★今月末ごろ、ジミー・カーターが北朝鮮を訪問する。期待の高まる中、統一ニュースに貴重な論評が載った。N
万に一つ, カーター北朝鮮訪問が失敗するならば?
<連載>チャン・チャンジュンの統一虫眼鏡(70)
2011年04月15日(金)14:13:23チャン・チャンジュン92jcj@hanmail.net
ジミー・カーターの4月末 北朝鮮訪問が、成功するであろうとの楽観的展望がる。
ウィ・ソンナク6者会談首席代表であり韓半島平和交渉本部長は、4月12日 キャンベル米国務部次官補に会って
“(天安艦・延坪島)謝罪が6者会談再開に直接的に繋がってはいない”
と話した。
4月7日チョン・ヨンウ大統領府外交安保首席秘書官が
“天安艦事件・延坪島砲撃の謝罪と非核化が南北対話の前提”としたのに比べれば、大きな進展に違いない。 米国の‘説得’が功を奏したものとみられる。
●注目される変化
一方ウィ・ソンナク発言が出てくる前日の4月11日、武大偉中国、韓半島事務特別代表は‘南北首席代表会談-北米首席代表会談-6者会談首席代表会談’という三段階6者会談再開プロセスを検討中であると明らかにした。
4月7日キム・ケグァン北外務省副相とカット キャンベルが同時に中国を訪問した。武大偉のこのような発言は、キム・ケグァン副首相に会った後である点で、北中米間に日程の了解が調整されたと解釈される。 その間‘南北核会談’を強調してきたMB政府の立場を勘案し、北中米間の調整がなされたと解釈することができる。
ウィ・ソンナクはこの問題に関連した‘6者会談南北首席代表間会談がなされる場合、二事件(天安と延坪島事件)を扱うか?’という質問に
“互いにどう定めるかの成り行き次第”と答えた。 中国側が提案した6者会談再開3段階プロセスを韓国政府も受け入れていることを示唆しているのだ。
カーター北朝鮮訪問が成功し、6者会談再開プロセスが近い将来始まると楽観される所以である。
ここにスティーブンソン駐韓米国大使も発言。 4月7日スティーブンソンは
“北朝鮮と真正性ある対話のために色々な接触と努力をしている”
“1,2ヶ月以内に良い状況が造成されると期待される”
という希望を表明した。
彼女はまた
“米国は過去北米間‘サラミ交渉(一つのカードをいくつかに分けて段階的に扱う戦術)’をこれ以上願わない。対北朝鮮対話の枠組みと格式には、執着しない”と言及することによって、カーター北朝鮮訪問の新しい目的を暗示した。
●カーター北朝鮮訪問目的、再分析
事実カーター北朝鮮訪問に先んじて6者会談再開プロセスを合意するための外交的努力が展開しているという点で、カーター北朝鮮訪問は6者会談再開動力を確保することが目的でないことが確認された。 6者会談再開のための合意が目的ならば、あえてカーターが北朝鮮を訪問する必要がないためだ。
したがってカーター北朝鮮訪問は他の目的、すなわちより大きな目的を持っているものと予想される。
それが何か。 ‘サラミ交渉をこれ以上願わない’というスティーブンソン発言は、より包括的な解決法を米国が願っていることを予想させる。
オバマ大統領を始めとした米行政府では、北側の核兵器放棄に対して疑問を持っている。 その疑問が解けてこそ交渉を進展させることができ、強硬派らの交渉反対世論もなだめることができ、イ・ミョンバク政府‘説得’も可能だ。
したがってジミー・カーターの北朝鮮訪問は、北側の核放棄意志をより明確に確認するためのものと見られる。 もしこのような北朝鮮訪問目的が成功するならば、今後再開される6者会談は、速度感をもって進行されることになる。それでこそ来年大統領選挙でオバマは有利な政治的位置を占めることができる。
したがってスティーブンソンが
“(2~3ヶ月が過ぎた)その時も新しい雰囲気が作られることがなければ、より深刻な挫折的状況になるだろう”
と話をしたことは、カーター北朝鮮訪問が失敗した場合の破局的状況を心配した発言とみられる。
●北側はカーターに米国が願う答を与えるだろうか?
