「やっぱり、トカの耳の横には傷があるの。で、あなたヘビのすみか知ってる?」
「おじょうさん、もしやヘビのすみかにいくきじゃぁ。やめときなよ!いくらあんたがデカいからってね。おおぜいでおそわれたらおしまいだよ。」
「それでも、行く。だって友だちだもん。おねがい、ヘビのすみかをおしえて。
「わっ、わかったよ。後悔すんじゃないぞ。」
「うん。」
「谷をまっすぐにいって、左に曲がる。そこへ行けばすぐ入口なんてわかるさ。」
「どうして?」
「どうしてって、ヘビが見張っているんだよ。」
「こっこう入るの、大変になりそう。」
「でも大丈夫だ。うらがわにひみつのトンネルがある。そこをとおって行けば無事に中に入れるだろう。」
「ありがとう。」
「気を付けるんだよ~!」
「はーい。でも大丈夫かな、たしかここを左に、、、、。あれ、えっ、えっ。」
わたしは見た。ヘビがたくさんいてこちらにやってくるのが、、、。
わたしは、びっくりして逃げた。
「はぁっ、はぁっ、どいしてもう少しで行けたのに。あっ、そうだ!」わたしはヘビがいる場所へ走って行きドーナッツを投げた。するとヘビがドーナッツを食べた。
「えっ、えっ、食べるんだ。まっ、良かった。」わたしはヘビがドーナッツを食べている間に裏のトンネルをくぐり中へとはいっていった。すると苦しんでいる声がした。
「ウッウッウッ~。」
「あっ、ぜったいトカだ!!」わたしは少しのぞいてみた。するとヘビに手がはえていてトカをグッと握っていたので、「あっあっあっ」と声を出してしまった。
「う~ん、だれかの声がきこえるぞ。だれだ、出てこい!」
わたしは怖くて逃げようとした。「ウッウッウッ~。」でもトカのくるしんでいる声が心にひびいた。わたしはあきらめるわけにいかないと強く思った。そしてヘビがトカを食べようとした瞬間、わたしは手に持っていたドーナッツをヘビの口の中に入れた。
すると、「なっ、なんだ。こんなにおいしいもの生まれて初めてだ。うん、うまい。」
ヘビはドーナッツがおいしすぎて、トカをにぎっていた手が開き、トカが落ちていった。
「あっ、トカー。」そう呼んだ瞬間だった。下からたくさの虫たちが押し寄せてきたのです。「み、みんな!!」わたしはおどろきと、うれしさで心がいっぱいだった。
「みんな、ありがとう!」
「なんだい、友だちなんだから助けに行くにきまってんだろ!!」
「そうだね。」
「さぁ、ハミーも急いでトカのところに行きな。」
「ありがとう。」わたしは、虫さんたちとヘビが戦っている間に急いで下にいった。するとトカがボロボロになって倒れていた。
==次回に続く
ファンタジーな世界を子どもたちは旅している。
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