🌷さ い わ い🌷 🌱わい🌱わい🌱

福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/7/18

2019-07-26 |  ├びわこ学園

七月の中旬に、びわこ学園でのこの月2回目となる活動を行いました。
スッキリしない梅雨空が続いていたので、利用者さんの体調が気になりましたが、皆さん穏やかなご様子でした

今回、第3病棟では、第2病棟の担当が制作した「はらぺこあおむし」の“あおむし”を借りて活動を行いました。
同じお話で、同じ”あおむし”を使っての活動でしたが、味わいの違う内容になりました

これからは、こんなシェアも増やしていきたいと思います。



第1病棟

担当:まさよ、エイミー

今回も、第1病棟では、それぞれがお一人に関わらせて頂きました。

他の病棟では二人の担当が相談して内容を決めて、それに向けて二人で練習しながら意見を交換します。
第1病棟では、ほとんど一人でお一人に関わることが多く、またどなたの担当になるかも当日まで分かりません。

でも、担当の二人で刺激し合い良いものにしたいと思い、今回から、準備の時間に絵本を読み合うことにしました
初めての試みで、気恥ずかしさもありましたが、これからはこの時間も楽しんでいきたいと思います。

【活動の内容と様子】Tさん
Tさんには、もう一人の担当が関わらせて頂くことが多く、私は久しぶりにご一緒させて頂きました。
先ず、枕元にあった猫のぬいぐるみを使って、ご挨拶させて頂きました。
「こんにちは〜Tさん、お元気ですか〜 今日は雨ですね〜

以前関わらせて頂いた時に、歌がお好きだったことを思い出して「シャボン玉」を唄わせて頂きました。
数回唄わせて頂きましたが、かすかですが、表情が変わったように感じました。
続けて「あめふり くまのこ」を唄いました。
短い歌なので、Tさんの好みを知りたいと思い、唄い方も変えながら何度か唄いました

次に遊び歌の「ずいずい ずっころばし」を、Tさんの手の平や腕を、ツンツン♪トントン♪しながら何回が唄いました。
途中で大きな声で叫ばれたりしました (もう一人の担当に聞き笑われていたと分かりました )

猫のぬいぐるみで、声をおかけすると、手を大きく振られたので、握手をする様に手を握らせて頂きました
最後に、絵本「うまれてくれて ありがとう」を読み、終了しました。


【活動の内容と様子】Yさん
久しぶりにYさんと過ごさせて頂きました。
Yさんは、いつものように、口に手を入れておられて、眠ったり起きたりされていました。
今日は、どんなご様子なのかを知ろうと思い、暫く手に触れさせて頂き、そのままいつもより長く過ごしました

そしてお好きだと聞いた「みかんの花咲く丘」を唄い、「琵琶湖周航の歌」出来るだけ静かに唄ってみました。
聞いてくださっているような感じがしました

その後に絵本「ふたりはともだち」を読みましたが、Yさんは、時々顔をしかめたり、両手を口に入れられたりしました。
この絵本は好まれないのかと思いました。次に、絵本「極楽」を読みました。
すると、絵本を見て聞いてくださっている様子で、その後は、手を口に入れられることもありませんでした
落ち着かれた〜という感じがしました

そして、「海」「ゆりかごのうた」を、ゆっくりと静かに唄いました。
帰る前に、絵本「おじさんのかさ」を読みました。終わりになる頃には、眠られておられました。


【活動の感想】
・唄うことに苦手意識があったが、今回は、利用者さんの好みを感じようと、同じ歌を工夫しながら何度か唄った。
その時間はとても楽しいもので、これからは、さらに曲や詞を深く味わいながら、歌での交流を大切にしていきたい
・今回、担当二人で絵本を読み合う時間を持ったことで、さらに絵本を深く味わっていきたいと思った。
・「琵琶湖周航の歌」を唄い終わり、落ち着かれた〜様子を見た時、込み上げてくるものがありがこぼれた。
利用者さんの様子に安堵したのか…、それが嬉しかったのか…、自分でも驚く展開となった



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
じめじめした梅雨の日が続いていましたが、皆さんに疲れた様子はなく、半円形に並んで待っていてくださいました。
利用者さん8名、職員さん2名でした。

今回の活動は、“夏の海”をテーマにしました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔歌を唄う〕「海」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの夏」
 ・場面ごとに歌があり、唄いながら進めていきました。
 「雨ふり」「かたつむり」「金魚のひるね」「ゆりかごのうた」「海」
*〔紙芝居〕「うみのおまつり」
*〔触れる感じる〕 夏の海の中を作ろう
 ・花紙と荷造り紐で作った“くらげ”を、利用者さんにぎゅ〜と握ってもらい、貼って頂く。
 ・折紙で作った海の生き物 [くじら][いか][えび][さかな][かに]から、選んで貼って頂く。
 ・“貝”(実物)に触れて頂く。
最後に「海」を唄って終了しました♪♪

