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これ「自宅療養」ですか? ある感染者、10日間の記録

2021-09-06 08:30:00 | 日記

下記の記事は朝日新聞デジタルからの借用(コピー)です。

新型コロナウイルスに感染し、自宅療養を余儀なくされる人が急増している。東京都内で夫と2人暮らしの女性(40)は10日間の療養中、SNS上で日々の思いや出来事をつぶやき続けた。回復したいま、こう思う。これって、「療養」ですか?
    * 「自宅療養」って言い方、おかしくないですか?
「明日生きて起きられるか」
 12日午前1時19分 (血中酸素飽和度を測る)パルスオキシメーター買おうかな。行政のはいつになるかわからないし…
 感染判明はこの前日。夫(37)は6日からのどの痛みなどの症状が出始め、9日に感染が判明していた。自分は徒歩圏にパートの仕事に出かけるだけで、夫も在宅勤務。外出するのは買い物や休日の昼食くらい。どこで感染したのか。夫にはこの日も保健所からの連絡はない。情報を集めるため、2年間使っていなかったツイッターのアカウントで投稿を始めた。
 12日午前11時25分 保健所からの連絡も無く、行政からの指示や支援もなく、不安な毎日を過ごしています
女性が投稿したツイート。その後も自身の状況や出来事について投稿し続けた=女性提供
 この日、夫に保健所から自宅療養を告げる連絡が。感染から3日後。遅い。都が手配する食料は到着に時間がかかると言われたらしい。前日にネットで注文した食料はこの日届いた。平熱は36度台前半だが、37度台まで上がったり下がったり。せきや鼻水などの症状にも悩まされた。感染者が情報共有するのに使う「#コロナ闘病中のみんなで話そう」などのハッシュタグを検索するのが日課に。「苦しいのは自分だけではない」と少し安心できた。
ここから続き
 13日午後4時43分 保健所からやっと連絡来た!! 夫の時と同じで、事務の人だった。あんまり詳しく聞き取りされた感じしないけど、大丈夫かな?
 「本来は保健師が対応するが、手がいっぱいなので事務の私で」と言われ、「自分で自分の身を守るしかない」と思った。聞き取りは20分ほどで家族の有無や体調の確認など、マニュアルに沿うように淡々と進んだ。勤務状況や行動履歴は、全く聞かれなかった。夕方、ポストにパルスオキシメーターが届いていた。においが感じられなくなり、感染を実感する。
保健所から届いたパルスオキシメーターを使って自宅で血中酸素飽和度を測る女性=女性提供
 14日午後10時6分 今日は、ずっと36度台後半。このまま上がらないでほしい
 発熱、せき、鼻水、嗅覚(きゅうかく)障害。日々変わる症状に、明日は生きて起きられるのかなと考えてしまう。体温は夜になると37度台に。ツイッターで投稿に返信したり、別室で療養中の夫とラインで趣味の話をしたりして気を紛らわせる。
食料は6日目、電話は3回「現実は自宅放置」
 16日午後3時17分 夫は、体温37・5度以下が解熱剤なしで4日間続いてるので、本日で療養期間終了です。咳(せき)と嗅覚障害が残ってるみたいですが…
 自分には保健所から2回目の電話。「体調が安定している。次の連絡は療養終了予定の20日」という。夫に「軽症だからいいけど、体調が悪かったら不安で嫌だね」と話す。都からの夫分の食料は感染判明7日目の15日に届き、自分の分はこの日到着。感染判明から6日目だ。
女性の感染判明から6日目に女性の元に届いた東京都からの食料。カップ麺や缶詰、水などが並ぶ=女性提供
 18日午後2時18分 現実は、自宅療養ではなく、自宅放置です。感染しても結局は自分達で何とかしなくちゃいけない。国や自治体などの助けが得られると思ったら大間違い
 都内の親子3人が感染し、自宅療養中の40代の母親が亡くなったというニュースを知り、こうツイート。区のホームページには「療養期間中は毎日体調確認の電話連絡」とある。でも、保健所からの連絡はこれまで2回だけだ。自分で手配しなければ、食料も底を突く。
 20日午後8時15分 明日から普通の生活に戻る。感染対策、今まで通りじゃダメなんだよね。今までも、対策してたけどより一層対策しないと
 昼過ぎに保健所から3回目の電話で療養解除が告げられた。翌21日夕、近所のスーパーへ。11日ぶりに外に出て、風を心地よく感じた。それでものどの違和感や咳、嗅覚障害などが残る。感染経路はわからないまま。感染前よりも、外に出るのが怖いと思った。(山口啓太)
自宅療養者ケアも逼迫
 東京都は昨年11月、「フォローアップセンター」を設置。自宅療養者の健康観察などを担う。都防疫・情報管理課によると、保健所の負担を軽減する狙いから、対象を都が保健所を設置する多摩地域の市町から全域に今年1月に拡大。LINE(ライン)や電話で健康状態を確認する。自宅療養者の急増を受け、対象を65歳未満から、先月28日以降は30歳未満、今月26日以降は40歳未満に絞る。40歳以上は各保健所が担う。
 配食やパルスオキシメーターの貸し出し依頼も、センターが保健所を通じて受け付ける。保健所が療養者に希望を聞き取り、午前中にシステム上で入力すれば、食料とパルスオキシメーターがその2日後に届くことになっている。
 ただ関係者によると、保健所の態勢は逼迫(ひっぱく)しており、最初の電話連絡まで数日かかり、希望の聞き取りが遅くなる場合も。またショートメッセージによる連絡にとどまり、希望の聞き取りがされないこともあるという。都の担当者は「自宅療養者は増加してはいるが、引き続き態勢強化に取り組みたい」としている。



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