そろそろ大寒という一番寒い時期に、今年初めての、びわこ学園での活動を行いました。
今回は、インフルエンザの関係で、第1病棟での活動はなく、第2と第3病棟に行かせて頂きました。
通常は、第1病棟の担当となっている、まさよとエイミーは、第2病棟の活動に参加させて頂きました。
当日、急遽、第2病棟の担当と打ち合わせを行い、少々ドキドキしながら、初めての病棟へと向かいました。


担当:ちはる、まさよ、エイミー
今回の第2病棟は、ぼのぼのグループさんに行かせて頂きました。
あらいぐまグループさんからも4名の方が来られていて、いつもより多い、14名の利用者さんに参加して頂きました


病棟へ入ると、利用者さん達の、楽しみにされている雰囲気が伝わってきて、喜びをいっぱい感じながら始めさせて頂きました


それから利用者さんの側まで行って、お一人お一人に”お名前”をお聞きしながら、ご挨拶させて頂きました

握手のように手を添えさせて頂いたり、肩に触れさせて頂いた方もおられました

【活動の内容】
*絵本『おーい ふじさん!』を読み、そして「ふじの山」を唄う。
*干支の本『十二支のはじまり』を、3人で交代しながら読む。
*折り紙のイノシシを、お一人お一人、見て頂いたり、触れて頂いたりする。

何種類かのイノシシを折って持参しました

【活動の様子】
・イノシシを「今年は、イノシシ年ですね」等と話しながら、目の前で走るように動かすと、目で追われる方もおられました

・目が不自由な方には、イノシシを足の上で歩かせてみたら、目を大きく開けて驚いておられました

この方は、いつもは口に手を入れておられるのですが、この日初めて、口に手を入れておられませんでした。
【活動の感想】
・手を触らせて頂く時等は、お尋ねしてから行っているが、もっとゆっくり接した方がいいかなと思った。
・今回は、職員さんが沢山おられたので、利用者さんお一人お一人の個性や好み等が聞けて、とても良かった。
・絵本よりも、紙芝居の方が喜ばれるのではと思った。
・手遊びや歌や、身体を使ったアクションがあるものが喜ばれるのかなと思う。( 第1病棟担当)
・第1病棟のように機械を付けている方はおられないが、障害が重い方もおられ、利用者さんの状態の幅が広いことを知った。
このように、それぞれ個性や状態が違う方々に対して、同じことを行う、活動の難しさを感じた。( 第1病棟担当)


担当:たえ、しげよ
今回は、第3病棟のラッコグループさんに、初めて行かせて頂きました。
予め、ボールや風船等を使う予定であることをお伝えしたところ、このグループさんを勧めてくださいました。
初めてのグループさんで少し緊張していましたが、秋祭りの時に一緒に回らせて頂いた方がおられて、心が解れました

また、担当で相談して、今回は、最初に、お一人お一人に”お名前”を教えて頂きました

【活動の内容】
*紙芝居『せつぶんとおに』を見て頂き、鬼が登場する「ももたろう」を唄う。
*縦開きの絵本『へそもち』を読む。
*絵本『もこもこもこ』を読んで、感触が違うボールを触って頂く。
*「雪やこんこ」を唄う。
*絵本『チリとチリリ』を読む。
*「たき火」を、みんなで気持ちを合わせるつもりで唄って、終了する。



ツルツルのボール・トゲトゲのボール・紙を丸めたもの・布のパッチワーク(鈴が鳴る)・風船など


【活動の様子】
・紙芝居は、皆さんがぐっと集中して聞いておられた。
・鬼のお面は大丈夫か職員さんに確認後、「ももたろう」の歌を唄う時に、お面を持って利用者さんの所を回った。
・絵本『もこもこもこ』を担当1人が読んでいる間は、もう1人の担当が、利用者さんお一人お一人を回りながら、
言葉のリズムに合わせて、手を摩ったり、肩や背中をトントンとタッチしたりした。
・昼食後で少し微睡んでおられた方も『もこもこもこ』の声のリズムに、目を開けて、楽しそうに笑っておられた

・『もこもこもこ』の最後の言葉の「もこ」の後、声を出して笑われていた利用者さんがおられた


・ボールを触って頂く時には、様々な豊かな表情を見せてくださった

(大きく口を開けて笑われる・眉間にシワを寄せられる・不思議そうに視線を宙に向けられる等)
【活動の感想】
・絵本『もこもこもこ』も、またボールに触って頂くことも、楽しんで頂けてよかった。
・縦長の絵本は、細長くて見難かったかなと思った。絵本は、内容だけでなく、大きさなどの見易さも大切と思った。
・お名前を覚えて親しみを感じて接すると、利用者さんにもっとリラックスして頂けるのではと思った。
・病棟長さんから、利用者さんが好まれるものを、分かりやすく教えて頂き、利用者さんの様子がよく理解できた。
今回は、急遽、第1病棟の担当のメンバーが、第2病棟の活動に参加することになりました。
第1病棟での活動は、一つ一つ、様子を見ながら進めていくので、色々なことを考えて準備して当日を迎えていました。
なので最初は、少し残念な気持ちもしましたが、でも2人共が、気づきや刺激を得る良い機会となりました



