽しんでくださるのでは〜と思ったからです。
準備したもの
*樹脂粘土(白・赤・青・黄)
*飾り付けパーツ(樹脂粘土で作ったお花、葉っぱ、ミニボール)
*割り箸
まずは〔土台作り〕 です。四色の樹脂粘土の組合せ方&混ぜる割合で、様々な色を作ることができます。
利用者さんに「何色がお好きですか?」とお聞きして、混ぜるとその色になる樹脂粘土を数個お渡ししていきました。
粘土を指先でつまんだり伸ばしたり 手のひらで包んで丸めたり こねていく作業を楽しんで頂けました
土台ができたら〔飾り付け〕です。土台に割り箸をさして、お花・葉っぱ・ミニボールで飾って頂きました。
「土台の色と同じ青のお花にしよう」など、思い思いに自由にパーツを飾っておられました
「もっといっぱい貼りたい~」と、土台の表裏いっぱいにパーツを付けられる方もおられました
左手がご不自由な利用者さんも、左手に土台を持たれて、右手でパーツをいくつも付けていかれました
完 成
自由な発想で楽しんで頂いたら、こんなに個性豊かなガーデンピックが出来上がりました
「赤・青・黄色やから信号にする!」と、信号のような形を作られた方もおられました
今回、目がご不自由な利用者さんには、見本やパーツを触って頂きながら、色や形をお伝えしました。
粘土をこねておられる時にも、変わっていく色の変化をお伝えしました
一つ一つの工程の説明に、うなずきながら、とても丁寧に、ご自分のガーデンピックを仕上げていかれました
秋の苗植え~春咲きのお花を植える~
準備したもの
*ナデシコ・パンジー・ビオラ・金魚草
*プランター(土を半分ほど入れる)
*土(植えるときに利用者さんに入れて頂く用)
ビニール手袋をつけて ~手遊び&ジャンケン~
苗植えの前には、いつものようにビニール手袋をつけて、手遊びをして頂きました。
手をグッパしたり~ ジャンケンをしたり〜 手拍子や手をさすって頂いたりしました
作 業 開 始
苗植えは今回で5回目となりました。
プランターと苗が運ばれてくると、皆さんが、慣れた手つきで積極的に植えてくださいました
「私はスミレがよいわぁ~」と言われる方もおられました〜
最初から2個選ばれて「私はこれを植えます」と、はっきりと意思表示をされる方もおられました
いつもあまり参加されないある利用者さんも、立ち上がって積極的に苗を植えてくださいました
ガーデンピックを飾る
苗を植えて頂いたプランターに、手作りのガーデンピックを挿して頂きました。
お花の水やり&鑑賞
今回、数名の方に中庭に出て、水やりをして頂きました。
植えたばかりの苗に腰をかがめて、丁寧にお水をあげてくださいました
ある利用者さんが、お花を眺めながら、「お花みたいな綺麗な心になりたいわぁ」と呟かれました
何気ないその一言が、心に深く響いてきて、ほんの一瞬手を止めてしまいました
歌を唄う~一階の利用者さんと~
活動の終わりに一階の利用者さんと、「大きな栗の木の下で」を、振りをつけながら唄いました。
この歌は皆さんがよくご存知のようで、大きく手を動かして唄ってくださいました
利用者さんが、とてもとても楽しそうだったので、1回で終わるのがもったいなく、2回続けて唄いました
~ 今日の中庭 ~
植えたばかりのお花に、色とりどりのガーデンピックが添えられて、お庭がいっぺんに華やかになりました
日日草が元気を取り戻し、たくさんのお花を咲かせてくれています
今月の活動の掲示です
今月の季節の掲示です
秋の実り( りんご・柿・くり・ぶどう)を、いっぱい飾りました。
りんごの木の下のリスは、どんぐりを頬張っています
編 集 後 記
春咲きの花を植えることも三回目となり、今回は土作りから行うことにしました。
色々な意見を聞き試行錯誤しながらですが、次へ次へと、繋げていけたらいいなと思っています。
利用者さんには、テーブルの上のプランターに花を植えることに、とても親しんで頂いているようでした
とても嬉しかったですが、一人1株(2株植えた方もあり)では、少なかった様子の方も多かったです。
これは、次に繋げ活かしていきたいと思います。
今回、私たちが驚いたのは、利用者さんが作りあげられたガーデンピックでした。
この年代の方には、ガーデンピックが身近でなかったようで、想像しなかった形状に仕上げられました。
市販されているモノに捉われない、ユニークで自由な発想のものばかりでした
ガーデンピックを作って頂く説明をした時には、ピンとこないような表情をされる方も多かったです。
その時は、もっと分かりやすい説明の必要も感じましたが、でも仕上がったモノを見ると、これで良かったのかなと思います。
形に捉われることもなく、少しずつ出来上がっていく過程で、利用者さん自身で、想像し考えながら進めて頂けました
今回、鮮やかな四色の樹脂粘土をこねて、小さな飾りを付けて頂きました。
利用者さんの、指先の刺激にも目の刺激にもなったかなと思います
何よりも皆さんに楽しんで頂けてよかったです。
利用者さんに植えて頂いたお花が、スクスク成長していきますように
施設の皆さま、いつも自由に活動させて頂いて感謝です