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〈告白〉みのもんた「テレビの仕事はゼロ、パーキンソン病を抱え…。でも、最後まで捨てちゃいけないよ、人生は」

2021-09-30 15:30:00 | 日記

下記の記事は婦人公論.jpからの借用(コピー)です。

2020年春、『秘密のケンミンSHOW』を降板。21年春には地方局の出演番組も終了したみのもんたさん。77歳の今、パーキンソン病を抱え「われ、老いたり」と認めつつも、「終活なんか、するものか」と、これからの人生に意欲満々です(構成=福永妙子 撮影=本社写真部)
妻のお骨は今もキッチンに
現在、テレビの仕事はゼロですが、親父が創業した水道メーター製造・販売会社「ニッコク」で、代表取締役会長を務めています。会社には、月曜から金曜まで毎日行っています。お昼の12時半ぐらいに出社して、午後3時半には退社。実のところ、会長の仕事なんて1時間もあれば終わっちゃいますから。(笑)
12年の5月に妻の靖子ががんで亡くなり、以来、神奈川県・鎌倉の家でひとり暮らし。何とかやっていますよ。
仕事がもっとも忙しかった時は、週に朝に6本、昼に5本の生放送のレギュラー番組をもち、加えて特番もあったから、1週間に16本くらいテレビに出てたのかなあ。仕事を終えると銀座に繰り出し、帰るのは深夜。帰って、ちょこっと飲みたい僕のために、妻は何時になっても支度して待ってくれている。そして、朝の生番組があるから、数時間の睡眠ののち、またテレビ局へ。
そんな日々でも、妻は文句ひとつ言わず、付き合ってくれました。僕の毎日の衣装の組み合わせは、すべて妻がスタイリストとして考え、用意してくれていた。今日着ている服も、妻が生前に買っておいてくれたものです。
妻はずっと僕を支え続けてくれた《人生の同志》でしたから、亡くなって茫然自失の日々でしたよ。妻を失ったあと、間をおかず亡くなる夫も多いと聞きます。だけど僕は妻のあとをすぐに追うのではなく、神が与えし運命に従い、「まだ生きよ」と言われるのなら、その日々を少しでも楽しく生きたい。それが先に逝った人への供養だと考えました
妻のお骨は納骨せず、彼女の好きだった場所、相模湾が見渡せるキッチンの窓辺に置いてあります。「そのうちに……」と思いながらも、何となく納骨のタイミングを逃してしまって。今も毎日、話しかけているんですよ。
75歳の時に免許返納した理由
この8月で77歳になりました。自分は元気だと信じ、気合を入れて己を鼓舞すればまだまだやれると思っていても、無理なものは無理、抗えないこともあります。
僕は自動車の運転免許証を75歳の時に返納したのですが、これも老いをはっきりと自覚したから。免許の更新で、軽い気持ちで高齢者講習を受けた時、実際に車を動かしてみると、アクセルを踏み込んだあと、すぐにブレーキに踏み替える動きができない。「これはいかん。もう運転はやめたほうがいい」。その場で免許の返納を決めた。軽~い気持ちで行ったのに、重~い気持ちで帰ることになりました。(笑)
07年から続いていた『秘密のケンミンSHOW』を2020年3月で退いたのも、司会者としての衰えに気づいたから。出演者たちのテンポについていけない、若いタレントさんたちの顔を見ても名前が出てこない。舌の回転には自信があったのに、言葉がつっかえちゃう。のちに、それもパーキンソン病の初期症状のひとつでは、と主治医の先生に言われたけれど、あれやこれやで、つい黙っちゃうことが多くなったんですね。
それまでは常に自分が番組の中心にいたけれど、今の自分はそうじゃない。この疎外感。もどかしさを感じるうちに、どこかで区切りをつけなくてはと思い、番組スタッフに降板の意を伝えました。
歳をとることは、人として劣っていくことではありません。人間として円熟してきた部分、年齢に合った魅力もあるでしょう。けれども、「自分はまだ若い」ということにしがみつき、そこにある現実の衰えから目を背けようとする。それこそが「ミジメ」なことであり、僕の目指す「おしゃれ」に反するものなのです。
パーキンソン病と付き合っていこう
数年前からパーキンソン病の症状が出てきて、投薬治療を続けています。知人のお葬式に参列した時、ふらつく僕の姿を見て、知り合いが「病院に行ったほうがいいよ」と助言してくれた。それで早期発見できたのだから、僕は運がいいほうです。
この病気は、脳の情報伝達をする神経の変性により、身体の動きがうまく調節できなくなるというもの。具体的には、筋肉がこわばったり、足を前に出すといった簡単な動作が、頭では思っても、すぐにできなかったり、日常的な動作が少しスローペースになったりします。
当初は、「何でこんな病気に」と思ったりもしたのですが、歳をとれば一定数の人がなる病気だと言いますし、新しい治療薬もどんどん開発されています。僕の年齢になれば、体のどこかに故障が生じてもおかしくありません。修理やメンテナンスをしつつ、いい状態を少しでも長く保てるよう努めながら、病気と付き合っていこうと思っています。
