1/3「差別」
きょうあるブログで
「インドで女性が労働力としてみとられない」と見なした為の殺人事件が起こったと言う報道があった。
今や世界有数の成長を遂げているインドにおいて、
このような悲劇はまれではないと言う話だ。
インドでは相変わらず、
カースト制度と言う宗教を基盤とした階級制度が社会に根付いており、
また、男性優位の社会構造になっている為に女性の地位や役割について不十分なことが多い。
更に、都市と農村の格差、
或は庶民の教育の普及も完全ではないと思っている。
そんな差別とは裏腹に
日本は今月本予算がスッカラカンになり、
予備費から支出して
首相が自らインドを訪問し、原発を売り込むと言う。
「格差社会」を作り始める当人が
「差別の本家」であるインドを訪問するという
誠に滑稽な外遊が今正に行なわれようとしている。
日本も江戸時代に差別社会があり、
それは明治になっても男女の不平等と言う形で残った
しかし、
本来は敗戦と平和憲法によって
全体的には社会差別が無くなったはずである。
しかし、
これから外国人労働者が流入したり、本格的な人口減少に伴って
排外主義や
「愛国者」差別と言った
目に見えない差別社会が訪れるのかもしれない。
安倍首相は
「原発」を売り込むより、インドに
「男女差別」や「階級差別」撤廃を売り込んだ方が良いのではないかと思うのだが,
どうであろうか。
安倍首相は
「女性の活用」と言っているようだが、
「活用」したのは「特定秘密保護法」の森大臣の起用と法案成立時に沖縄出身の女性議員の発言だけではないか。
従軍慰安婦の問題にしろ、集団的自衛権の問題にしろ、
女性の発言が重要であることを理解して欲しいものだと思っている。