地球をくるりと一周り

《ちょっと世界一周して来ます。頭もお金も足りないので、無理をせずに行けるとこだけ、行けるとこまで。》

静 (ブルガリア ソフィア)

2004年12月29日 | Weblog
アレクサンダル・ネフスキー教会

中に入ると、泣きそうな顔をした同世代の女の子がいました。
歩けば空気が動くのが伝わりそうなほど静か。
そんな中で彼女は何か悲しい出来事を整理してるんだろうか。

今まで色々な国の人に
「宗教は何?」って聞かれてきた。
一応は仏教だと答えるものの、私は特別に何かを信仰してるって訳じゃない。
困った時に「神様」って思うだけ。
でも宗教を重んじている人々には、その「神様」が何であるかがすごく重要なこと。

宗教問題。
私の浅い知恵でそれを語れる気はまるでなく、宗教が必要なのかそうでないのかそれすらも分からない。

でも、救われたい時に訪れる
そんな場所が人間には必要なのかも知れないってことは分かった気がする。

私は、どうしようもなく弱っちゃった時どうしていただろう?

何か嫌なことがあった時はお布団に入る事にしてる。
それで気合入れて寝ちゃうの。
目が覚めると多少気分が違ってるから。

でも寝られる場所がない時は?
んー…喉元過ぎればだねぇ どうしてたか忘れちゃったよ
けどたぶん、へっちゃらなフリをしてた
だって街を歩きながら泣いちゃう訳にはいかないし
笑えってそう言い聞かせて歩いてた

もちろん、友達に支えてもらった時だって沢山ある

でも友達に迷惑をかけるほどじゃない時とか
なんだか分からないけれど疲れちゃってて
背中をポンと押されたら泣き出しそうな私がいたりとか
そんな時ってそれをうまく人には話せないから
やっぱり自分の中にしまって置く事が多い

そういう時に行く場所があるってすごく心強いと思う
日本に居て一人で泣きそうな顔が出来る場所ってなかなか思いつかない
土手とか夜景が綺麗な所かなって思うんだけど、そこって季節と時間を選ぶよね
真夏の炎天下で何か悩む気にはなれないし
真冬の木枯らし吹く中でそうそう長くは悩めない

そこでホラ教会ですよ
ここなら屋内だし、いつだって何かを悩んでいい場所になってる
悩むための空間 弱く居ていい空間
救われたい時に訪れる場所

ここがあるだけで人はちょっと強く優しくなれるかも知れない

高い高い天井と、そこに貼られた美しいステンドグラス
降り注ぐ色とりどりの光に照らされた十字架を眺めながら
そんな事を思ったエミネさんでありました。


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