内分泌代謝内科 備忘録

化学兵器によるテロリズムにおける中毒症候群への対応

化学兵器によるテロリズムにおける中毒症候群 (toxidrome) への対応

·神経剤 (nerve agents, VXガスやサリンなど)、窒息剤 (asphyxiants, シアン化合物や硫化水素など)、オピオイド (フェンタニルの誘導体の carfentanyl など) については適切な時期に解毒剤 (antidotes) を投与する必要があるので、直ちに診断される必要がある。

·その他の化学兵器については解毒剤はないので、除染と支持療法を行う。

·救援者は安全を確保した上で状況を分析し、hot zone, warm zone, cold zone を設定する。

·hot zone は汚染区域、cold zone は清浄区域であり、warm zone は除染区域である。

·hot zone では救援者は要救護者のトリアージを行う。たとえば縮瞳 (ピンホール) を認めた場合はオピオイドによる中毒と判断して (?サリンも縮瞳する)、red zone でナロキソンを投与した後、warm zone で除染と支持療法を行い、医療機関へと搬送する。

https://youtu.be/ittVnTdQ-x8?si=tx10nLkJYKVVypGA
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