僕が恐れているのは、歩けなくなること。主治医の先生からは、「筋肉が萎縮するのを防ぐために、かかとから足をつける歩き方で、毎日3000歩以上歩くように」と言われています。それで毎朝5時半に起きて、部屋から部屋へと家の中を1周。それを、3000歩を超えるまで何度も繰り返しているんですよ。
今はコロナで難しいけど、収束したら、銀座に飲みに行きたいし、赤坂の馴染みのお店で美味しい料理に舌鼓を打ちたい。おしゃれをしてね。そのためにも、歩ける自分でいたいのです。
主治医の先生はノセるのが上手で、「背中が少し曲がってるのは、ひとりで歩いているから。女性と歩くと、真っ直ぐに伸びますよ」と(笑)。そんなわけで、ガールフレンドと一緒に歩く姿をイメージしつつ、毎朝、サボることなく歩いているのです。
黄昏時に無性に寂しくなる
今までは、落ち込むことがあっても長く引きずらず、朝起きてから夜寝るまで前向きだ、なんて自分のことを思っていました。けれど、この頃、ちょっと違うんですよね。会社から帰ったあと、黄昏時に無性に寂しくなるんですよ。そして、「これからどうしたらいいのか」「何を考えればいいんだろう」とわからなくなる。
僕の寝室からは江の島の灯台がよく見えるのですが、夜になって、くるくる回るその灯りを見ていると、「明日も、明後日も、この灯りが見られるだろうか」とまた暗い気持ちになる。
作家の森村誠一さんが、ご自分の老人性うつ病のことを本に書いていらしたけど、「僕もそれかな」と。年齢やパーキンソン病の症状、加えて、コロナ禍で以前のように外に出ていけない。そうしたことが重なり、一種のうつ状態になっているのかもしれません。
そういう時、僕は友人や知り合いに電話をかけまくります。とくに女性のところに(笑)。隣町に住む妹夫婦を、「一緒にめしを食おう」と呼び出すこともある。とにかく、人と話そう、外に目を向けよう。夕暮れの空ばかり見ていないで、灯りをつけて部屋を明るくしよう……そういったことを心がけています。
お酒も食事も自由に楽しめるようになったら、誰とめしを食おうか、どこに行こうかとか、この先、やりたいことをあれこれ考えていると、実際、楽しくなってくるんですね。
3人の子どもたちは心配し、長男など「一緒に住もう」と言ってくれるけれど、何かの時に行き来ができればいい。それより、やっぱり僕は自由でいたいのです。
77歳の僕の人生はまだ7回裏くらい
世の中を見渡すと、雑誌や新聞、テレビも「終活、終活」でしょう? 残った人に迷惑をかけないように、というのはわかるけど、僕は、「死」に向けて追い立てられているような気がして、心が萎える。残りの人生を楽しみたい僕にとって、「終活」は邪魔になる言葉なんだな。
子どもたちに迷惑をかけないようにと言うならば、むしろ事務的にお金やモノの行き先を決める「生前整理」という言葉のほうがしっくりきますよ。これなら、人生を楽しむために、今、やれることをやっておくという前向きな作業として感じられるから。
体力は70歳の時よりも確実に衰えているし、時にうつのような気分になることもある。だけど人生を僕の好きな野球にたとえるならば、77歳の僕の人生は、まだ7回裏くらい。野球では8回表で大量得点もあるし、9回裏のサヨナラゲームだってある。つまり終盤戦も見逃せない。
たとえそれがヒット1本であっても、「まだまだこれから」と気持ちは高揚し、その後の人生も活気づく。「最後まで捨てちゃいけないよ、人生は」ですよ。僕だって、この先、再婚するかもしれないしね。(笑)
素敵な歳の重ね方をしている女性は「お嬢さん」
以前、『おもいッきりテレビ』をやっていた時、スタジオ観覧の席にいらっしゃる高齢のご婦人を「お嬢さん」と呼んで、「どう見てもお嬢さんじゃないのに、なんて嫌みなんだ」とヒンシュクを買ったことがありました。
でもね、上品で、毅然とした雰囲気が漂っているご婦人だったので、自然と「お嬢さん、どちらからお見えになったんですか?」という言葉が出たんです。今でも、素敵な歳の重ね方をしている女性は、僕にとって「お嬢さん」です。
50代の女性は50代の、60代は60代の、そして70代は70代の、その年齢なりの素養があり、色気が滲み出るもの。男はみんな若い女性が好みのように言われるけれど、そんなことはないですよ。
僕くらいの年代だと、人生について語りあえる経験があって感性も近い。そんな女性だと安心して寛げるし、ぜひお近づきになりたい、一緒に食事をしたい。そう思って同世代の女性を見つめている男性は多いのではないでしょうか。
「もうこの歳だし」「そういうのは卒業」なんて言わないでほしい。『婦人公論』の読者世代だと、まさに人生これから。「もう……」じゃなくて、「もっと」です。
あらためて、みなさんに言いましょう。「あなた、男たちに見られていますよ!」「狙われていますよ~!」。その意識があれば、いくつになってもその年齢に応じた魅力が輝き、人生は楽しいものになる。
終活なんて、考えなくてもいい。終盤戦に向かうなか、人生の「珍プレー好プレー」はまだまだこれから。僕だって、妻への想いはさておき、素敵な《お嬢さん》との出会いを期待しつつ、毎日、歩くトレーニングに励んでいるんだから。(笑)

