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ワクチンをめぐる“誤解”
世界各国で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まっている。日本でも来月下旬、医療従事者や高齢者から順に接種が始まる見通しだ。だが「絶対に打ちたくない」という声も、医学界から聞こえてくる……。
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そもそもワクチンは、感染予防にならないのだという。
「誤解されている方が多いですが、季節性のインフルエンザなど注射で打つタイプのワクチンは、抗体のなかでもIgGと呼ばれるタイプを作らせるものなので、感染自体を完全に防ぐことは期待できません。今回開発された新型コロナウイルスのワクチンも同じタイプのものです」
そう解説するのは東京大学薬学部の池谷裕二教授。ワクチンはあくまでも「重症化を防ぐ」ために打つものなのだという。誤解を生みやすいのは、「数字」が独り歩きするせいかもしれない。例えば、ファイザー社のワクチンは「65歳以上に94%の有効性」などと報じられるが、
「有効性94%などと聞くと、ワクチンを打った人の94%が感染しないとの印象を持つ人もいるでしょうが、違います。ワクチンを打っていない集団で100人感染し、打った集団で10人が感染した場合、有効率は90%ということになる。あくまで打った人と打たなかった人の感染の割合を見ての比較です」(国際医療福祉大学の松本哲哉教授)
「週刊新潮」2021年1月28日号
さらに、日本政府が供給を受ける契約を結んでいる数種のワクチンは、弱毒化させた病原体などを使う従来型のワクチンではない。たとえばファイザー社とモデルナ社のワクチンでは「メッセンジャーRNA」なるものを注射する。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦氏の解説によると、「体内にコロナウイルスの表面のトゲトゲと同じものを作らせ、それに免疫が反応するという仕組み」だそうだが、岡田氏は「絶対に打ちたくない」と強調する。
「メッセンジャーRNAは、本来われわれの体内で短時間で消滅するようになっている。今回のワクチンではその特性を何らかの方法で変え、分解されないようにした。分解されないとすると、注射されたメッセンジャーRNAは体内に半永久的に残るかもしれず、それがどう影響するのか誰にも分かりません」
もちろんワクチンには、高齢者や基礎疾患を持つ人など、リスクの高い人の重症化を防ぐ利点もある。1月21日発売の週刊新潮ではワクチンのポイントほか、医療崩壊が叫ばれる現場の「真実」などと併せて報じる。
下記は借用先を忘れなした
コロナワクチン「家族に打つか」 専門家は「難しい判断」
12月8日、米国製薬会社大手ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチン接種が英国で始まった。14日には世界で最も感染者と死亡者が多い米国もワクチンの緊急使用が始まり、世界各国に接種の動きが広がってきた。
ファイザーに続き米国モデルナ社、英国アストラゼネカ社のワクチンも間もなく承認され接種が始まると思われる。ワクチン接種の対応が出遅れていた日本も、この3社とワクチン供給契約を締結している。
ファイザーは第3相臨床試験の中間解析結果で深刻な副反応を起こさず、90%超えの有効率を公表、モルデナは94・5%、アストラゼネカが90%の有効率を公にしている。これらのワクチンが日本国内で接種が始まるのは来年3月以降といわれている。
医療現場でコロナ患者に対応する医師や専門家は、接種が開始されたワクチンをどうみているのか、感染症専門医でナビタスクリニックの谷本哲也医師はこう述べる。
「ワクチンに副反応は必ずあります。インフルエンザより強力といわれ、接種時に高熱や腫れ、痛みなどの副反応が出るといわれていますが、体に入ってもすぐに分解されるため数日で消える。ただ、無症状になっているだけで体内にウイルスは入っているかもしれない。体の中のウイルスを消し去るほどの効果があるかどうかはまだ分かっていません」
その上でワクチンを打つのかどうか、また家族には勧めるのか聞いた。
「日本にワクチンが届き始める今春には、恐らく有効性や副反応の細かいデータが出てきます。その論文を読んで、自分が打つかどうかを決めます。家族に打つのかどうかも難しい判断です。重症率が欧米と日本では100倍以上違うため、日本人に打ってもそれほど効果が出ないかもしれません。打たなければいけないというものでもないので、もろ手を挙げては勧められないと考えています」
もう一人、山形大学医学部付属病院検査部の森兼啓太部長に尋ねた。
「私自身が打つかどうかは決めていません。ワクチンの接種を実際に開始した後の効果が、臨床試験段階で示された発症阻止率が90~95%と本当に高いデータであればワクチンを打ち、コロナ前に近い生活スタイルに戻りたいと考えるかもしれません。副反応は予測ができない面もありますが、重大なものは考えにくく副反応を理由に接種しないということは恐らくないと思います」
両医師ともインフルエンザワクチンは毎年打っているという。武田薬品工業が国内販売するモルデナのワクチンは、国内の臨床試験がこれからだ。
(ジャーナリスト・木野活明)
ワクチン接種に要注意 アナフィラキシーはインフルの8.5倍
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なんとインフルエンザの8・5倍――。米国で新型コロナのワクチン接種によってアナフィラキシー反応が出る確率が高いことが注目されている。
米疾病対策センター(CDC)の報告によると、ファイザー社のワクチンを接種した人はこれまでに530万人。そのうち昨年12月末に接種した189万人の中の21人がアナフィラキシーを起こしたという。100万人あたり11・1人の計算になり、インフルエンザワクチンの1・3人の8・5倍に相当する。
日本政府はファイザー社から6000万人分のワクチン提供を受けることで合意し、3月の接種開始をめどに準備を進めてきた。年明けの会見で菅首相は「2月下旬にも始まるワクチン接種によりしっかり対応することで、国民の雰囲気も変わるのではないか」などと発言し、接種を前倒しする意向ものぞかせているが、アナフィラキシーは怖い。どんな人にこの症状が出やすいのか。
「アナフィラキシーは呼吸困難や意識障害を起こし、生命の危険もある異常なアレルギー反応です」とはハーバード大学院卒で医学博士・作家の左門新氏(元WHO専門委員)だ。
「米国で症状が出た21人のうち17人が過去にアレルギー反応を起こしていたことからも分かるように、スギ花粉症やぜんそく、じんましんが出たり、食べ物アレルギーなどのある人は注意が必要です。他のワクチンでアナフィラキシーを起こした経験のある人が要注意なのは言うまでもありません。CDCの報告によると、21人のうち19人が女性でした。副反応を気にしすぎる女性が心理的なパニックに陥ったのも一因かもしれません」
左門氏によると、日本人の10人に2~3人は何らかのアレルギーを抱えている。そんな人は予防接種を受ける際、医師や看護師の指示に従うべきだという。
「予防接種の会場では、接種後5分間は会場にとどまり、30分は連絡が取れる場所にいるよう要請しています。接種を受けた人がアナフィラキシーを起こした場合にエピネフリン注射などで救護するためです。また、万一のために手動人工呼吸装置の用意が奨励されています。接種会場にそうした装置があるかを確かめるのも身を守る手段です」(左門新氏)
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