この倭人即ち日本人の風習は、その後も殆ど変らなかったようで、江戸時代後半に日本を訪れ、長崎の出島から江戸まで赴いたとある西洋人の学者は、清や朝鮮では女性は奴隷同然の扱いであるのに、日本ではどこへ行っても男女が同席し、女性が当然のように大路や街道を往来していることに驚いています。因みに「酒好き」という性癖についても後年外国人から度々指摘されることになるのですが。身分に上下の差がある者同士の対応などは、そのままこれを宣教師が見た戦国時代の日本の風景と言われても何ら違和感を覚えないもので、これもまた千年以上の時を超えてなお変らぬ日本人の姿と言えるでしょう。 . . . 本文を読む