美山たそがれメール

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たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

茅葺きの母屋で一服

2019年06月04日 | 日記
このところ暑い日が続いている。こんな田舎にいても暑く感じる。
日中は外に出られない。というわけで今日も茅葺きの母屋で一服。
大きなこの家は窓を開け放し網戸にすると四方から風が入る。
昨日生けた芍薬と今朝摘んできたバラの花を玄関に2か所居間に2か所
テーブルに2カ所生け、花に囲まれている。60インチの大型テレビを
つけてソファに横になる。なんと気持ちのいいことか。裏の池では鯉が飛び跳ね
蛙の声が響く。誰も訪ねて来る人もない。

私が嫁いだころは裏山は雑木林で6月になると笹百合が咲き乱れていた。
あのころはもっと牧歌的だった。亡き舅が家の際まで杉を植え、笹百合も
ゼンマイも消えてしまった。池も泥の池で鰻も潜んでいた。
杉を植えれば金になるという考えが抜けない人だった。池は国の施策の耕地
整理で棚田のような小さな田んぼは大きくなり泥の池がコンクリートになって
米作用のため池に変わった。誰も反対せず大きくなった田んぼに喜んだ。
50年も経つと過疎の集落になり高齢化も加わり杉の山は手入れもされず
荒れてきた。田んぼも耕作放棄地になってきた。いずれ消滅集落になるかもしれない。

私は舅や姑が住んでいた茅葺きの母屋を農家民宿B&Bにした。そのまま朽ち果てる前に
一時の華やぎを与えたかった。何の宣伝もしないのに訪れる人も増えて家が生き返った
かのように思う。お客さんのないときに家を開け放し私の休息の場所にしている。