追記:以下オムロンのホームページから。
<パーキンソン病とは>
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質の1つであるドーパミンが不足し、手足のふるえ、ぎこちない動作、小刻みの歩行などの症状があらわれる進行性の病気です。ドーパミンの不足は、脳の黒質(こくしつ)という部分の神経細胞が減少するために起こりますが、その原因はまだ分かっていません(※1)。
<発症率や発症年齢は>
全体の発症率は1000人に1~1.5人程度ですが、高齢になるほど発症率が高くなり、65歳以上では約100人に1人にのぼります。
発症のピークは50~60歳代ですが、40歳代からは注意が必要です(少数ですが20歳代、30歳代での発症もみられます)。
<治療方法は>
パーキンソン病は治療が難しい病気ですが、進行を遅らせたり、症状を軽減する数種類のタイプの薬があります。一般的に薬による治療は、早い段階からおこなうほど改善効果がみられます。薬のほかに、手術による改善法もあります。また症状の軽減には、リハビリ運動やさまざまな補助療法も行われています。
(※1)パーキンソン病は原因が不明で、治療法が確立されていないため、難病(特定疾患)の1つに指定されています。発症してもすぐに生命にかかわる病気ではありませんが、進行するにつれ日常生活に支障をきたすことが多くなります。
パーキンソン病の4大症状とは
パーキンソン病には、4大症状といわれる特徴的な症状があります。
(1) 手足のふるえ
安静にしている状態で、手や足にふるえが起こる。
(2) 筋肉の緊張
関節を曲げ伸ばししたとき、筋肉が固く緊張し、抵抗を感じてぎこちない動きになる。
(3) 緩慢な動作
動作が遅くなったり、動作そのものが少なくなる。顔の表情もあまり変わらなくなる。
(4) 姿勢制御の障害
からだが傾いたとき、足を出して支えたり、姿勢をうまく立て直すことができず、転びやすくなる。
これらの症状のうち、最も自覚しやすいのが(1)の「手足のふるえ」です。パーキンソン病の場合には、何もせずにじっとしている状態でふるえが起こるのが特徴の1つです。また通常は、片方の手足からふるえがはじまり、両方の手足へと症状が進行します(※2)。
4大症状のほかに、便秘や排尿障害などの自律神経障害、食べ物がうまく飲み込めない嚥下(えんげ)障害、臭いが分かりにくくなる嗅覚障害、あるいはうつ症状がみられることもあります。また(4)の障害との関連で、転倒を恐れて足がすくむことも少なくありません。


心不全の予兆の可能性あり 1カ月で体重2~3キロ増に注意!

