ちょっと前に新聞のコラムで「下流社会」という本について書いてあったのを
見て、この本を読んでみたい!と強く思い、
「そんな読書の時間どこにあるのさ?」と言われてもおかしくない中で
私は思わず買ってしまった。
つねづね夫婦で「貧乏の連鎖」について話し合いをしている。
この「貧乏の連鎖」とは、親が貧乏なら子がどんなに頑張っても
貧乏から逃れられない、という思想で、私たちは結婚してからこの8年あまり
あらゆる局面でこういう思いをしてきた。
例えば家を買うとき。
家を買うなんて、ホントすっごく頑張ったと思う。
うちの両親は家を持たない人たちだったから、家を持つ大変さというのを
殆ど知らないのだけど、今家のない彼らはずっと家賃を払わねばならず
そういう金銭的負担がこれから先年金だけでは暮らしていけない世の中で
ずっしり重く感じる。それは一人娘の私にも
「いつかは同居か」というテーマで重く重くのしかかる。
ま、ちょっとそれたけど、家を買うときも、私が昔テレビ局で働いていたから
そのバブリー時代につくった貯金を全て投げ打って買ったわけ。
まあ、働いていた期間が3年にも満たないから大した額ではなかったけど、
それでも20代のうちにマンションを買えたときに、私たちは
「貧乏じゃないかも」と思った。
でも、同じ時期に一戸建てを郊外に買った家族があって、
「土地がそもそも安かったから」とは言っていたけど、実際我が家よりも
1000万円以上高い家を買ったので、ものすごく驚いた。
家族構成もほぼ同じで、旦那同士の年も同じなのにどうしてそんなことが
可能なのかと聞いてみれば、親からの援助が500万円もあったとか。
すごい。500万円も支援してくれる親がいるなんて。
うちも「親に出してもらった?」とよく聞かれるんだけど、
出してもらってません。出してくれるんだったら、もっと広いマンションとか
買えるんだろうけど、我が家には今のが限界。
家を買ってから前述のお宅は更にどかーんと新車を買って、除雪機買ってと
大盤振る舞いで驚かされたけど、親マネーが動いているらしい。
そんな打ち出の小槌が欲しい…
他にもたくさん、頑張った!と思っても影に貧乏の連鎖を感じることが
しょっちゅうあって、私たちはそんな中でこざるやべびざるに
その連鎖を断ち切ってやらないと、といつでも思っている。
そんな毎日の中で、この本はちょっと衝撃だった。
まだ全部読んでいないんだけど、一億総中流時代ってのはもう終わって
しまうんだろうなーと思う。しかも下流なのは生活ばかりじゃなくて
生きる意欲とか前向きに考えることさえも低下してる「下流」ってのも
悲しいよなあ…
この本、是非読んで欲しい。
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所得格差が今後拡大すると考える人は約7割に達することが、毎日新聞が昨年12月に実施した世論調査で分かった。親の所得など家庭環境によって、子供の将来の職業や所得が左右される「格差社会」になりつつあると思う人は6割を超えている。収入低下で生活が困難になると予測する人が2割以上もおり、格差拡大への不安が広がっている現状が浮かんだ。
◇「日本は格差社会に」64%
今後の所得格差の予想を尋ねたところ、71%が「拡大する」と答えた。「変わらない」は18%、「縮小する」は6%にとどまった。
日本が格差社会になりつつあると思う人は64%を占め、思わない人(30%)の倍以上に達する。74%が格差拡大を問題と考えており、「問題でない」(21%)を大きく上回った。
今後の収入については66%が「生活に困らない程度の収入は得られる」と答えたが、「生活に困るようになる」も24%に上った。「高い収入を得られるようになる」は4%しかなかった。
社会全体を「上」「中の上」「中の下」「下の上」「下の下」の五つに分けたとき、自分の生活程度がどこに入るかを尋ねたところ、「中の下」が48%で最も多かった。「中の上」が26%、「下の上」が15%で続き、この三つでほぼ9割を占めている。
同じ質問をした1968年以降の計21回の調査と、ほぼ同様の結果となっている。生活程度の実感からは、以前と同じ「総中流」が続いていることになる。
しかし、世帯年収1000万円以上の人の39%が「中の下」と回答。300万円未満の人でも12%が「中の上」と答えるなど、客観的な所得水準と生活程度の認識が必ずしも一致しているとはいえない部分もある。
(毎日新聞)
