PRESSな時間

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

PRESSな時間

2013-05-02 20:01:39 | 社会

(写真;美浜の会代表小山さん)  5/2「モノトーンの不安」

昨日ユーチューブを見ていたら
「広瀬隆さん」の最新バージョンがあった。
そのビデオは全編モノクロでほぼ、統一されていた物だったと記憶している。

勿論、
カラー表現が悪いと言う事はないのだが、
このビデオに関しては
その効果がとても良く出ていたと思う。

傑出していたのは、
モノトーンの広瀬さんの陰影であった。
彼の陰影はとても魅力的で、
広瀬さんの人物像がより深く表現され、
なおかつ,
その効果によって、
彼が発する一言一言の言葉の持つ意味がより深く伝わって来るような気がした。

また、個人的には、
(多分)全編で5分くらいの短い画面に織り込まれている、
今の福島県民、特に子供の置かれている状態を深く読み取ってほしいと思っている。

しかし、
核心的な問題は
この「モノトーン」が
何を意味するか
である。

私達は情報に関しても、
経済状況においても
この
「モノトーン」
の世界に住んでいると言っても過言ではないと思っている。

なぜなら、
福島事故の直後に
政府から
「直ちに影響はない」
と言われ、
初期情報についてもグレーなままに置かれているし、
今現在も、
その状況は変わっていない。

また、
東電の発表もにも幾度となく惑わされて来た。

更には、
「大飯原発再稼働問題」でも、
最近の政府交渉では
「稼働しているから」
と言う、
実に曖昧な言葉で
それを許している。

つまり、
再稼働問題にしても福島事故にしても、
政府や電力会社は私達に納得のいく説明をした事は未だかつてないと言う状況が続いている。

それ故に
日本全体が
「モノトーンの世界」
に陥ってしまっていると言う現実感を、
このプロモーションビデオは語っているに違いない。

この現実が続けば、
私達は
人間自身が持っている
「透明な心」
つまり、
「素直に物事を見る心」すら消失しまうのではないかと言う不安さえ抱きたくなる。

それだけに、
この
「モノトーンの世界」が
日本社会の中で
「単なる機械の爆発」
と思われている現実から、
海外の識者からの認識である
「世界の重大事故の一つ」
と言う認識に引き戻す事が、
事故を
「モノトーン」
に風化させない唯一の手段である事だと言う事を
今回のプロモーションビデオは教えてくれたと思っている。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
this way (noga)
2013-05-02 21:39:53
安全は大好きだ。神話も好きだ。安全神話作りは得意で、すぐに信じられる。広めるのもたやすい。
我が国の国策は、安全神話と深く関係しているに違いない。
だが、最悪のシナリオを想定するのはひどく難しい。恣意(本音)の人ならそうなる。
これは、平和ボケのようなものか。

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるし、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はないのか。
人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。

>親戚のじいちゃんはガ島で地獄を見てきた。
>「あれは決して国のために尊い命を落とす姿じゃ無かった」という言葉を忘れない。
兵卒は優秀。参謀は愚鈍。日本語脳の定めであるか。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。

不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

わかっている、わかっている。皆、わかっている。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
十二歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養 (洞察力) がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。
我々は、自らは望むことなく危機に陥る民族なのか。





返信する

コメントを投稿