私用に出かけた温泉街
貴女の姿に逢った
瞳に映り近つき来る人
和服姿が良く似合う
見覚えのある色白な人
目線を落とし乱れない足運び
君の姿は他人を拒否する容姿
眺めて声を掛けた
「急ぎ足でどうしたの」
はっと見上げて驚く顔が
微笑みに変り貴方何故此処にと
「これから帰るのだけど送ろうか?」
「電車の時間に合わせ急いでいたの」
「気が付かずに ごめんなさい」
「嬉しいわ ご一緒させて」微笑む顔
何時も素直で可愛い人だと思う
巷では冷たい感じの女と噂
顔立ちのせいであろう
近寄りがたい美しさが人を遠ざける
彼女の笑顔を知らない人々は
本当の君の暖かい心を知らない
優しく可愛い人と伝えたい思いと
意地悪だから僕だけの貴女
愛する君だからと我儘な心が浮かぶ!
「花に似て 貴女の心知らぬ人 僕だけの君 愛しき人よ」
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