興味深い鋳造品を見ることが出来た。可動側に深い製品のため鋳造メーカーの型担当はフィード角を大きく(固定にランナー、急に立ち上がる状態)設定したのだが、同時にゲート部の距離をやや長めの設定をしてしまった。
断面図をつけたが、フィード面に沿って流れた成分が入れ子の表面に衝突し、ゲートスピードが速いことも有り、入れ子のゲート部分がしっかり溶けてしまっていた。その部分を観察すると、ゲート部分で可動側に1回 固定側に1回溶湯がぶつかっているのがハッキリ判った。解決策として、フィード角を小さく+ゲートを厚くしてゲート部分で衝突が起きないようにするよう提案した。
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