むかし、職場で技術入門書を一冊書くことになり責任者として分野を割り当て部下に書かせた。が部下の書いた部分は監修からクレームがついた。部下のメンツを潰さないようなるべく彼らが書いた部分を生かし添削して再提出したがクレームがついた。止む無く一言一句見直し加除加筆跡形もなく換骨奪胎書き替えてOK。結局部下の書いた部分は全部書き替え、ひとりで書いたことになった。半年という時間が無駄になった。
印税は彼らの名を使ったので彼らの口座に振り込まれた。出版されたのはかなり後なので部下は散り散りバラバラ、相当な入金があったはずだが誰からもありがとう申し訳ないという電話はなかった。その本は名声が高く著者として部下の名が記されている。本は共著だ。こいつ等は自分の頭の片隅にもないことが著者として後世に残ることに忸怩たる思いはないのか。恥ずかしくないのか。それとも自分の手柄だ当然だと思っているのか。
本当の著者は一人だと知る出版編集者は5年前に引退し顛末を知る者はいない。今となってはお金の問題より著者として名を残さなかったのが悔やまれる。現在も入門書としてスタンダードである。
印税は彼らの名を使ったので彼らの口座に振り込まれた。出版されたのはかなり後なので部下は散り散りバラバラ、相当な入金があったはずだが誰からもありがとう申し訳ないという電話はなかった。その本は名声が高く著者として部下の名が記されている。本は共著だ。こいつ等は自分の頭の片隅にもないことが著者として後世に残ることに忸怩たる思いはないのか。恥ずかしくないのか。それとも自分の手柄だ当然だと思っているのか。
本当の著者は一人だと知る出版編集者は5年前に引退し顛末を知る者はいない。今となってはお金の問題より著者として名を残さなかったのが悔やまれる。現在も入門書としてスタンダードである。