12月14日放送のNHKクローズアップ現代「胎児エコー検査 進歩の波紋」を見て、思わず唸ってしまいました。番組URLは以下の通りです。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2980
ほとんどの妊婦が受けているエコー検査。ここ10年ほどで解像度が著しく向上し、心臓疾患や染色体異常などの発見率が大きく上昇。妊婦が告知されてパニックに陥るケースが相次ぎ、中絶する例もある。医師の間からも、異常が見つかることもあることを、検査前に妊婦に説明すべきだという声があるが、繁忙な産婦人科医は妊婦とじっくり話す余裕がないのが現状だという。ある病院では、医師が看護師やソーシャルワーカーなどとチームを組み、治療法や医療費補助など必要な情報を説明し、きめ細かいケアで不安を取り除く取り組みが始まっている。技術の進歩に追いついていない出産の現場が、命とどう向き合っていくべきかを考える
検査で異常があると知り妊娠中絶をした母、異常があるかもしれないと言われても出産に踏み切った母、自分だったらどちらを選ぶだろうか?と自問した。
「二人目の子どもだったら、生まれてから背負う苦労を考えると中絶したかもしれない」
初めての子だったらどうだろうか?「死産になるのも《その子の生命力》」と考えて、中絶はしないだろうと思う。重い障害を抱えて生きる我が子を育てることで学ぶことも多い。「産む・産まないの選択は母にある」という考え方は、不遜である。強い意志をもって産まれて来ようとする子の命を奪う権利は「母」にもないのだ。
12月8日放送の「ある少女の選択~“延命”生と死のはざまで~」を見たから、余計に、親に子の生きる命を奪うことはできないと思えるのかもしれない。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2977
腎臓の「人工透析」30万人。口ではなくチューブで胃から栄養をとる「胃ろう(経管栄養)」40万人。そして、人工呼吸器の使用者3万人。「延命治療」の発達で、重い病気や障害があっても、生きられる命が増えている。しかしその一方、「延命治療」は必ずしも患者の「生」を豊かなものにしていないのではないかという疑問や葛藤が、患者や家族・医師たちの間に広がりつつある。田嶋華子さん(享年18)は、8歳で心臓移植。さらに15歳で人工呼吸器を装着し、声も失った。『これ以上の「延命治療」は受けたくない』と家族と葛藤を繰り返した華子さん。自宅療養を選び、「人工透析」を拒否して、9月、肺炎をこじらせて亡くなった。華子さんの闘病を1年にわたって記録。「延命」とは何か。「生きる」こととは何か。問いを繰り返しながら亡くなった華子さんと、その葛藤を見つめた家族・医師たちを通じて、医療の進歩が投げかける問いと向き合いたい。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2980
ほとんどの妊婦が受けているエコー検査。ここ10年ほどで解像度が著しく向上し、心臓疾患や染色体異常などの発見率が大きく上昇。妊婦が告知されてパニックに陥るケースが相次ぎ、中絶する例もある。医師の間からも、異常が見つかることもあることを、検査前に妊婦に説明すべきだという声があるが、繁忙な産婦人科医は妊婦とじっくり話す余裕がないのが現状だという。ある病院では、医師が看護師やソーシャルワーカーなどとチームを組み、治療法や医療費補助など必要な情報を説明し、きめ細かいケアで不安を取り除く取り組みが始まっている。技術の進歩に追いついていない出産の現場が、命とどう向き合っていくべきかを考える
検査で異常があると知り妊娠中絶をした母、異常があるかもしれないと言われても出産に踏み切った母、自分だったらどちらを選ぶだろうか?と自問した。
「二人目の子どもだったら、生まれてから背負う苦労を考えると中絶したかもしれない」
初めての子だったらどうだろうか?「死産になるのも《その子の生命力》」と考えて、中絶はしないだろうと思う。重い障害を抱えて生きる我が子を育てることで学ぶことも多い。「産む・産まないの選択は母にある」という考え方は、不遜である。強い意志をもって産まれて来ようとする子の命を奪う権利は「母」にもないのだ。
12月8日放送の「ある少女の選択~“延命”生と死のはざまで~」を見たから、余計に、親に子の生きる命を奪うことはできないと思えるのかもしれない。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2977
腎臓の「人工透析」30万人。口ではなくチューブで胃から栄養をとる「胃ろう(経管栄養)」40万人。そして、人工呼吸器の使用者3万人。「延命治療」の発達で、重い病気や障害があっても、生きられる命が増えている。しかしその一方、「延命治療」は必ずしも患者の「生」を豊かなものにしていないのではないかという疑問や葛藤が、患者や家族・医師たちの間に広がりつつある。田嶋華子さん(享年18)は、8歳で心臓移植。さらに15歳で人工呼吸器を装着し、声も失った。『これ以上の「延命治療」は受けたくない』と家族と葛藤を繰り返した華子さん。自宅療養を選び、「人工透析」を拒否して、9月、肺炎をこじらせて亡くなった。華子さんの闘病を1年にわたって記録。「延命」とは何か。「生きる」こととは何か。問いを繰り返しながら亡くなった華子さんと、その葛藤を見つめた家族・医師たちを通じて、医療の進歩が投げかける問いと向き合いたい。
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