すでに統一虫眼鏡69号で言及したように、北側は米国と‘度量が大きい対話’を準備していて、軍部もこれに同意した。 北側もやはり米国に対する強力な疑念を持っている。 米国が果たして北が憂慮する安保不安を解消できるだろうか。 オバマ行政府はそれに対する確実な担保を与えられるか。
北側はカーターを通じてこのような米行政府の意思を確認したいのだ。 これがいわゆる‘度量が大きい対話’だ。 カーターが言及した平和条約(peace treaty)は北側が聞きたがる、まさにその返事だ。
したがって北米両側はカーターという人物を媒介として、‘核放棄vs平和条約’が取り引き可能なのかの可否を打診しようとすることだ。 もしこのような取り引きが可能だという確信を北米両側が持つようになるならば、6者会談はそれこそ速度感をもって進行されるであろう。
カーター北朝鮮訪問とは別に、現在進行している6者会談再開プロセスのための外交は、カーター北朝鮮訪問が成功する場合、これを一日も早く推進するための北米両側の戦略的要求が一致したためだ。
●カーター北朝鮮訪問失敗の場合
したがってカーター北朝鮮訪問は、米国や北側でも非常に大きい冒険にならざるをえない。 カーター北朝鮮訪問が成功するならば韓半島問題は解決方向に進むだろうが、もし失敗するならば‘挫折的状況’に遭遇するであろう。 北・米国は相手方により一層不信を抱き、不信は敵対意識を強化し、敵対政策と敵対行為を強化することになる。
こうなれば、現在議論されている6者会談再開プロセスさえも中断させるだろう。
4月3日国連軍縮会議で北側代表が
“米国の対朝鮮敵視政策が加重されれば、自衛的核抑制力をより一層強化していくだろう”
と明らかにしたように
北側はカーター北朝鮮訪問が失敗するならば核実験とミサイル発射なども辞さないであろう。 米国もこれに制裁強化で応酬し、韓半島の緊張はさらに高まるだろう。
南北関係の緊張も高まり、対北朝鮮ビラ散布、対北朝鮮軍事訓練などを口実に、第2の延坪島砲撃事件再発、北米関係の最高潮緊張局面が想定される。
もちろんこのような危機は北・米も憂慮していて、それを回避するため現在、対話雰囲気の形成がなされているのかもしれない。
カーター北朝鮮訪問が失敗した時に予想される破局的状況は、カーター北朝鮮訪問が必ず成功しなければならない強力な理由でもある。
万に一つ, カーター北朝鮮訪問が失敗するならば?
<連載>チャン・チャンジュンの統一虫眼鏡(70)
2011年04月15日(金)14:13:23チャン・チャンジュン92jcj@hanmail.net
ジミー・カーターの4月末 北朝鮮訪問が、成功するであろうとの楽観的展望がる。
ウィ・ソンナク6者会談首席代表であり韓半島平和交渉本部長は、4月12日 キャンベル米国務部次官補に会って
“(天安艦・延坪島)謝罪が6者会談再開に直接的に繋がってはいない”
と話した。
4月7日チョン・ヨンウ大統領府外交安保首席秘書官が
“天安艦事件・延坪島砲撃の謝罪と非核化が南北対話の前提”としたのに比べれば、大きな進展に違いない。 米国の‘説得’が功を奏したものとみられる。
●注目される変化
一方ウィ・ソンナク発言が出てくる前日の4月11日、武大偉中国、韓半島事務特別代表は‘南北首席代表会談-北米首席代表会談-6者会談首席代表会談’という三段階6者会談再開プロセスを検討中であると明らかにした。
4月7日キム・ケグァン北外務省副相とカット キャンベルが同時に中国を訪問した。武大偉のこのような発言は、キム・ケグァン副首相に会った後である点で、北中米間に日程の了解が調整されたと解釈される。 その間‘南北核会談’を強調してきたMB政府の立場を勘案し、北中米間の調整がなされたと解釈することができる。
ウィ・ソンナクはこの問題に関連した‘6者会談南北首席代表間会談がなされる場合、二事件(天安と延坪島事件)を扱うか?’という質問に
“互いにどう定めるかの成り行き次第”と答えた。 中国側が提案した6者会談再開3段階プロセスを韓国政府も受け入れていることを示唆しているのだ。
カーター北朝鮮訪問が成功し、6者会談再開プロセスが近い将来始まると楽観される所以である。
ここにスティーブンソン駐韓米国大使も発言。 4月7日スティーブンソンは
“北朝鮮と真正性ある対話のために色々な接触と努力をしている”
