SP♪IDDM+レイノー!!

・・・って、インスリンでおなかいっぱいなんですけど・・・

ふーウン、ふーウン(後編)♪

2011-01-19 09:19:11 | 健康
前期破水してしまったので、帝王切開のため「絶食・絶飲」カードが、私のベッドに掛けられました。

ところが、いろいろな診察の結果、「やっぱり自然分娩にしましょう。」という事に。


陣痛室から分娩室へ向かう途中、慣れない手つきで新生児を抱いている男性を見かけました。

多分その数十分前に、初めてパパになったんでしょうね。

赤ちゃんのあやし方も、ぎこちない。

でも、新米パパの全身から、嬉しさがあふれていました。

微笑ましい・・・とか、のんきな事を言ってる場合じゃなかった・・・

陣痛が始まってるんだから♪



逆子の場合、陣痛がきて、その自然な流れで産むのは、リスキーだそうです。

呼吸法で、痛みを紛らわして、何度も陣痛をやり過ごします。

そうこうしているうちに、気が付くと、分娩室に、次々と人が入って来ています。

私の周りに、看護学生さんが、ずら~っとならんで、みんなで「ふーウン、ふーウン♪」

普通じゃないお産の時には、実習生に集合がかかるそうですね。

「もうすぐ逆子ちゃんが産まれるから、手のあいている人は、見てきなさーい!」って。

陣痛が来る度に、私の手をしっかり握り締めてくれる実習生さんもいて、心強かったです♪


ノーマルなお産では、赤ちゃんは、頭から誕生しますが、我が子は、お尻から登場!

なんとか、足まで出て、ばたばたしていましたが、そこでストップしてしまいました。

そうですよね。

一番大きいのが、頭なんですから。

ストップしている間に、臍帯が圧迫されてしまい、産まれてきても、産声は無し。

つまり、呼吸していない。

顔は土気色で、ぴくりとも動かない。

逆子の場合では、良くある事だそうです。

ベッドに寝かされた我が子は、数人の看護婦さんや助産婦さんたちに、全身をパチパチ叩かれています。

「おーい!起きなさーーい!」

「おーい!起きるのよーー!」

10分後、やっと「ふわ~」みたいな声を上げてくれました。


妊娠中、マタニティ雑誌で、他人の出産シーンの記事を読んでは、感動しまくっていました。

そんなんじゃ、自分自身のお産の時、どれだけ喜びでぐじゅぐじゅになるのか、ちょっと心配でした。

ところが、実際は、感動する余裕なんて、全くなし。

我が子が、看護婦さんたちにパチパチされている様子を、ただじっと見ているだけです。

呼吸開始後はすぐに、別の階にある小児科へダッシュする看護婦さんに、抱かれて行ってしまいました。


幸い、少し新生児黄疸が出た程度で、酸素マスクの弊害もなく、無事退院出来ました。

その長男は、もうすぐ21歳になります♪


ところで、後から母に聞いた話では、私も妹も、逆子だったそうです。


遺伝するの?