パルパイヨ亭気分。

四銃士が周囲を気にせず語り合ったパルパイヨ亭で語る気分で。

国立の12月歌舞伎

2019年12月31日 | 舞台・ライブ

12月21日、国立劇場にでかけた。


近江源氏先陣館-盛綱陣屋-と蝙蝠の安さんの二本立て。


3階B席下手寄りで鑑賞。

〈近江源氏先陣館-盛綱陣屋-〉
白鴎のセリフ回しはやっぱり圧巻。この芸術的なセリフ回しを聴く、見るためだけにチケット代を払っても惜しくない。
孫に切腹を言い渡すことになる微妙の吉弥、父母に会いたいとだだをこねる孫小四郎の幸一郎のやりとりにはやはり胸を締め付けられる。幸一郎は声がよく通り、物語の悲劇性をよく伝えていた。


盛綱陣屋が終わり、所作台が片付けられる。


次の演目はチャップリンの映画「街の灯」を歌舞伎化した作品。白黒映画を意識してか花道と舞台床には黒い敷物が。

〈蝙蝠の安さん〉
放浪者の安さんが、目の不自由な花売り娘に出会い、目の治療費を得ようと腐心。治療費を得たもののお尋ね者となるも、なんとか治療費を渡して娘の目は快方。目の見えるようになった娘の前に安さんが現れるが娘は安さんが誰かわからない。花を手渡ししてその感触で、自分によくしてくれた人物と思い至るも、安さんは去って行く…
目の不自由な娘さんにまつわる王道物語の原点はっチャップリンの街の灯だったのか。

ストーリーは切ないが、笑いどころ満載。安さんの幸四郎と酔った時だけ安さんと親友になる大金持ち上総屋新兵衛の猿弥とのやりとりは小ネタもいっぱいあり爆笑の連続。
花売り娘の新悟も女形の中では独特の声質で作品の雰囲気に合っていた。
人が乗れる実物大、大仏の掌や、視点を帰るため上下する橋など、大道具も見応え充分だった。

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