西暦610年頃だという。弓前値成(ゆまあてな)という鹿島神宮の神官が、文字を持たない倭人が口誦で伝えて来た倭人の哲学というべきものを文字化した。それは、倭人の言葉が一音毎に意味を持つ特徴を捉えて、近い意味の漢字を使い、読み方は中国の発音を無視して、倭人の発音を当てた。漢字の訓読みをイメージするとよい。漢字の意味だけでは足りない場合には、漢字に独特の弓前冠を加えたり、偏やつくりを二重にするなど特殊文字を使って表した。それらは、木の板に書かれて代々の神官に秘文として伝えられた。
この板文を南北朝時代に受け継いだ藤原内実は、弓前値成が作成した板文を紙に書き写した。その際、神文(かみふみ)タイトルを付けた。更に加えて、文字を発音の似た順にいろは順に並べた。
委細心得には「神言葉の音声正しきを伝えるがためにその字を集め相似たるを区分して、後の世にその教えの戒めとなす」「代々の弓前和(ユマニ)たち、日々神文をめぐらし、正しき音声あらば御祖(みおや)の意おのずから通ずべし。それ努めよ。」と書いてある。神文と委細心得を合わせて弓前文書という。
平成になり弓前文書を受け継いだ池田秀穂は研究の末、ローマ字で発音を表した。更に、秘文とされていた弓前文書を公開するに至った。「弥生の言葉と思想が伝承された家」及び「日本曙史」である。
弓前値成が考案した文字を池田秀穂は「弓前漢字仮名」と命名した。
「弓前漢字仮名」は特殊文字を使うため、外字作成しないと入力ができない。
そこで私は、例えば弓前冠には半濁点「゜」を使い複数形は濁点「゛」を使い、更に旧字体の漢字を新字体にしたものを作り、「ユマ仮名」と呼ぶことにした。
ユマ仮名の発音については、索引カナ表記・発音ローマ字表記・発音カナ表記の三つを使用する。
発音ローマ字表記は池田秀穂が考案したものを使う。
発音カナ表記は、カタカナで発音ローマ字表記に出来るだけ沿ったものにした。しかし表記には限界があり、[親iu][緒yiu]はイゥと同じになってしまった。今のところ発音の違いはローマ字表記で感じてもらうしかない。
索引カナ表記は辞書を引きやすい、そして、とりあえず読みやすいことを目的にした。例えば、いろはの「い」に似たユマ仮名は[親][緒][厳]がある。「ゐ」に似たユマ仮名は「囲]があるが、「い」「ゐ」はどちらも索引表記では現代風に発音の違い無視して「イ」と表すことにした。同様に「お」と「を」もどちらも「オ」とした。喉音のⅹ行はガ行で表す。Ts行はザ行とダ行の混ざったものとなった。ここれは倭人語辞書を引く利便性を考えたからだ。
イ[親iuイゥ]親しみ。
イ[緒yiuイゥ]始まり・糸口。
イ[厳yiイ]原点・鎮座・完了・不動。
ロ[移roロ]進行形・~している。
パ[晴゜paパ]大自然の意志と力。
ニ[和niuニゥ]組織体。
ポ[穂゜poポ]分霊。
ポ[火゜pouポゥ]炎。
ゴ[子xouクォゥ]子ども。
ペ[放゜paiペ]消費される。
ト[保toト]蓄える。
ト[充touトゥ]富む。
チ[雷゜tiチ]エネルギーの塊。
チ[育tiuチゥ]力の流れ。
チ[微tsiuツィゥ]極めて小さい。
チ[少tsiツィ]小さい。
リ[座riリ]完了形・~した。
ヌ[沼゜nuヌ]無秩序。
ル[活ruル]現在形・~している。
オ[覆woウォ]覆う。
ワ[渡waウァ]行き渡る。
カ[威kaカ]偉大な変化力。
ガ[狩xaクァ]獲得する。
ガ[母xauクァゥ]食物、母。
ヨ[因youヨゥ]因縁。世。
タ[垂taタ]溢れる。
レ[舞raiレ]集中・変換動。
ソ[虚soソ]何もない。
ゾ[背tsouツォ]接近。
ツ[積tuツ]積み上げる。
ツ[鋭tsuツゥ]極めて狭い。
ネ[根naiネ]秩序変換。
ナ[成naナ]秩序整然。
ラ[躍raラ]最大動作・躍動する。
ム[醸muム]醸す・増殖・発展。
ウ[美uウ]生まれる。
ウ[浮wuウゥ]軽いもの。
イ[囲wiウィ]局部。
ノ[延nouノゥ]秩序立て。
オ[大oオ]大きい。