2021-09-30 13:30:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です

昨年末、心不全の新しい治療薬が承認された。「SGLT2阻害薬」という、2型糖尿病の治療薬として使われている薬だ。2型糖尿病の有無にかかわらず、心不全に効果があることが大規模臨床試験で証明され、今回の承認につながった。心不全は近年患者数が急増し、2030年には患者数が130万人に達すると推計されているが、一般の人の認知度は低い。東大医学部付属病院循環器内科教授の小室一成医師に話を聞いた。

「心不全を簡単に表現すると、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です」

 心不全はステージA~Dの4つに大別される。ステージAは、心不全のリスク因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある段階だ。これらの治療が不十分で心臓病を起こすとステージB。ステージAとBは心不全をまだ起こしていない。

 ところが、ステージBで心臓病がこれ以上進行しないよう患者が生活習慣改善や薬物治療に取り組めばいいが、そうでない場合、急性心不全を発症するリスクが高くなる。急性心不全を起こすとステージCになる。

「急性心不全が1回で済めばいいが、再発、再入院を繰り返すと坂を下るように悪化していき、治療法がほぼなくなり、最終的には命を落とすステージDに至るのです」

 つまり心不全の治療で重要なのは、まずはステージAに上がらない。もしステージAになったら、ステージB↓C↓Dと進ませない。ところが実際は、そううまくいかない。

「ステージCで急性心不全を発症し、救急車で運ばれてくるほど苦しい思いをしても、心不全のタイプによっては数日で良くなり、1週間後には歩いて帰れるほどまで元気になります。そこで患者さんは『治った』と思ってしまう。しかし実際は、治療によって急性心不全から慢性心不全に移行しただけです。心不全を一度発症すると治らない。従来の生活習慣病に加え、心不全の治療にもしっかり取り組まないと、再発を繰り返すのです」

 この数年、心不全の治療薬は冒頭のSGLT2阻害薬を含め新薬が次々と登場。治療の選択肢は増えているのに、治療法がほぼないステージDに至ってしまうと、その恩恵を被れない。

■発症しない、再発させないためのポイント

 生活習慣を整え、心不全のリスク因子となる病気を抱えているなら、その治療を徹底的に行う。さらに、心不全対策で特に押さえておきたいポイントは2つある。

 まず1つは、体重が1カ月で2~3キロ増えた、夜中のトイレの回数が増えた、手足が冷えるなど、「これまでになかったこと」が起きたら急性心不全の予兆を疑う。

「特に体重の増加は心不全で水がたまった可能性があります。病院で心電図、レントゲン、血液検査をして、心臓にどれほど負担がかかっているか調べるべきです」

 心不全には「左室駆出率が低下した心不全=HFrEF(ヘフレフ)」と、「左室駆出率が低下していない心不全=HFpEF(ヘフペフ)」がある。高齢者に非常に多いのが後者のヘフペフで、心電図で異常が見つかりにくい。

「なんとか、ぎりぎりで心臓は動いているので、そのままいけば元気に活動できる。ところが暴飲暴食、睡眠不足、疲労、ストレスなどがあると、夜中に一気に具合が悪くなり、急性心不全を起こしてしまう」

 ヘフペフは、もう一つのヘフレフと違い、治療薬がない。暴飲暴食、睡眠不足、疲労、ストレスに日々気をつけるしか対策がない。これが2つ目のポイントだ。

 なお、SGLT2阻害薬はヘフレフに対し認可されたが、いまヘフペフに関しても大規模臨床試験が行われている。この結果次第では、ヘフペフ初の心不全治療薬となる可能性がある。


