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精神科医が「毒友と付き合うな!」と断言するワケ

2021-10-21 13:30:00 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
19万部を突破した『ストレスフリー超大全』で、著者の精神科医・樺沢紫苑氏は、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。
「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏。そのストレスフリーの本質に迫るーー(この記事は2020年7月10日付け記事を再構成したものです)
「一人でいること」のリスク
日本のある調査によると、「本当の友達が0人だと思う」と答えた人は、男性で約4割、女性で約3割にも及びました。親友や信頼できる友達がいない人は意外に多く、「深い友達がほしい」という半面、コミュニケーションの面倒くささや、コミュニケーションへの苦手意識との葛藤も見受けられます。
あなたには「親友」と呼べる友達はいるでしょうか。親友の定義は難しいですが、「本当に困ったときに相談できる友人」が親友です。あなたが余命3ヵ月を宣告されたときに、すぐに電話して知らせたい人がいるとしたら、それが親友でしょう。
ひとりカラオケやひとり焼肉など、「ひとり○○」のコンテンツが増えましたが、それでも「1人でも最高に楽しい」という人は少数派で、やはり友人や恋人、家族と行ったほうが2倍以上楽しいのです。
たとえば、レストランのフルコースで2時間、1人で食事をしても、間が持たないことでしょう。おいしい食事は、おしゃべりしながら楽しく食べることで、さらに満足度が高まります。
楽しいことをした場合、それを共有できる友人がいると、「人生が2倍楽しくなる」と言えます。
とはいえ、私の場合はそういう親友がいるかというと、たぶんいません。学生時代は、仲のよい友人もいましたが、50歳を越えてくると、彼らとのつながりは希薄になってきて、数年に一度会うか会わないかになってきました。
じゃあ、私の人生は不幸なのかというと、個人的には毎日楽しく暮らしていて、非常に幸せな人生を送っていると思います。いるに越したことはないけれど、いないからといって大きく困ることはない、というのが本音です。
Photo: Adobe Stock
友達がいると不安が半分に減る
メンタル疾患の患者さんに、「今まで、友人や家族など、誰かに相談しましたか」と質問をすると、ほとんどの患者さんは「誰にも相談したことがない」「悩みを相談できる友達がいない」と言います。
誰にも相談できないので、悩みやストレスを自分1人で抱えるしかなく、その悩みは大きくなり、心をむしばみ、やがてメンタル疾患に陥るのです。
悩みを人に相談することで、ガス抜きになり、「アウトプット」「表現」が癒やしに通じます。つまり、「人に話す」だけで、心は癒やされ、心の健康は保たれます。
心理カウンセリングは、そういう役割のものです。クライアント(来談者)は「話す」だけ、カウンセラーは「聞く」だけですが、それだけでもクライアントは癒やされます。「話す」「相談する」という行為で、不安やストレスは半分以下になるのです。
友達や家族がいない孤独な状態は、健康に悪いことがわかっています。孤独の健康へのリスクは、「タバコを1日15本吸う」「肥満者の死亡率の2倍」に匹敵します。「孤独」はあなたの心と体をむしばみます。友達がいて、定期的に会って話す。それだけで、あなたは健康でいられるし、長生きできるということです。
友達は1人いればいい
「友達100人作ろう」「みんなと仲良くしよう」という学校教育が諸悪の根源なのですが、「友達がいない人」は「ダメな人」というレッテルを貼られがちです。そういう子どもはいじめの標的になることも多く、「みんなと仲良くしよう」という理想を安易に掲げてしまう教育が、子どもに大きなプレッシャーをかけています。
みんなと仲良くする必要など、微塵もありません。自分の気に入った人、仲良くしたい人とだけ仲良くすれば十分です。仲良くしたくない人と、仲良くなろうと努力することほどストレスになることはありません。
友達は1人いれば十分です。もちろん、2~3人いれば、またそれも楽しいでしょうが、「自分は友達がたくさんいないからダメな人間」と落ち込む必要などないのです。
「毒友」なら、いないほうがマシ
何年か前に、LINEの「既読無視」が話題になりました。LINEのメッセージで「既読」になっているのに、コメントやスタンプを返さないと「既読無視?」などと言われて、非難されるのです。
それも、たったの1時間でも、返信がないと既読無視と言われてしまうので、15分おきにスマホをチェックしないといけなかったりして、お風呂にもゆっくり入れないなどと社会問題となりました。