“くらげ”を作る花紙は、ピンク・黄色・水色・白色から選んで頂きました

歌を唄っていると、「あーあー」「うーうー」と声を出して唄ってくださる利用者さんがおられました
職員さんが「とても上手に唄っているね~」と言われていました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・紙芝居は「雨ふり」の歌から始まりましたが、起きておられる方は、こちらを見てくださっていました。
目を閉じておられた方も、耳を傾けてくださっているな〜と、感じました。
・短い歌がいくつも出てくる紙芝居は、皆さんがじっと見ておられ、心の中で唄ってくださっているように感じました
また、声を出して唄ってくださった方もあり、一体感のようなものが広がっている気がしました
〔触れる感じる〕
・花紙を選ぶ・作る・貼るという作業を、手を添えてもらわれながら、皆さんがそれぞれに楽しんでおられた。
・花紙の色を選ぶ時も、また、折紙の海の生き物を選ぶ時も、意思表示されて選ばれていた。
・ある方は、ここと言われているな〜と感じた場所に、折紙を貼り付けるとウンウン首を振られていた
・目がご不自由な方に、一番大きなくじらをお渡しすると、いつものように、頭に擦り付けて感触を確かめておられた。
・2〜3人の方に、実物の貝に触れて頂けてよかった。

【活動の感想】
・読む時も、唄う時も、落ち着いて、ゆっくり丁寧にと、心がけました。
・お一人お一人の顔を見ていたら、皆さんの眼差しがとても優しくて、胸が熱くなった
・出来上がった模造紙の海は、皆さんと作り上げた感があり、よい雰囲気で終われたと思う
・他の担当さんよりも遅れて活動を開始したが、皆さんのお名前も分かり、慣れてきたと感じて嬉しい。
・今日も、どの場面でも、職員さんに助けて頂いた
お一人お一人にかけられる声の響きが、とても優しくて心に響いた。



第3病棟

担当:たえ、しげよ

ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。7名の利用者さんと、2名の職員さんがおられました。

今回は、第2病棟さんから、「はらぺこあおむし」の“あおむし(大小)”をお借りして活動をしました。
あおむしを動かしながら絵本を読んだり、また、あおむしに触れて頂いたりしました

触れて頂く時に、色々な感触を楽しんで頂きたいと思い、毛糸で作った“あおむし”も準備しました。
これは、一人の担当の子供(中学生)が手作りしたものです
優しい気持ちを活動に添える機会を頂いて、心から嬉しく思います感謝です

【活動の内容】
*紙芝居 「かたつむりさんのおはなみ」
*絵本を読む 「はらぺこあおむし」 (大型絵本)
 ・一人が読み、もう一人が絵本の前であおむしを動かす
*触れる  あおむし(紙/大小)、 あおむし(毛糸)
 ・お一人ずつ回り、触れて頂く。
*絵本を読む 「なつのおとずれ」
 ・一人一人の前で、2ページずつくらい読む。
 ・繰り返し出てくる“擬音”を、職員さんと3人で声を合わせて言う
  擬音〜(コロコロコロ、うんしょうんしょ、ピカーッ、サザーなど)
*歌を唄う 「海」「われは海の子」
*絵本を読む 「竹とんぼ」(詩)

歌やお話がお好きとお聞きしている方は、今日も、満面の笑みで過ごしてくださいました

折紙のあおむし 毛糸のあおむし  それぞれ違う感触のものを手で触られながら〜
パァーッと笑顔になられる方〜 手に持ったまま離されない方〜 と、皆さんに楽しんで頂けました

【活動の様子】
〈紙芝居〉
・最初に紙芝居を読んだが、いつも紙芝居はとても集中して聞いてくださるように感じる。
皆さんの様子や表情が見えるからか、こちらもどんどん、どんどん楽しくなっていく
〈絵本を読む〉 「はらぺこあおむし」
・練習の時に相談して、文章もゆっくり読んで、絵もゆっくり見て頂きました。
〈触れる〉 あおむし
・皆さんが、ゆ〜たりゆ〜くり繊細に感じておられたようだった。
・大きなあおむしを、蛇腹のように伸ばしたり縮めたりすると、笑顔になられ、じーっと目で追われる方もおられた。
自分の番が待ちきれないとばかりに、首を捻ってあおむしの方を見られる方もおられました。
「手に持って離されないから気に入ってはるんですね〜」「今、喜んではりますね〜」など、
一緒に回ってくださった職員さんが様々教えてくださり、私たちも余計に楽しむことができました。

【活動の感想】
・今回は、始まりから、ゆったりとしていて、 じっくりと一つ一つ進めさせて頂けたように思います。
・今回は、利用者さんに何かを行なって頂くこと(クラフト等)は無く、全体的に穏やかで静かな雰囲気だった。
利用者さんが私たちを受入れてくださっているようで、私たちも焦ったりすることはなかった。
・クラフトを行なって頂くような活気が出る活動も、また、今回のような穏やかな活動も、両方ともいいなと思った




利用者さんに関わらせて頂くことで、私たちの中から、優しく澄んだ気持ちが芽生え大きくなっているような気がしている。
利用者さんのために行わせて頂いている活動から、実は、私たちの方が頂いているものが大きいように思う

今回、初めて、担当の子供が作品(毛糸のあおむし)で、参加させて頂くことができた。
今年の秋祭りには、去年同様、私たちの友人もボランティアとして参加させて頂くことになっている。

み〜んなの心が、優しさに響いていきますように


(活動の準備風景です