中年男子も、一歩、一歩、前へ

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旅:埼玉県秩父市・日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征時に建てた三峯神社

2014-05-25 21:03:02 | 
埼玉県の秩父市の旧大滝村に三峯神社があります。ここは、山岳信仰の地で、今では道路が整備されておりますが、昔は、大変な登山を経て、登られたのだそうです。

三峯とは、妙法ヶ岳、白岩山、雲取山を総称した名前です。

主祭神は、伊弉諾尊・伊弉册尊であり、日本武尊(やまとたけるのみこと)が建てられたのだとか。

曇取山などが見えます。


珍しい三ツ鳥居があります。両端には「お犬さま」と呼ばれるオオカミの増があります。


非常にきらびやかな本殿です。とはいえ、改築したのは、2004年と言いますから、比較的時間が経っているのではないかと思います。大切にされているのでしょう。



こちらはご神木です。板東武士の鑑と言われた畠山重忠氏が植えたものと伝えられています。たまに、いきなりご神木に抱きつくだけだきついて、帰ってしまう方がいらっしゃるようですが、手水により身を清め、拝殿で礼拝せずに行うのは失礼にあたるのだそうです(瀬上あきら「神主さんの日常」p.12)。


ちなみに、宿坊も運営されており、日帰り温泉もあります。
妙法ヶ岳の山頂にある奥の宮に登ったら、この温泉でつくろいではどうでしょうか。

それでは奥の宮にレッツゴー!距離は2.5km。行きはだいたい1時間程度、帰りはその半分くらいでしょうか。


最初の鳥居。ここに登山ポストがあります。また、熊に注意するように呼び掛けられています。


二つ目の鳥居です。ここからだんだん急になっていきます。登山道がはっきりしていないので、迷ってしまうこともあるかもしれません。


太陽の光がとても優しいです。


三つ目の鳥居です。この手前に落ちたら非常に危ない崖道があります。


岩と木の戦い。ほとんど土のない岩の上に、大木が根を張っています。勇壮な木々、といえるのではないかと思います。


最後の鳥居です。


ここからの方が山道らしい怖さがあります。

最後の〆は、鎖場です。これは上からみたものですが、本当に崖です。鎖場でうまく登っていく人は、あまり鎖を使わずに、岩をするすると登りながら、たまに使う程度かも。ある程度、勢いをつけて登ると、あまり疲れません。


そして奥の宮のお社があります。ようやくついた。


頂上から見える風景です。ようやく登れた!


下りは登りよりも、体力的にも精神的にも楽です。最初の鎖場だけは、丁寧に登らないといけないですが。


売店で以下の二つの本を見かけましたので、紹介しておきたいと思います。

中山高嶺(三峯神社宮司)『三峯、いのちの聖地』
瀬上あきら『神主さんの日常』

三峯神社
埼玉県秩父市三峰298-1


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旅:高知県・弘法大師が自らを空海と名乗るきっかけとなった御厨人窟(みくろど)

2014-05-23 07:46:12 | 
高知県の室戸岬の尖端に、「御厨人窟(みくろど)」という洞窟があります。

ここは、弘法大師が、修行した洞窟で、ここから見える空と海にあやかって、「空海」都なのるに至ったそうです。

私がうかがったときは、休み期間に入っていたこともあり、非常に混雑していました。

御厨人窟は、弘法大師が居住し、となりの神明窟で修行されたのだそうです。
神明窟は今は崩れてしまって入ることはできません。

少し意外でしたが、御厨人窟には、五所神社という神社があります。最初、仏式で祈ってしまいました。


左が御厨人窟、右が神明窟です。神明窟は入ることができません。


この洞窟の上です。


いよいよ入ります。


御厨人窟の中から、外を伺うと、空と海が見えるかな、と思いきや…。


もう少し外を伺うと、

更に空と海が見えました。


御厨人窟につく前は雨が降り、嵐の前の様な雲が飛んでくる日でしたが、こうした空と海の荒涼感を目の当たりにしつつ、静かでひんやりとした洞窟のなかで思考に耽溺していく、密教である真言宗を形作る原型となったような印象を受けました。


波の音がすごいようで、環境省の日本の音風景100選に選ばれています。またいつか来たいと思います。

御厨人窟(みくろど)
高知県室戸市室戸岬町


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旅:和歌山県新宮市・熊野三山の元宮である神倉神社

2014-05-22 08:00:48 | 
熊野三山の源流となったとも言われる神社があります。

今は熊野速玉神社の摂社となっています。

御神体は、頂上にあるゴトビキ岩です。石段が538段もありしかもかなり急です。

ひとつ前に、花窟神社を紹介させていただきましたが、花窟が陰であるとすると、ゴトビキ岩は陽と位置付けられているのだとか。

石段を登り始めます。


登りきったところで左手に曲がります。


こちらがゴトビキ岩です。生命が溢れる雰囲気を感じます。


太陽の光がカメラに入り込んでしまいました。


揺拝した場所だけでなく、奥に続く岩全体に、力強さを感じます。


帰りは登りとは比較にならないほど、危ないですから、十分お気をつけて。


個人的には、熊野速玉大社も社殿が改装され、若々しく美しい姿をされていて好きですが、ガマガエルといわれてしまっているこのゴトビキ岩の生命感は、本当に心が暖まります。

