今年で創立40周年を迎えたさんあいでは、分厚い記念誌を作る代わりに、思い出の写真集(フォトブック)を作った。その写真集の中には今生活している中高生たちの幼い当時の写真も掲載されている。皆、一応に小さくてかわいかったと思うと同時に、愛着障害からくる様々な課題が成長するにしたがって顕在化してきていることに心を乱される思いにもなる。
「職員として彼らのために適切な養育ができたのだろうか?」との自問は、子どもの成長を確認するつどに思うことである。 園を出て進学や就職に歩み出すときは近い。彼らのこれからの進路や自立への道筋は決して楽観視できるものではない。当たり前のように親の援助で大学に行き就職できる子に比べて、背負っている重荷が違うのだ。
しかし、施設として職員としてベストを尽くしたと思えることもある。それは、みんな健康で身体も大きく成長していることだ。今、16.3%の児童が貧困家庭の子どもたちだ。彼らの中には、満足に3食を食べられない子もいるという。 さんあいの子どもたちは、心の課題は引きずりつつも、健康に育っている。栄養のバランスを考えた食事を提供し、好き嫌いがなくなるような食育を行い、そして安全・安心の生活を確保してきた。これが施設と職員が努力してきたことであり、自己を評価できることではないだろうか。
子ども達は、成長し続ける。 健康な身体があれば、今ある課題も大人になってから克服できるかもしれない。子どもたちには、健康を強味にこれからも歩んでほしいと願う。
健康に成長するための基本は、毎日、栄養のあるものをきちっと食べる。
健康に成長するには、学校での勉強や運動が欠かせない。
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