5社で競う国産コロナワクチン開発  被験者確保に課題、試験設計見直しも

2021-09-30 12:00:00 | 日記

下記の記事は日刊薬業オンラインからの借用(コピー)です。

 国産の新型コロナウイルスワクチンの供給に向け、大手製薬企業やベンチャーなど計5社で開発競争が繰り広げられている。国内臨床第1/2相(P1/2)試験の進捗で見ると、KMバイオロジクスが先陣を切って21日に良好な試験結果を発表した。今後は最終試験に焦点が移るが、国内では1回目のコロナワクチンの接種率が約61%に達する中、各社ともに臨床試験で未接種の日本人被験者をどう集めるかが課題となっている。
 国がコロナワクチンの生産体制等緊急整備事業に採択した企業(8月18日時点)で見ると、塩野義製薬と第一三共、アンジェス、KMバイオロジクス、米バイオベンチャーの子会社VLP セラピューティクス・ジャパンの5社がある。
 この中で国内で最も早く臨床試験が始まったのはアンジェスのDNAワクチンだ。国内でDNAを使ったワクチンはまだ実用化されていない。2020年6月にP1/2試験、12月にはP2/3試験を開始した。ただ両試験ともに結果は公表されていない。
 同社は21年8月に、高用量製剤によるP1/2試験を開始した。国内で既承認のファイザー、モデルナの両ワクチンに照準を合わせ、予防効果が高いワクチンを開発する必要があったためで、22年度内の供給を目標に掲げている。
●KMバイオ、良好なP1/2の結果発表
 国内2番手で開発を始めた塩野義は遺伝子組換えタンパクワクチン。20年12月にP1/2試験を開始したが中和抗体価が十分に高まらず、アジュバントを変更した新製剤を用いて21年8月に新たなP1/2試験を始めた。遺伝子組換えタンパクワクチンは国内ではHPVワクチンで用いられているが、コロナワクチンではまだ実用化されていない。
 同社は今年中に約3000人の日本人を対象とする最終段階の試験を開始する計画で、21年度内の供給を目指す。
 3番手で開発が始まった第一三共は、国産初のmRNAワクチンとして21年3月にP1/2試験を開始。年内に数千人規模の最終段階の試験を行う予定で、22年中の実用化を目指す。
 一方、第一三共と同じ21年3月にP1/2試験を開始したKMバイオロジクスは、今月21日に同試験で安全性と有効性が期待できる結果が得られたと発表した。P1/2試験で良好な結果を明らかにした初めての会社で、現時点で他社を一歩リードした形になる。同社は実用化の目標時期を23年度中から22年度中に前倒しし、21年内に最終段階の臨床試験を開始するべく準備を進めている。
 同社が開発するコロナワクチンの作用機序は、季節性のインフルエンザワクチンでも使われている不活化ワクチン。同社は日刊薬業の取材に「実績のある不活化ワクチンのプラットフォームを活用し開発は順調に進捗している」と述べた。
 また5番手のVLP セラピューティクスはmRNAワクチンで21年10月にP1試験を開始し、22年中の供給を目指す。

●追加接種群の組み入れも検討
 早ければ承認取得を前提とした最終試験が年内にも始まる予定だが、各社で課題となっているのは国内で必要な被験者が集められるかどうかという点だ。
 政府によると、国内の1回目のワクチン接種率は61.01%(9月23日時点)で、未接種の被験者を集めるのは日増しに難しくなっている。さらに国内ではワクチン接種について、3回目の追加接種に向けて体制整備が進められている。
 こうした状況に、試験設計などを柔軟に見直す動きも出ている。第一三共は日刊薬業の取材に最終段階の試験では、日本人に加え海外の被験者の組み入れも視野に入れていると説明。また国内ですでに他社のワクチンを2回打ち終えた人を対象に、追加接種を行う群として臨床試験に組み入れる検討も行うとした。
 同社のP1/2試験はプラセボ群を置いた対照試験だったが、最終段階の試験はプラセボを置かず他社ワクチンを接種済みの人との中和抗体価を比較する非劣性試験としている。
 塩野義は取材に最終段階の試験を日本人だけで行うかは流動的で、3回目の追加接種を被験者に含めるかも検討中とコメント。試験設計も含めて規制当局と協議しつつ、自社でもどう進めるか検討しているという。
 KMバイオロジクスも最終段階の試験の被験者は海外を含め検討しており、試験設計は当局と協議中だと回答。一方で追加接種については、被験者に組み入れないとした。
●安全保障踏まえ官民で実用化を
 新型コロナウイルス感染症を巡っては、2回目のワクチン接種率が49.97%と国民の半数まで届き、先行して接種された高齢者では流行当初と比べ、重症化する患者が減少する効果が出てきている。
 ただ、接種が順調に進むワクチンは大部分が海外からの供給で、国産ワクチンの開発が望まれる。製薬業界では抗菌薬の原薬の供給不足や新型コロナの流行に伴うロックダウンにより、海外に依存する原薬供給に不安が生じ、あらためてサプライチェーンの重要性が認識された。
 被験者の募集や試験設計など、すでに承認取得済みのワクチンと比べ参入障壁は高くなっているが、ここは国の安全保障の観点から、官民共同の力によりハードルを乗り越えて実用化につなげることが求められる。(海老沢 岳) 


《結婚後こそ問われる“品格”》記者が見た「眞子さまの婚約者」以前の小室圭さん ホテル、国会図書館でみせた“鈍感力”