オ[崇ouオゥ]敬う。
ク[奇kuク]不思議なる変化。
グ[哈xuクゥ]くっつく・食う。
ヤ[因゛yauヤ]いよいよ、更に。
マ[真maマ]真の姿。
マ[増mauマゥ]増加する。
ケ[異kaiケ]別のものに変化。
ゲ[食xaiクェ]食事。
プ[震゜puプ]自然意志力の発動。二。
コ[堅koコ]変わらない。
コ[凝kouコゥ]固まる。
ゴ[屠xoクォ]粉々にする。
エ[愛aiエ]媒介。
エ[重yaiイェ]幾重にも。
テ[与taiテ]力と意志の変換。
ア[天aア]感嘆詞(ああ)。
ア[会auアゥ]出会う。
サ[爽saサ]何もない・神聖。
ザ[陜tsauツァ]接近。
キ[岐kiキ]際立つ。
キ[貴kiuキゥ]目に見えない変化。
ギ[刻xiクィ]形を整える。
ユ[結yuユ]関係する。
メ[芽maiメ]秩序の転換、恵み。
ミ[現miミ]見えているもの。
ミ[実miuミゥ]本質・身・実・見。
シ[静siシ]まばらな所。
エ[辺waiウェ]囲む。
ピ[日piピ]光と熱。
ピ[霊゜piuピゥ]自然の意志。
ギ[飯xiuクィゥ]五穀。
モ[基moモ]大本の姿。
モ[萌mouモゥ]物質増殖。
ゼ[瀬tsaiツェ]瀬戸際。
ス[澄suス]吸い取る。
いろは対象外
ツム[津tiumuツム]意図する
ノイ[乃noiノィ]~という結果である
ナム[奈namuナム]何じゃ
オム[唵omuオム]※意味未解明
ヂュ[集゛jiuヂュ]物質の無秩序な群がり
複数形
ヂ[雷゛diヂ][雷゜]の複数形
ヂ[育゛diuヂゥ][育]の複数形
ダ[垂゛daダ][垂]の複数形
ヅ[積゛duヅ][積]の複数形
グ[哈゛xguグ][哈]の複数形
ザ[陜゛dzauザ][陜]の複数形
ベ[辺゛vaiベ][辺]の複数形
ズ[澄゛zuズ][澄]の複数形
いろはにほへと ちりぬるを(色はにほへど 散りぬるを)
わかよたれそ つねならむ(我が世たれぞ 常ならむ)
うゐのおくやま けふこえて(有為の奥山 今日越えて)
あさきゆめみし ゑひもせす(浅き夢見じ 酔ひもせず)
訳(匂いたつような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう。いま現世を超越し、はかない夢をみたり、酔いにふけったりすまい。)
この板文を南北朝時代に受け継いだ藤原内実は、弓前値成が作成した板文を紙に書き写した。その際、神文(かみふみ)タイトルを付けた。更に加えて、文字を発音の似た順にいろは順に並べた。
委細心得には「神言葉の音声正しきを伝えるがためにその字を集め相似たるを区分して、後の世にその教えの戒めとなす」「代々の弓前和(ユマニ)たち、日々神文をめぐらし、正しき音声あらば御祖(みおや)の意おのずから通ずべし。それ努めよ。」と書いてある。神文と委細心得を合わせて弓前文書という。
平成になり弓前文書を受け継いだ池田秀穂は研究の末、ローマ字で発音を表した。更に、秘文とされていた弓前文書を公開するに至った。「弥生の言葉と思想が伝承された家」及び「日本曙史」である。
弓前値成が考案した文字を池田秀穂は「弓前漢字仮名」と命名した。
「弓前漢字仮名」は特殊文字を使うため、外字作成しないと入力ができない。
そこで私は、例えば弓前冠には半濁点「゜」を使い複数形は濁点「゛」を使い、更に旧字体の漢字を新字体にしたものを作り、「ユマ仮名」と呼ぶことにした。
ユマ仮名の発音については、索引カナ表記・発音ローマ字表記・発音カナ表記の三つを使用する。
発音ローマ字表記は池田秀穂が考案したものを使う。
発音カナ表記は、カタカナで発音ローマ字表記に出来るだけ沿ったものにした。しかし表記には限界があり、[親iu][緒yiu]はイゥと同じになってしまった。今のところ発音の違いはローマ字表記で感じてもらうしかない。
