MIKIハウスはあばばいぜ!!

60才を期に松阪市の南西の地に田舎暮らし+野菜作りの隠れ家を作った。週末田舎暮らし実践家の独り言。

赤めだかを読んだ

2016-01-14 12:43:39 | 日記
読書も割と好きで、乱読スタイルで読んでいる。
ここ数年は、時代小説と言うジャンルにはまって
いて、特に、池波正太郎の鬼平犯科帳、剣客商売
や佐伯泰英の、いねむり磐音、密命シリーズなど
を読んでいた。
シリーズものは、登場人物に感情移入してしまうが、
長く続くと類似の対決シーンが何度もでてきたり、
キャラが被る人物が何度も出てきて飽きて来る。
どんな作家でも一度は経験するスランプなのか?
ところで、年末年始にちょっと変わった本を読もう
と思い、書店で手にしたのがこの本【赤めだか】である。
本を手にしてはじめて立川談春のエッセイだと知った。
談春は、一昨年の東芝日曜劇場ルーズベルトゲームの
悪役社長を見事に憎にくしく演じ、また今年の池井戸潤シリーズ
の下町ロケットで、今度は、熱く燃える佃社長の大番頭
を味のある演技で魅了した今を時めくチケットが最もとりにく
い落語家である。
これはまさに談春の幼少のころから、高校二年で中退し、好き 
だった落語家を目指して憧れていた古今亭志ん朝でなく、偶然
見た談志のインパクトに圧倒されすぐ門を叩く。
それから地獄の前座修行を経て目出度く二つ目、真打ちと昇進
するまでの半生記である。
何げない談志との日常の会話の中にある師匠と弟子の関係が、
いみじくも談志とその師匠の小さんとオーバーラップさせる
ラストは、感動もので心に染みた。
まだ読んでないかたは、ぜひ、、、。