2021-09-30 11:00:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です。

 秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と婚約が内定している小室圭(29)さんは9月27日、3年2ヶ月ぶり日本に帰国した。
 警備上の関係で空港では一般ゲートを使わず、職員用通用口を使い、席はエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレード。特別待遇を受けた小室さんは、空港を出る際には複数の警察車両が護衛につき、ハイヤーで送迎された横浜市内の自宅前は警察と報道陣がごった返していた。ニューヨークから帰国した小室圭さん 
  現在は隔離期間にはいっており、来月中旬頃には眞子さまと記者会見が予定されている。
 今年4月には、小室さんの母親と元婚約者との間の金銭トラブルについて28ページにわたる“小室文書”が発表された。だが、残念ながらそれをもって秋篠宮さまが望まれた「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」にはならなかった。現状では、天皇陛下や上皇さまへのご挨拶の予定もなく、「納采の儀」や「朝見の儀」も行わない。コロナ禍で経済的にも困窮する国民も多いなかでの“暴走婚”に、一部から批判的な声があがっているのも事実だ。婚約内定記者会見での眞子さまと小室圭さん 
 だが、小室家をよく知る人物は小室圭さんの行動に一定の理解をした上で肩を落とす。
「そもそもあれが小室さんの性格なんです。あの親子に悪気はないのです。ただ、周囲の声などは昔から耳に入らない。そもそも誰かに迷惑をかけているとか、不快に感じているとかがわからないのではないでしょうか。本当に“鈍感”な方だから…」
 実は記者は、2017年5月16日にNHKが婚約を報じる以前に、眞子さまと小室圭さんに関する情報を入手し、2人の関係を確かめるべく取材を行っていた。一方で、その過程で見た小室さんの“素顔”は、まさに現在多くの国民にとって懸念事項となっている、彼の“鈍感力”を随所で感じさせるものだった。
◆◆◆
利用客も眉をひそめる「国会図書館の蔵書の写真撮影」
 2017年5月6日、記者は初めて小室さんを目撃した。当時の小室さんはパラリーガル(法律事務職員)として都内の大手法律事務所に勤務する傍ら、一橋大大学院国際企業戦略研究科で学生として経営法務も学ぶ「二足のわらじ」を履いていた。
 正午過ぎ、横浜市内の自宅マンションを出た小室さんは電車を乗り継ぎ、1人赤坂駅へと向かった。電車内で読んでいた本は村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』。後にわかったことだが、小室さんはこの本が大のお気に入りだそうで、毎日同じ本を読み込んでいたという。国会図書館へと向かう小室さん 
 13時30分、赤坂駅に到着した小室さんは、徒歩で国会図書館へと向かうとベンチに腰掛け、手製の弁当で昼食を摂り、その後3時間勉学に励んでいた。館内で法律、不動産、金融、会計監査などに関する分厚い本を次々と借り、読み込む小室さんはとても勤勉だった。また、ミュージカルの本も熟読していた。
 一方で、時折携帯電話をとりだしては、書籍を何枚も撮影することがあった。国会図書館の蔵書を写真撮影することは基本的に禁止されており、館内のいたるところにも注意書きが掲げられている。しかし、小室さんはその禁止行為を隠すわけでもなく、堂々と行っていたため、他の利用客も眉を顰めていた。ささいなことかもしれないが、何より法律というルールに則って、業務を遂行する法律事務所に務め、さらに弁護士を目指している人間が行うには違和感を覚える出来事だった。
服装や髪型をチェック、頭をポンポンと撫でる母・佳代さん
 小室さんが、見ず知らずの周囲の人間を困惑させていたのは、この日だけではなかった。
 当時、小室さんは法律事務所でパラリーガルの仕事をし、母の佳代さんは洋菓子店に勤務していた。2人は平日、決まって午前7時に並んで自宅を出発。母1人で息子を育てた佳代さんは、小室さんといつも一緒だった。佳代さんは出勤途中でも人目を気にすることなく小室さんの服装や髪型をチェックし、別れ際には小室さんの頭をポンポンと撫でる。小室さんは微笑みながらも満員電車に揺られ、毎日事務所のある京橋駅まで通っていた。小室さんは2014年にICUを卒業 宮内庁提供
ホテルや百貨店で読書やお弁当、お昼寝まで…
 京橋駅の改札を出ると、決まって立ち寄っていたのが弁護士事務所付近にある外資系高級ホテルのロビーだ。毎日会社始業前の約10分、小室さんはホテルのソファーに座り、『ねじまき鳥クロニクル』を取出しては、朝のブレイクタイムを楽しんで、事務所へ向かっていた。
 そのホテルのスタッフが、困惑した表情で明かす。
「当館のロビーは基本、宿泊したお客さまに利用して頂くための場所です。特に当館に関係ない方がロビーのソファをお使いになることを『おやめください』とは言えませんが、その時間はチェックアウトで人の出入りが多い時でもありますし…。せめて当館でお土産やお菓子、飲み物などを購入していただいたうえでご利用いただければ、とは思います」小室佳代さん 
 その後、事務所に出勤した小室さん。やがて昼休みになると、再びビルの外に出てきた。向かう先は毎日同じで、職場から程近い老舗高級百貨店である。小室さんは何も買うことなく最上階にあがり、テラスでお手製のお弁当を食べるのを日課にしていた。
 勉強で余程疲れていたのだろう、食事を終えると、椅子を2つつなげ、背もたれに足を延ばして、昼休み終了ぎりぎりまでわずかな睡眠をとっていた。平日のテラス席は、昼休みのサラリーマンにとっての憩いの場である。小室さんが“爆睡”する周りで、困惑顔を浮かべて、空席を探しウロウロするOLたちがいたのがとても印象的だった。
 当時、小室さんは毎日家から弁当とペットボトルの水を持参。ほとんどお金を使わない徹底した倹約生活を行っていた。ある時には、小室さんが佳代さんの仕事場付近の本屋で雑誌を長時間にわたり立ち読みする姿も目撃したこともある。無論、立ち読み自体とがめられるべきものではないが、眞子さまの交際相手と噂される人物の振る舞いとして、いささか疑問に思ったのも事実である。
 前出・小室家の知人が語る。
小室さんの行動の裏には母・佳代さんの影響が…?
「小室さんのそういう周囲の“空気が読めない”行動の数々は母親の佳代さんの影響が強いように思います。佳代さんは金銭的に生活が苦しい時期もあったためか、上昇志向が非常に強く、意識してかどうかはわからないが、ついつい見栄を張ってしまうことが多いんです。例えば高級雑貨店で500円くらいの小物を購入したとしても、店のロゴがよく見える一番大きなショッパーをお店に求めてしまうとか…。彼女はこの30年間、自分の全てを小室さんにつぎこみ、そのせいもあってか小室さんは佳代さんにどんどんと似てきていましたから」
 秋篠宮家の関係者は残念そうにこう語る。

