立てば芍薬座れば牡丹踊る姿は薔薇の花?

古希から喜寿へ向かうGrandmotherが、つれづれなるままにシニアライフをつづります。

11月3日(雨ニモマケズ)/ ザ・フォーククルセイダーズ

2011-03-30 22:59:37 | 日記
11月3日(雨ニモマケズ)/ ザ・フォーククルセイダーズ


宮沢賢治「雨ニモマケズ」

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩



キノコ類は放射性セシウムを積極的に吸収する(森敏博士)

2011-03-29 15:05:04 | 日記
このblog記事を読んで思うことは、放射性物質を好んで食べるキノコの特性を活かして、汚染された土壌に「キノコの胞子」をたくさん撒いて、木の子を生やすことで、浄化を促進できるのではないだろうかということである。地震で倒壊した家の廃材をたくさん並べて、そこに菌を植え付けると、一挙両得になろう。どうせ、数年間は、作物を収穫しても食することができない土地の活用法としては良いと思うのだが。。。

野生のキノコや野生動物の放射能汚染に対する危惧
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1007.html

今回の福島原発事故に対して、農地で生産される農産物についての消費者の関心は、当然であるが、今後気をつけなければならないことは、自然生態系の汚染である。


チェルノイブイリ原発事故の時には、フィンランドやノールウエイでのトナカイの肉の濃厚な放射能汚染が報告された。これらの野生動物はキノコなどを食するので、キノコが注目された。特にドイツ人はキノコ狩りが大好きなので、彼らの失望は気の毒だった。世界中の分析の結果、今日では、キノコの類は放射性セシウムを野菜よりも積極的に吸収することがあきらかにされている。


文献によれば、キノコの放射性セシウム濃度と培地の放射性セシウム濃度の比(:TF値)は0.1-1の間である。この値はどの野菜よりも高い値である(先日のWINEPブログを読んでいただきたい)。つまり、ある種のキノコは寄生樹木や土壌の放射性セシウム濃度とほぼ等しい濃度のセシウム含量を有するのである。


これらの研究から言えることは、福島原発の20キロ-30キロメートル圏内にある山林に生息する野生のキノコや雑草を食べる野生動物たちは、人間以上に環境放射能(現在はヨード131,セシウム134,セシウム137が発表されている)を現在進行形で口から摂取しつつあるということである。時間がたてばたつほど、放射能の摂取量が増えるので、すべての野生動物には放射性セシウムが濃縮されつつあると考えなければならない。


秋口の山野のキノコや、仮に野生の熊を射止めても肝臓などは食べない方が良いかも。


(森敏)

付記:参考文献:
三宅定明 ほか。「キノコ及び培地中における放射性セシウム濃度」Radioisotopes 57,753-757(2008)


放射線にお守りを持って立ち向かっていこう

2011-03-28 21:23:18 | 日記
放射線にお守りを持って立ち向かっていこう

松本義久准教授 1970年生まれ
東京工業大学原子炉工学研究所/物質工学部門
http://www.nr.titech.ac.jp/~yoshim/Matsumotos_Laboratory/song_ben_yan_jiu_shihomu.html
この度、東北地方太平洋沖地震ならびに津波などにより、被害を受けられた方々に衷心からお見舞い申し上げますとともに、尊い命を失われた方々、そのご家族の方々に謹んで哀悼の意を表します。


 放射線人体影響への関心が高まる中、松本がテレビ等を通じて、これに関する解説や質問の回答を行っているところでございます。予想以上の反響を頂いており、心から感謝申し上げます。一方で、大変申し訳ないことに、個別のお答えが難しい状況となっており、テレビなどの中でお答えする努力を続けるとともに、ホームページなどを通じてお答えするシステムの整備を急遽進めております。まずは、 新しい専用メールアドレスを設定しましたので、 お問合せ、ご意見ございましたら、こちらへお寄せ下さい。



全国の農学部の林産学専攻の、炭の研究者たちの出番です

2011-03-28 13:35:09 | 日記
今日も、東大名誉教授森敏博士のブログからの引用です。
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1004.html
「放射能汚染水に炭撒きプロジェクトを!」

以下の二つの提案をしたい。
   
提案1.