神倉神社
和歌山県新宮市神倉1-13-8


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旅:三重県熊野市・伊弉冉尊の墓である花窟神社 (はなのいわやじんじゃ)

2014-05-22 02:01:23 | 
三重県熊野市に、 花窟神社 (はなのいわやじんじゃ)があります。

伊弉冉尊(伊弉冊尊、いざなみのみこと)が、火の神である軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を産んだときに、火に焼かれて亡くなり、その御陵とも言われています。

神社の入口です。


御神体の巨岩である磐座(いわくら)を下からみあげたところです。


こちらは確か伊弉冉尊を撮影したものです。神社のHPからも確認しました。


こちらは、軻遇突智尊となります。


清々しさが勝って、何気なく撮ったものです。


花窟神社
三重県熊野市有馬町上地130番地


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旅:長野県・天の岩戸が飛んでいった戸隠神社

2014-05-21 08:01:21 | 
戸隠神社です。戸隠の名前の由来は、天の岩戸の中に隠れてしまった天照大神を外に出すために、岩戸を投げ捨てたところ、長野県まで飛んでいってしまった、ということなのだそうです。修験道があり、それが戸隠流忍術に変化していったそうな。

入り口は「宝光社」となります。名前の由来と関係あるのか分かりませんが、写真には優しい光が写っています。




次に「火之御子社」がありますが、写真を撮り忘れてしまいました。「中社」です。道路に面した大きな鳥居が非常にのびのびとしています。


非常に暖かみのある社です。


横から撮ったものです。


最後に、「奥社」に向かいます。奥社までは、2kmの参道を歩きます。非常に清々しいです。


これは「随神門」といいます。



杉並木です。これも有名なんだそうです。癒されます。



奥社の前に、「九頭龍社」があります。元々は、九頭竜神社であったところ、戸隠神社に変わったのだとか。


そして、「奥社」です。


「奥社」はなんともあたたかい雰囲気でした。


戸隠神社
長野県長野市戸隠3690(奥社)


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旅:山梨県・軍刀利神社の大桂

2014-05-20 03:41:28 | 
山梨県の軍刀利神社です。

非常にひっそりした神社ですが、静かな剛健さと、力のある桂の木。地元からも大切にされているのが、うかがえます。こを訪れる人は非常に少ないです。武田信玄もゆかりのある神社です。

いつ頃建てられたのかは不明なそうです。祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)。全国平定に向けて、関東を遠征時に立ち寄られたのだそうです。この方は古事記、日本書紀に登場します。12代景行天皇の第三皇子で、疎まれて九州に遠征し、次いで、関東を遠征し、信濃を抜けて、病気になり、今の亀山市で命を失ったのだとか。横須賀から千葉にわたる際に、海が荒れ、嫁さんの弟橘媛(おとたちばなひめ)が、入水する話は聞いたことがあります。


階段も苔むしていて、非常に趣深い。光が非常に美しい。


本殿の右手には刀があります。


その奥のダムを超えて進むと、大きな桂の木があり、これが非常に有名になっています。何でも、中途半端な体調で行くと、却って体調が悪くなってしまうのだとか。



こちらは反対側から取ったものですが、きれいな光が写っています。


ここは、一時間くらいぼけーっとしても、人は来ないので、非常にくつろげるところですね。


軍刀利神社
山梨県上野原市棡原4134
最初はちょっと迷うかもしれません。


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旅:バイクで聖地を巡礼する

2014-05-18 01:40:39 | 
年を喰ったためか、最近、バイクでこれを見に行きたい、というものが減ってきました。

良い景色も一瞬止まって写真を撮ってしまえばいいや、という気分ですし、どちらかといえば、できるだけ長く乗っていたい、という気分になります。

他方、神社やお寺というと、以前はそれほど関心がありませんでしたが、ご神木を見ながら、この木を眺めた人たちの多さと、祝詞を聞いて、その地を代々守ってきた人の長年の営みに、ある種のすごさを感じる様になりました。

自分一人でできることなど、本当にわずかなもの、改めてそう感じさせていただくことは、自分自身にとってありがたいことだな、と思います。

寺か神社のどちらに行くか?と言われると、何しろ、元々は神仏習合の国ですから、正直迷います。

仏教の大日如来が、神道では天照大神であったりしますよね。ただ、敢えてどちらかといえば、より清々しさを感じられる神社でしょうか。お寺は少し重く感じられることが結構あるのですよね。

※明治元年の神仏判然令、明治5年の修験道廃止令により、分離・廃止された。

参道は長ければ長いほど、自分としては好きです。清々しいところが途中のどこかであるはずです。神社やお寺は、落雷をきっかけとする火災との戦いで、山の頂上に立てられたものも、火災や天災でダメになるたびに、どんどん山のすそ野に降りてきています。

あるいは頂上のものを奥社として扱い、メインをすそ野側に置いているものも多いと思います。山の奥に立っているものほど、創建の時代からのレイアウトが残り、独特の清々しさも残っているんだと思います。

参拝する時間帯は、本当は人がいない時間が良いと思います。そうすると、朝か夕方か夜が良いと思います。

本当は一泊して早朝に行くのが良いのだと思いますが、たまにどうしても夕方になってしまうことがあります。

それでも、山の中は、独特の怖さがあるものの、実に清々しい所もあるわけで、これを独り占めにできるのは、俗っぽくいえば、一種の快楽とも言えます。


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