「眞子さまもご結婚したら民間に降嫁するとはいえ、小室さんは今後も元皇族の夫という目で見られます。内親王とご結婚をするということは、国民に対して恥ずかしいようなことや、国民が違和感を覚えるような言動をしてはいけない。『誠実さ』が重要なのです。マスコミに追いかけられるのが嫌だというのは分かりますが、そのカメラの先には日本国民がいるということを理解しなくてはいけない。そうした想像力や物事に対する深い見方ができていないと、その思慮の浅さが日々の何気ない言動に出てしまう。秋篠宮さまがずっと求めてこられた、人間性というのは残念ながらまだ備わっていないのではないでしょうか」
国民に認められる日は来るのか?
 2017年5月14日、小室さんは川崎市内のフットサル場内にいた。ボールを必死に追いかけるものの、なかなかボールに触れられずゴールを決められない。フットサルをする小室さん 
 その2日後、NHKの報道により眞子さまとの「婚約内定」が発表され、小室さんは一躍“時の人”となった。
 だが、小室さんにはその後、「佳代さんの金銭トラブル」が報じられるなど、様々な“逆風”が吹いている。
 今年4月8日にはその金銭トラブルの経緯を説明する28ページに及ぶ文書を公表した。しかし、「名誉の問題」として解決金を支払わないとした同文書の発表からわずか4日後、一転して代理人が、小室さんは元婚約者側に「解決金をお渡しする形で解決したい」と考えていることも明らかにした。一連の対応に「納得した」と答えたのは文春オンラインのアンケートでもわずか6・7%に過ぎなかった。
 結果的に小室さんはこれまで眞子さまとの結婚問題について、“オウンゴール”しか決めることができなかった。その背景には、記者が4年前に取材し、目の当たりにした小室圭さんの「鈍感力」が影響しているように思えてならない。
 いよいよ眞子さまとのご結婚が正式に発表される。その前には小室さんは眞子さまと2人で記者会見に臨まれる予定だという。果たして、小室さんは“空気を読んで”誰もが「納得」のいくゴールを決めることができるか? ニューヨークから帰国後、実家前で報道陣に頭を下げる小室さん 
 27日夜、神奈川県内の実家前でハイヤー降りた小室さんは、何も発言することはなかったが報道陣に深々と頭を下げた。眞子さまとの会見では何を話すのだろうか。国民に声が届くことを願いたい。