あなたの人生を楽しく、豊かにするのが友達です。友達とは、上下関係ではないのです。送信してすぐに返信がないだけで怒り出すような人間は、あなたを「下」の存在と見ています。上下関係であなたを支配することに喜びを見出しています。
「毒友」はバッサリ切る
「親友」はあなたの人生をプラスにしますが、「毒友」はマイナスの影響を及ぼします。
「毒友」と付き合っても、百害あって一利なしです。困ったときにあなたを助けてくれることはありませんので、さっさと関係を切るべきです。
とはいえ、あなたの悪口を言いふらしたり、嫌がらせをされても面倒なので、徐々に距離をとるようにしましょう。自然と疎遠にして、関係性をトーンダウンしていくべきです。
食事などに誘われたときに、「誘ってくれてありがとう。でも、どうしても避けられない用事があって……」と、感謝しながら丁重に断ることを繰り返すと、やがて誘われなくなるはずです。
「仲間」がいれば、「友達」はいらない
先ほど述べたように、私には友達はいません。ここ3年間で、誰かの自宅に呼ばれたことは、たったの1回です。それでも寂しいと思わないのは、「仲間」がいるからなのです。
私は、友達はいませんが、「仲間」は多いほうです。本を書いている「著者同士の仲間」や、私が主宰する「ウェブ心理塾の仲間」など、100人以上はいます。
仲間というのは、共通の目的のために集まり、協力し、助け合い、応援し合う関係です。「友達」の場合、つながりの原動力は「友情」ですが、「仲間」の場合は「ビジョン、夢、目的」などが原動力となります。
仲間の場合、「目的」実現が結束力の中心となりますから、「方向性」が違うと思えば、抜けるのは自由であり、抜けたからといって関係が険悪になることはありません。
「友情」は私の場合、互いに「縛り合う」イメージがありますが、「仲間」の場合は互いに「協力し合う」関係です。足を引っ張るのではなく、ボブスレーのように後ろから押して加速をつけてあげるのが仲間です。
「仲間」のいいところは、「プライベートに干渉しない」ということです。今まで、何十回も会っている人でも、家族構成などのプライベートはまったく知らない人も結構います。すると、関係性が「楽」なのです。
「自分の目的」を明確にする
仲間を見つける方法は、次項で詳しく説明しますが、コミュニティに所属することが近道です。それぞれのコミュニティには、「目的」があります。
バスケットボールの同好会であれば、「バスケの上達」ですし、手芸サークルであれば、「手芸技術の向上や展示会への出品」です。
なんの目的もないコミュニティは、ほとんど存在しません。ということは、まずはあなた自身が「目的」を持つことからはじまるということです。
友達同士でバンドをはじめると、それは「バンド仲間」になります。仲間関係が深まれば、そこから親友が見つかることもあります。友達から仲間ができ、仲間から友達ができます。
「友達」しかいないと重たい関係だけになりますが、「仲間」がいれば寂しくないし、精神的にも楽でつながりやすいのです。仲間がいれば、「友達を作らないといけない」あるいは「友達がいないから孤独だ」という悩みからは解放されます。
「仲間」を中心にした人間関係を意識することで、「友達」関係の悩みは、解決に向かうでしょう。
「ストレスへの対処法」は不変のスキルだ!
私の臨床経験では、「几帳面でまじめな人ほどうつになりやすい」傾向を感じます。なぜなら、ストレスの原因を真正面から受け止め、不安になり、悩み続け、リセットできないからです。
悪いストレスをなくしていくことが、「ストレスフリーな人」になるためには重要です。
あなたの「考え方」「受け止め方」を少し変えるだけで、ストレスを受け流せるようになります。それだけで、「不安」や「悩み」の9割は消すことができます。
本書では、誰しもが悪いストレスを感じる「人間関係」「プライベート」「仕事」「メンタル」「健康」という5つのテーマに対し、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」を示します。「いま何をすべきか」が明確になるでしょう。
『ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)
2年の歳月をかけて書き下ろした集大成!
超・現実的で役に立つノウハウ!
多くのビジネス書では、「ストレスから逃げろ」「ストレスなんか気にするな」という精神論が書かれていますが、そのようなアドバイスは非現実的です。
樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家



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