昨日の記者会見報告では、原子炉周辺のたまり水から通常の原子炉内の水の10万倍の放射能が検出されたということである。たまり水の表面の放射線量が1000ミリシーベルト/時間と東京電力によって発表されている。実際のたまり水の分析には、パルスハイトアナライザーを用いていると考えられるが、この水の放射能の崩壊数(dpm:disintegration per minutesまたはBq:ベクレル)の測定には、水を取ってきて相当程度希釈しなければ測定器の針が振り切れて、測定できなかったのだろう。そのために東電は希釈率を間違えて、当初の1000万倍を10万倍と訂正したものと考えられる。また当初はヨード-134が検出されたといいながら、一日後には実はセシウム-134であったと訂正している。


事故対応に忙殺されている東京電力をあまり責めたくはないのだが、こんな簡単な分析上の誤りは今後決してやってほしくないものだ。

問題はいつまでたってもこの原子炉周辺の放射能濃厚汚染水を、東京電力や政府が除去する手立てが取れていないことである。国研の科学者たちは言った何をやっているのだろう。事態はどんどん、通電・原子炉冷却作業の遅延・放射能の海洋拡散へと発展している。

  この高放射能の(原子炉水?)漏れに対して、小生のところに大学の後輩から、たまり水に炭(すみ)を散布したらいかがだろうか、という提案が来ている。彼は官邸にもそれを提案しているようである。


炭は電子顕微鏡で見ると穴だらけで、その内表面積は膨大である。(きちんと文献を調べていないが、わずか10gでも後楽園球場の面積ぐらいはあるだろう。)  であるから、そこに放射能を吸着させるのである。固形の炭が外に漏れない網に入れて、原子炉周辺のたまり水に浮かべて、一定程度かき混ぜては回収するという作業を繰り返すのである。危険ならば例の長い腕を持った工事用のクレーン車でやればいいだろう。ただし、炭の浸漬による、壊れた微細粉末などがのちの作業への障害が起こらないかどうかをよくシミュレーションしてからにしてもらいたいが。


以上の提案はあくまで電源や冷却水修復作業員の安全のために、バックグラウンド放射能値を激減させる必要があるという、応急措置のための提案である。


提案2。  
  

次に提案したいのは、原子力発電所の排水溝へ流れ込む直前に前述の炭袋を設置しておくことである。海水につかってしまうと、塩分のために炭の収着能力が低下する可能性があるので、あくまで、海水に排出する以前に設置することが望ましいだろう。


放射線量が多いので、放射性物質そのものがたまり水の中には多いと思うかもしれないが、実際はそうではないはずである。実際の原子炉漏れ水のなかでの放射性物質の濃度はフェムト(10-12)モルかナノ(10-9)モルオーダーであろう。一般的に核反応生成物である放射能は同位体のキャリア元素がないと、どこでもいったんべたべたくっつく。なかなかこれをはがすのか困難な性質を持っている。これは我々研究者が実験室でよく経験することである。
 
  つまり、キャリア入りの濃度の高い放射能とキャリア・フリーの放射能とは挙動がしばしば異なるのである。(空中から降ってきたヨード131などが野菜にいったん吸着すると、こびりついていくら水で洗っても除染できないゆえんでもある。(これに関しては先日のWINEPブログを見てもらいたい。)


(このごく微量分子の挙動は難しい言葉でいえばファンデアワールス力というものと解釈されているのではないか。この厳密な解釈は物理化学屋さんの専門領域なのでここでは踏み込まない。)



以上の2つの提案記事に関しては、後程、このブログの追記で内容を膨らませて充実させていきたい。

いよいよ、全国の農学部の林産学専攻の、炭の研究者たちの出番です。炭は日本の技術が生み出した固有の農産物です。すばらしいローテク技術です。炭の研究者はいつも「人がまねできない炭の固有のすばらしさ」を主張しているではありませんか。


なんでも役に立つ可能性があれば、全日本の科学者たちは総出で、自己の専門分野からの提案をすべき時でしょう。これは学術会議も強く主張していることです。

(森敏)