索引カナ表記は辞書を引きやすい、そして、とりあえず読みやすいことを目的にした。例えば、いろはの「い」に似たユマ仮名は[親][緒][厳]がある。「ゐ」に似たユマ仮名は「囲]があるが、「い」「ゐ」はどちらも索引表記では現代風に発音の違い無視して「イ」と表すことにした。同様に「お」と「を」もどちらも「オ」とした。喉音のⅹ行はガ行で表す。Ts行はザ行とダ行の混ざったものとなった。ここれは倭人語辞書を引く利便性を考えたからだ。
イ[親iuイゥ]親しみ。
イ[緒yiuイゥ]始まり・糸口。
イ[厳yiイ]原点・鎮座・完了・不動。
ロ[移roロ]進行形・~している。
パ[晴゜paパ]大自然の意志と力。
ニ[和niuニゥ]組織体。
ポ[穂゜poポ]分霊。
ポ[火゜pouポゥ]炎。
ゴ[子xouクォゥ]子ども。
ペ[放゜paiペ]消費される。
ト[保toト]蓄える。
ト[充touトゥ]富む。
チ[雷゜tiチ]エネルギーの塊。
チ[育tiuチゥ]力の流れ。
チ[微tsiuツィゥ]極めて小さい。
チ[少tsiツィ]小さい。
リ[座riリ]完了形・~した。
ヌ[沼゜nuヌ]無秩序。
ル[活ruル]現在形・~している。
オ[覆woウォ]覆う。
ワ[渡waウァ]行き渡る。
カ[威kaカ]偉大な変化力。
ガ[狩xaクァ]獲得する。
ガ[母xauクァゥ]食物、母。
ヨ[因youヨゥ]因縁。世。
タ[垂taタ]溢れる。
レ[舞raiレ]集中・変換動。
ソ[虚soソ]何もない。
ゾ[背tsouツォ]接近。
ツ[積tuツ]積み上げる。
ツ[鋭tsuツゥ]極めて狭い。
ネ[根naiネ]秩序変換。
ナ[成naナ]秩序整然。
ラ[躍raラ]最大動作・躍動する。
ム[醸muム]醸す・増殖・発展。
ウ[美uウ]生まれる。
ウ[浮wuウゥ]軽いもの。
イ[囲wiウィ]局部。
ノ[延nouノゥ]秩序立て。
オ[大oオ]大きい。
オ[崇ouオゥ]敬う。
ク[奇kuク]不思議なる変化。
グ[哈xuクゥ]くっつく・食う。
ヤ[因゛yauヤ]いよいよ、更に。
マ[真maマ]真の姿。
マ[増mauマゥ]増加する。
ケ[異kaiケ]別のものに変化。
ゲ[食xaiクェ]食事。
プ[震゜puプ]自然意志力の発動。二。
コ[堅koコ]変わらない。
コ[凝kouコゥ]固まる。
ゴ[屠xoクォ]粉々にする。
エ[愛aiエ]媒介。
エ[重yaiイェ]幾重にも。
テ[与taiテ]力と意志の変換。
ア[天aア]感嘆詞(ああ)。
ア[会auアゥ]出会う。
サ[爽saサ]何もない・神聖。
ザ[陜tsauツァ]接近。
キ[岐kiキ]際立つ。
キ[貴kiuキゥ]目に見えない変化。
ギ[刻xiクィ]形を整える。
ユ[結yuユ]関係する。
メ[芽maiメ]秩序の転換、恵み。
ミ[現miミ]見えているもの。
ミ[実miuミゥ]本質・身・実・見。
シ[静siシ]まばらな所。
エ[辺waiウェ]囲む。
ピ[日piピ]光と熱。
ピ[霊゜piuピゥ]自然の意志。
ギ[飯xiuクィゥ]五穀。
モ[基moモ]大本の姿。
モ[萌mouモゥ]物質増殖。
ゼ[瀬tsaiツェ]瀬戸際。
ス[澄suス]吸い取る。
いろは対象外
ツム[津tiumuツム]意図する
ノイ[乃noiノィ]~という結果である
ナム[奈namuナム]何じゃ
オム[唵omuオム]※意味未解明
ヂュ[集゛jiuヂュ]物質の無秩序な群がり
複数形
ヂ[雷゛diヂ][雷゜]の複数形
ヂ[育゛diuヂゥ][育]の複数形
ダ[垂゛daダ][垂]の複数形
ヅ[積゛duヅ][積]の複数形
グ[哈゛xguグ][哈]の複数形
ザ[陜゛dzauザ][陜]の複数形
ベ[辺゛vaiベ][辺]の複数形
ズ[澄゛zuズ][澄]の複数形
いろはにほへと ちりぬるを(色はにほへど 散りぬるを)
わかよたれそ つねならむ(我が世たれぞ 常ならむ)
うゐのおくやま けふこえて(有為の奥山 今日越えて)
あさきゆめみし ゑひもせす(浅き夢見じ 酔ひもせず)
訳(匂いたつような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう。いま現世を超越し、はかない夢をみたり、酔いにふけったりすまい。)