6月末に、エクセレント東山での九回目の活動を行いました。
梅雨が終わり、いよいよ太陽が眩しさを増していく、暑い夏の始まりです。
この季節になると、体温調節の力が弱りがちな高齢の方々は、冷房のきいた屋内で過ごされることが多いです。
そんな屋内でも、暑い季節だからこそ感じる、


夏の強い日差しを浴びて輝く




今回の活動は、はなとたえが担当しました。
前回の活動後に、月ごとに、クラフト作成の月と中庭作業の月と、決めることにしました。
それは、心にも時間にも、余裕をもって活動するためです


屋外に出ることが難しい今月は、クラフト作成を中心とした活動を行いました。

梅雨が終わって、中庭では、夏咲きの色々なお花がますます元気です。
その中から、屋内の利用者さんの元へ届けるために、次のお花を摘んで、コップに挿しました。
紫陽花・日日草・ジャスミン・くちなし・マリーゴールド・アイビー








時間をかけてゆっくりと、見る・触れる・香るの感覚を使って楽しんで頂けて、利用者さん”それぞれ”の感想もお聞きできました











夏らしい涼しさを感じるクラフトとして、昔の日本人の多くが


今の時代でも、すだれを見るたけで、夏を感じたり、また涼しさを感じたりする人も多いと思います。
そのすだれに、夏の朝夕に咲いて、気持ちを和ませてくれる朝顔(夕顔)を貼り付けることにしました。
朝顔は、染め紙という方法で、作ることにしました。
染め紙は、丸く切った半紙を、折り畳み、絵の具を染み込ませるというものです。
お一人一枚ずつ、絵の具の*水色**黄色**ピンク*から、お好きな色を選んで染めて頂きました


絵の具の濃さや、染み込ませる部分によって、模様や色の広がりが違ったものが出来上がります

利用者さん


染めた朝顔を乾かしている間に、活動前に準備しておいた朝顔を、すだれに貼って頂きました。



「どこにしよう~、周りの色と合うかな?」と、一枚一枚丁寧に貼って下さったり


「思い切り貼るね~」とぱーん



完成した朝顔すだれと記念撮影

笑顔でオッケーサインを出して下さる方もおられました

~今日の中庭~



先月タネを植えた朝顔も順調に育っています













今回は、前回の反省(気づき)による見直しによって、主な活動はクラフト作成のみとしました。
この見直し後、初めての活動でしたが、心に余裕ができたことで、次のような点で


*お庭のお花と触れ合う時にも、クラフトの朝顔を染めたり貼ったりする時にも、一つ一つ丁寧にゆっくり楽しんで頂けた。
*ゆったりした気持ちで接するとこができて、私たち自身が、利用者さんとの一つ一つの関係をより大切に感じることができた。
*ご自分のお部屋から出て来ることができない利用者さんとも、初めて、活動を通して交流できた(朝顔すだれと写真撮影)。
*クラフト作成を一緒に行ってくださった職員さんの動きや心遣いが見えて、とても勉強になった。



今回のクラフトでは、お一人一枚ずつ、染め紙という手法で朝顔を仕上げて頂きました。
それは、ご自分で、色を選び・・・(具合をみながら)染めて・・・乾かし・・・すだれに飾る・・・の、いくつかの工程を、
ご自分の”感覚”や”気持ち”に、何度も問い合わせながら、完成へと進んで行くプロセスです。
手や指先が、思うように使えない利用者さんには、常にお尋ねしながら、利用者さん主体で進めました。
『自分の力で何かを仕上げていくプロセス』は、元気(集中する力・行う力・楽しむ力)を、呼び起こしていくプロセスであり、
また、仕上げることができた『達成感』は、心身共に元気になる、満足という喜びを感じさせてくれます。
小さな一枚の朝顔の作成でしたが、出来上がった時の利用者さんの





今回は、ゆっくりと植物と触れ合う時間を持てたことで、お花を見て頂いた時のみなさんの表情や様子が違っていたと感じました。






とても穏やかな表情になられて、その後の、クラフト作成にも参加してくださいました


お花や植物が持っている力は、本当に素晴らしいなと改めて実感した出来事でした。

毎回、施設の皆さまには、笑顔で迎えて頂き、そして沢山のお心遣いとご協力を頂いています。
本当に、いつも、ありがとうございます


