NPO法人 三千里鐵道 

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3.1節90周年ー李大統領の祝辞(抜粋)

2009年03月03日 | 南域内情勢
論評抜きで、独立記念館での式典で行った祝辞の南北問題部分だけを抜粋した。
前段部分は経済危機克服に関して。対日メッセージはなし。namsang




愛する国内外同胞の皆さん, 3.1 運動で先烈たちが叫んだことは `民族自存'と `全人類の 共存同生'でした. しかし不幸にも私たちは光復以後 60余年が経つのに分断の桎梏を脱することができません.

私は北側の同胞たちに言いたいです. 全世界で北朝鮮同胞たちの生活と幸せを本当に思って一番心配する国は大韓民国です.

北朝鮮を本当に守ってくれるのは核兵器とミサイルではなく、南北協力と国際社会との協力です.

誰も韓半島の安寧と平和を毀損してはいけないのです. それは決して成功することはできません.

非核化は北朝鮮が国際社会の一員として早く発展することができる近道です. 私たちはその過程で果敢に国際社会とともに北朝鮮を支援する用意ができています.

南と北は相手を認めて尊重し、平和的に共存, 共営して行こうと合議しました. 私はこのような南北間の申合せ事項を尊重し, これを土台にして南北間の対話と協力を発展させて行こうとします.

無条件の対話再開の門は、今も開かれています. 南と北は早いうちに話し合わなければなりません. 3.1 精神の教えどおり南と北が会って韓民族の跳躍のために合心しなければなりません.

尊敬する国民の皆さん, 私は危機の前でより強く団結する我が民族の底力を信じます. いくら大変でも希望を失わない我が民族の熱情を信じます.

私たちは皆自信を持って、この難局に挑戦し勝ち抜きましょう! 自分の物を分け与え、お互いに慰め励まし合いましょう!
共同の目標に向けて、違いを乗り越え力を集めた先烈たちの意志を奉じ、皆力を合わせて力強く進みましょう! ありがとうございます.





米州民和協から、北域緑化支援金が送られた

2009年03月03日 | 北域緑化関連消息
久しぶりに覗いたサイトにこんな記事が。丁世鉉先生、アメリカで講演!


米州西部民和協 - 北朝鮮山林緑化支援寄付金伝達

2009-01-13

民和協米洲協議会が、北朝鮮山林緑化支援金 5,000ドルを民和協に送った.

2007年にアメリカ LAで創立した民和協米洲協議会は、その間韓半島青い森運動を通じて米洲海外同胞たちを対象にした募金活動を行ってきた.

米洲民和協が送った支援金は、北朝鮮山林緑化事業に使われる予定。







統一部創設40周年-奇妙な沿革報告

2009年03月03日 | 南北関係関連消息
3.1記念式典での李大統領の挨拶に、久々に北への「誠意」のこもったメッセージに接した。無条件の対話を呼びかける内容だ。
あくる日の統一部創設40周年式典の様子を、記者が報告している。昨年2月大統領就任式での感動?が蘇る李大統領の挨拶ではあったが、翌日の40周年を見るとまた冷めてくる。真意は?美しい言葉の裏に何かを秘めているようで、時折怖さを感じる。namsang



奇妙な沿革報告
創設 40周年を迎えた統一部の現住所

2009年 03月 02日 (月) 金記者

1969年 3月 1日朴正煕政権下で国土統一院という名称で 45人の職員で出発した統一部が 40周年を迎えた.

2日統一部は 40周年記念行事を行った.

ところが 統一部が歩いて来た 40年を要約して発表する ‘沿革報告’を受けとった記者は首をかしげた.

1970年代 ‘7.4南北共同声明’を言及することは勿論 “1991年 12月第5次南北高位級会談で ‘南北間の和解と不可侵及び交流.協力に関する合意書’が締結され統一業務推進の方向性が定った”と強調した.

しかし “2000年代は南北間交流協力が拡がる時期だった”と言いながらも 2003年 ‘南北出入り事務所’ 設置から紹介した. 2000年 6.15共同宣言と 2007年 10.4宣言は最初から言及しなかったのだ. まことに怪しげな, いや情けない.

招請された前職統一部長官もノ・テウ, キム・ヨンサム政権時代の長官を勤めたイ・ホング前副総理と李明博政府の長官である金夏中前長官だけだった.
玄インテッ統一部長官は記念の辞で南北基本合意書を言及したが、やはり 6.15共同宣言と 10.4宣言は口にしなかった. 代わり “南北韓は既存の合意を尊重”しなければならないとばかり言った. 前日 3.1節記念辞で李明博大統領が “南北の間申合せ事項を尊重すること”と言った発言より消極的表現にとどまったわけだ.

大統領や長官が '既存の合意'に 6.15, 10.4宣言の合意が含まれるということが分からないわけないが、北側があのように強調しているにもかかわらず無視を決め込むのは現政府の 'コード'や '戦略'であるように見える.

また現長官は “私たちは北朝鮮と話し合うでしょう”と “対話を通じて新しい希望と発展的未来を求めて行く”と言ってはいるが、やはり前日李大統領が “無条件の対話開始の門は今も開かれている”と “北は早いうちに話し合わなければならない”と言う立場からで半歩も進んでいなかった.
玄長官は “早いうちに私たちは南北関係をよく発展させて行くためのさまざまな事をするようになるはずであり, そのようになれば南北関係は一段階もっと高く発展することができる”と希望的観測をしたが、凍りついた南北関係をとかすどのような具体的方案も提示しなかった.

"去る 40年に引き継ぎ、これから統一部は我が民族に迫る難関を乗り越えて一番成功的な統一を成すことに記録されるでしょう"という玄長官の意志と予言が的中するのをただ眺めるしかない無力感を感じた一日だった.