見て、この本を読んでみたい!と強く思い、
「そんな読書の時間どこにあるのさ?」と言われてもおかしくない中で
私は思わず買ってしまった。
つねづね夫婦で「貧乏の連鎖」について話し合いをしている。
この「貧乏の連鎖」とは、親が貧乏なら子がどんなに頑張っても
貧乏から逃れられない、という思想で、私たちは結婚してからこの8年あまり
あらゆる局面でこういう思いをしてきた。
例えば家を買うとき。
家を買うなんて、ホントすっごく頑張ったと思う。
うちの両親は家を持たない人たちだったから、家を持つ大変さというのを
殆ど知らないのだけど、今家のない彼らはずっと家賃を払わねばならず
そういう金銭的負担がこれから先年金だけでは暮らしていけない世の中で
ずっしり重く感じる。それは一人娘の私にも
「いつかは同居か」というテーマで重く重くのしかかる。
ま、ちょっとそれたけど、家を買うときも、私が昔テレビ局で働いていたから
そのバブリー時代につくった貯金を全て投げ打って買ったわけ。
まあ、働いていた期間が3年にも満たないから大した額ではなかったけど、
それでも20代のうちにマンションを買えたときに、私たちは
「貧乏じゃないかも」と思った。
でも、同じ時期に一戸建てを郊外に買った家族があって、
「土地がそもそも安かったから」とは言っていたけど、実際我が家よりも
1000万円以上高い家を買ったので、ものすごく驚いた。
家族構成もほぼ同じで、旦那同士の年も同じなのにどうしてそんなことが
可能なのかと聞いてみれば、親からの援助が500万円もあったとか。
すごい。500万円も支援してくれる親がいるなんて。
うちも「親に出してもらった?」とよく聞かれるんだけど、
出してもらってません。出してくれるんだったら、もっと広いマンションとか
買えるんだろうけど、我が家には今のが限界。
家を買ってから前述のお宅は更にどかーんと新車を買って、除雪機買ってと
大盤振る舞いで驚かされたけど、親マネーが動いているらしい。
そんな打ち出の小槌が欲しい…
他にもたくさん、頑張った!と思っても影に貧乏の連鎖を感じることが
しょっちゅうあって、私たちはそんな中でこざるやべびざるに
その連鎖を断ち切ってやらないと、といつでも思っている。
そんな毎日の中で、この本はちょっと衝撃だった。
まだ全部読んでいないんだけど、一億総中流時代ってのはもう終わって
しまうんだろうなーと思う。しかも下流なのは生活ばかりじゃなくて
生きる意欲とか前向きに考えることさえも低下してる「下流」ってのも
悲しいよなあ…
この本、是非読んで欲しい。
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所得格差が今後拡大すると考える人は約7割に達することが、毎日新聞が昨年12月に実施した世論調査で分かった。親の所得など家庭環境によって、子供の将来の職業や所得が左右される「格差社会」になりつつあると思う人は6割を超えている。収入低下で生活が困難になると予測する人が2割以上もおり、格差拡大への不安が広がっている現状が浮かんだ。
◇「日本は格差社会に」64%
今後の所得格差の予想を尋ねたところ、71%が「拡大する」と答えた。「変わらない」は18%、「縮小する」は6%にとどまった。
日本が格差社会になりつつあると思う人は64%を占め、思わない人(30%)の倍以上に達する。74%が格差拡大を問題と考えており、「問題でない」(21%)を大きく上回った。
今後の収入については66%が「生活に困らない程度の収入は得られる」と答えたが、「生活に困るようになる」も24%に上った。「高い収入を得られるようになる」は4%しかなかった。
社会全体を「上」「中の上」「中の下」「下の上」「下の下」の五つに分けたとき、自分の生活程度がどこに入るかを尋ねたところ、「中の下」が48%で最も多かった。「中の上」が26%、「下の上」が15%で続き、この三つでほぼ9割を占めている。
同じ質問をした1968年以降の計21回の調査と、ほぼ同様の結果となっている。生活程度の実感からは、以前と同じ「総中流」が続いていることになる。
しかし、世帯年収1000万円以上の人の39%が「中の下」と回答。300万円未満の人でも12%が「中の上」と答えるなど、客観的な所得水準と生活程度の認識が必ずしも一致しているとはいえない部分もある。
(毎日新聞)
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