“1,2ヶ月以内に良い状況が造成されると期待される”
という希望を表明した。
彼女はまた
“米国は過去北米間‘サラミ交渉(一つのカードをいくつかに分けて段階的に扱う戦術)’をこれ以上願わない。対北朝鮮対話の枠組みと格式には、執着しない”と言及することによって、カーター北朝鮮訪問の新しい目的を暗示した。
●カーター北朝鮮訪問目的、再分析
事実カーター北朝鮮訪問に先んじて6者会談再開プロセスを合意するための外交的努力が展開しているという点で、カーター北朝鮮訪問は6者会談再開動力を確保することが目的でないことが確認された。 6者会談再開のための合意が目的ならば、あえてカーターが北朝鮮を訪問する必要がないためだ。
したがってカーター北朝鮮訪問は他の目的、すなわちより大きな目的を持っているものと予想される。
それが何か。 ‘サラミ交渉をこれ以上願わない’というスティーブンソン発言は、より包括的な解決法を米国が願っていることを予想させる。
オバマ大統領を始めとした米行政府では、北側の核兵器放棄に対して疑問を持っている。 その疑問が解けてこそ交渉を進展させることができ、強硬派らの交渉反対世論もなだめることができ、イ・ミョンバク政府‘説得’も可能だ。
したがってジミー・カーターの北朝鮮訪問は、北側の核放棄意志をより明確に確認するためのものと見られる。 もしこのような北朝鮮訪問目的が成功するならば、今後再開される6者会談は、速度感をもって進行されることになる。それでこそ来年大統領選挙でオバマは有利な政治的位置を占めることができる。
したがってスティーブンソンが
“(2~3ヶ月が過ぎた)その時も新しい雰囲気が作られることがなければ、より深刻な挫折的状況になるだろう”
と話をしたことは、カーター北朝鮮訪問が失敗した場合の破局的状況を心配した発言とみられる。
●北側はカーターに米国が願う答を与えるだろうか?
すでに統一虫眼鏡69号で言及したように、北側は米国と‘度量が大きい対話’を準備していて、軍部もこれに同意した。 北側もやはり米国に対する強力な疑念を持っている。 米国が果たして北が憂慮する安保不安を解消できるだろうか。 オバマ行政府はそれに対する確実な担保を与えられるか。
北側はカーターを通じてこのような米行政府の意思を確認したいのだ。 これがいわゆる‘度量が大きい対話’だ。 カーターが言及した平和条約(peace treaty)は北側が聞きたがる、まさにその返事だ。
したがって北米両側はカーターという人物を媒介として、‘核放棄vs平和条約’が取り引き可能なのかの可否を打診しようとすることだ。 もしこのような取り引きが可能だという確信を北米両側が持つようになるならば、6者会談はそれこそ速度感をもって進行されるであろう。
カーター北朝鮮訪問とは別に、現在進行している6者会談再開プロセスのための外交は、カーター北朝鮮訪問が成功する場合、これを一日も早く推進するための北米両側の戦略的要求が一致したためだ。
●カーター北朝鮮訪問失敗の場合
したがってカーター北朝鮮訪問は、米国や北側でも非常に大きい冒険にならざるをえない。 カーター北朝鮮訪問が成功するならば韓半島問題は解決方向に進むだろうが、もし失敗するならば‘挫折的状況’に遭遇するであろう。 北・米国は相手方により一層不信を抱き、不信は敵対意識を強化し、敵対政策と敵対行為を強化することになる。
こうなれば、現在議論されている6者会談再開プロセスさえも中断させるだろう。
4月3日国連軍縮会議で北側代表が
“米国の対朝鮮敵視政策が加重されれば、自衛的核抑制力をより一層強化していくだろう”
と明らかにしたように
北側はカーター北朝鮮訪問が失敗するならば核実験とミサイル発射なども辞さないであろう。 米国もこれに制裁強化で応酬し、韓半島の緊張はさらに高まるだろう。
南北関係の緊張も高まり、対北朝鮮ビラ散布、対北朝鮮軍事訓練などを口実に、第2の延坪島砲撃事件再発、北米関係の最高潮緊張局面が想定される。
もちろんこのような危機は北・米も憂慮していて、それを回避するため現在、対話雰囲気の形成がなされているのかもしれない。
カーター北朝鮮訪問が失敗した時に予想される破局的状況は、カーター北朝鮮訪問が必ず成功しなければならない強力な理由でもある。
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