テレビ朝日がスクープ撮 小室圭さんの生活を揺るがす「職場さらし」は許されるのか(成城大学教授・森暢平)

2021-09-30 10:00:00 | 日記

下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です。


 9月24日から25日にかけて、民放各局による小室圭さん(29)の直撃映像。最も問題だと感じたのは、テレビ朝日が小室さんの職場ビルの映像をさらしたことである。


「急成長している大手法律事務所で働いていることが分かった」というニュースだが、職場「特定」は、小室さんのこれからの弁護士業務への妨害ではないか。公益性・公共性のある情報だったのかという疑問を感じざるを得ない。

 テレビ朝日の25日朝のニュースは、小室さんの職場が判明したと伝えた。そのうえで、職場の外観を映しながら、「(事務所は)マンハッタン超一等地にあるこちらのビルで、17階にあるそうです」と紹介した。

 固有名詞こそ出されなかったものの、当然ながら、ネット民たちによって、すぐに事務所が特定された。さらにあろうことか、小室さんが仕事で使うメールアドレスや個人デスクの電話番号までさらされることになった。小室さんは、最先端テクノロジー会社の法務を担当するとのことだが、完全な業務妨害である。

 テレビ朝日の続報は「24日、法律事務所に入っていく様子や勤務先を出て車に乗っている姿をANNのカメラが捉えました」と報じた。映像はビルの外から隠し撮られたショット、さらには、乗用車の後部座席に乗る姿である。事務所に入る様子、車に乗る姿を「ANNのカメラが捉えた」ことがニュースなのだろうか。

 小室さんと秋篠宮家長女・眞子さま(29)は結婚し、一般人として暮らす。私たちはこれからも、小室さん夫妻がスーパーマーケットに入り買い物をする姿、電車に乗る姿を「わが社のカメラが捉えました」と無意味な「スクープ」として見せられ続けるのか。
結婚を反対する人が勤務先に接触のおそれ

 問題を感じるのは、小室さんと眞子さまの結婚に反対する一部から、ニューヨークのこの事務所にメールや電話で接触を試みる人が現れかねないことだ。この動きはすでに、宮内庁への抗議電話や、フォーダム大学へのメール問い合わせなどで見られるためである。こうした行為を煽るtwitterへの書き込みやYouTube映像が存在する。

 小室さんは私人である。これから弁護士としてニューヨークで活躍するはずだ。彼の弁護士生活の平穏を揺るがすような「職場さらし」は、本当に必要だったのか。

 小室さんは9月27日午後、日本に到着する。すでに、ネット上では「ちょんまげ」「ロン毛」「コムロン」「ポニーテール」などの揶揄で溢れている。カメラの前でポケットに手を入れた姿を批判する人たちがいる。

 小室さんの髪型をあげつらうことはハラスメントと断じていい。フジテレビが最悪の例であったが、報道が髪型などの見た目に焦点を当てることは断じて許容できない。人の見た目への揶揄が許されないことが理解できない人たちには絶望する限りである。

 こうなった以上、小室さんには、理不尽な日本社会の批判は一切無視してほしいぐらいの気持ちである。眞子さまがどんな人と結婚しても、眞子さまの選択である。「元皇族の夫らしく」振舞う必要はまったくない。

 テレビ朝日・平石直之アナウンサーはネット系討論番組の「ABEMA NEWS」の中で、

「結果、無視され続けたわけだが、後日記者会見を行うという報道もある。小室さんがイヤホンを取って『後日、会見でお話ししますので、今日はこれで失礼します』とひとこと言えば、それで終わっていた可能性もある」

「今回の小室さんの振る舞い方を見ると、私はもしかしたら『記者会見がないかもしれない』と思った。『もはや説明してもしょうがないし、僕たちはこのままいく』『いつまでも悪者扱いだ』と思っているかもしれない」

 こう主張している。

 国民の代表として取材し、その取材で見えてきたものがあるという主張である。そうだとしても、何をしてもいいということではない。

 2人の人生の素晴らしい門出に、足を引っ張る人たちが存在し、それを助長するようなテレビ局があることが残念でならない。

▽森暢平(もり・ようへい) 成城大学文芸学部教授。元毎日新聞記者。